暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

心理

2019年10月11日 | 古民家

 トイレの排水も・・・台所の排水も・・・水の流れを見ていると、反時計回りです・・・。

理科の授業で習ったように・・・地球の自転の関係上、北半球は反時計回り・・・

南半球では時計回りに渦を巻いて・・・排水の渦巻も、北と南で変わります・・・。

それと同じように・・・台風の回転方向も、自分達のいる日本では反時計まわりで進んで来ます・・・。

自然の摂理が反時計回りなのに・・・どうして時計は右回り?・・・でも・・・

南半球は右回りが自然ならば・・・時計が生まれたのは南半球だったの・・・?

詳しくは検索して頂くとして・・・

広く浸透しているモノほど、その成り立ちは結構いい加減だったり、意外だったりします・・・。

人が決めたルール・・・その当時の権力者が決めた理不尽なルール・・・

集団で生活する中で決められて来たルールなど・・・文明社会に限らず・・・

人が暮らすには・・・いくつかの決めごとが必要です・・・。

多数決か・・・長の決断にゆだねるか・・・お祈りなのか・・・

人が決めたルールが・・・集団生活を良くも悪くもして・・・

集団心理が、あまり良くない方向に向かった歴史も数多くあります・・・。

古民家が必要のない・・・古くて汚い建物として・・・無用の長物として・・・

解体されたり・・・安く買い叩かれて来た歴史を考えると・・・

人が決めて来たルールの移り変わりの中で・・・たまたまその時代、イケてなかった・・・

そんな簡単な理由なんだと思います・・・。

・・・実際の生活も、快適便利・・・モダンな暮らしを夢見て・・・・

質の高い生活を・・・豊かな暮らしを夢見ながら働いてきた時代でした・・・。

自然に目を向ける余裕も無く・・・ただ前だけを見て進んで来ましたが・・・

後ろを振り返れば・・・荒れ果てた荒野が残り・・・

次の世代に残すべき暮らしは・・・・失われそうな状況でした・・・。

大きく舵を切る訳にもいきませんが・・・自然の力で無理無く暮らせる、ほどほどの生活が・・・

古民家の暮らしにはあるように想います。

 

 

 

 

 

 

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発信

2019年10月10日 | 古民家

 川が流れる音や・・・打ち寄せる波の音・・・木々が風でゆらいで、枝葉がざわめく音・・・

自然の音には心地良さも感じれば・・・恐怖も感じて・・・懐の大きさを感じます・・・。

電車が頻繁に通る場所で育った人は・・・踏み切りの音や、車輪の金属音に懐かしさを感じ・・・

学校のそばであれば・・・子供の声やチャイムの音・・・

工場が近くなら・・・機械がうごめく音やラジオ体操の音楽など・・・・人工的な音に安堵をおぼえ・・・

田舎や幼い記憶が蘇る・・・。

人はそれぞれの癒しを持っていて・・・自然がすべて心地よい訳でもありません・・・。

待ち焦がれた旅行に行って・・・数日もすると、我が家に帰りたい・・・・・・

帰って見れば・・・やっぱり我が家が一番・・・・ご年配の方々が必ず口にするイメージですが・・・

生まれ育った所が・・・終の棲家になる事も少なくなったこの時代・・・

自分に合った場所や・・・住まいを見つけ・・・理想の住まいを建てて暮らす・・・・

とても贅沢な時代になったのだなぁと思います・・・。

代々住み継がれた住まいや・・・親が建てた住まいを引き継いで・・・

そこで生活が出来るのは長男だけでした・・・・。(不慮の事態で二男が継ぐ事もありますが。)

家を継ぐ呪縛から解き放たれた社会では・・・当然のように実家を離れ・・・

別の場所に棲みかを造り・・・子供の少ない今・・・親が亡くなれば住まいは空き家となり・・・・

空き家は、工場の流れ作業のように・・・次々と生まれて行きます・・・。

仕事も・・・結婚相手も・・・楽しみも・・・将来の夢も持てないと思える田舎暮らし・・・

自分も田舎を出て来た口なので・・・偉そうには言えませんが・・・

何も無い場所の魅力は・・・この歳にならなければ見つける事は出来ませんでしたし・・・

ここまで簡単に・・・手軽に情報が手に入る世界になると想っていませんでした・・・。

でも・・・そのおかげで・・・日本のどこでも暮らしは出来て、多くの人と繋がり・・・

自分1人で出来なかった事も経験出来ています・・・・。

これから、もっとあふれるように生まれてくる空き家や、解体されそうな古民家・・・

何も無い田舎から・・・逆発信出来るような取り組みが進められればと想います。

 

 

 

 

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一味

2019年10月09日 | 古民家

 勝てば官軍・・・と言う言葉があるように・・・

いきさつや史実はさておき・・・勝ってしまえばすべてはどうにでもなってしまうようで・・・

刀での切り合い・・・戦争でのどさくさ・・・見ている人もいなければ・・・・

生き残った人間がその後、何を言おうが・・・どんな嘘をつこうが・・・死人に口無しの世界・・・

歴史をも、変えてしまうような現実があったのかもしれません・・・。

自分では絶対に読めないような文献や・・・書物が古い蔵から出て来て・・・

その道の方々が読み解くのでしょうが・・・・当時の言葉と・・・今の言葉の表現も変化していて・・・

よほど歴史や・・・古文に長けた人でも無ければ、理解出来ず・・・

読み解く人によっても・・・事実が変わるような曖昧な部分があるのと・・・・

この所の世代交代・・・相続の関係など・・・今まで親の世代が大切に残してきた祖先の歴史が・・・

若い世代には頓着が無いようで・・・先祖代々の歴史を自分の代で無くす訳にはいかん・・・・

などと思う世代でも無く・・・・古民家も・・・土蔵も・・・古くて汚い書物も・・・処分の対象になり・・・・

古物商にたたき売られるか・・・ゴミになる中・・・そんなゴタゴタのどさくさから・・・・

たまたま大きな、歴史的発見がされている時期のようでもあります・・・。

各地で骨董市が流行り・・・誰かの歴史を刻んだ家財道具や・・・写真が広げられていて・・・

そんな中にお宝を求めて人が集まります・・・。

究極のリサイクルとは言いませんが・・・捨てられ行くモノを・・・

次の世代に残すには、大切な行事なのかも知れません・・・。

ただ・・・色の褪せたセピア色の家族写真や・・・写真館で写された記念写真の姿を見ると・・・

名も知らぬ誰かの人生が・・・自分の手の中にある不思議な感覚に違和感を持ちながら・・・

現実に生きていた人なのか・・・夢物語なのか・・・?

写真に写る人の人生を知る人は、もうこの世の中にはいないのか・・・?

100年過ぎれば薄れる記憶・・・(最近は昨日の事も怪しいのですが。)

古民家に残る家族の歴史も同じように・・・次の世代に残るような痕跡は少なくても・・・

そこに建物があれば・・・そこには暮らしがあり・・・家族がいました・・・。

そこかしこに残る・・・時代の痕跡を思いながら古民家を眺めれば・・・・

なんてこと無い古民家も・・・写真も・・・一味違って見えるような気がします。

 

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子供の時代

2019年10月08日 | 古民家

 ちょっと田舎の山間を抜ける道路を車で走っていると・・・

3人の子供達がランドセル背負い・・・仲良く歩いていました・・・・。

時間から察するに、たぶん学校帰り・・・男の子2人に女の子1人・・・

どちらかが兄弟なのか・・・?近所の幼馴染なのか・・・?

じゃれ合いながら・・・ニコニコ笑顔で・・・

微笑ましく思いながら通り過ぎたのですが・・・

その後に続く子供は見かけず・・・小学校が見えて来て・・・通り過ぎた先にも子供の姿は無くて・・・

・・・・・全校生徒が3人・・・?これからもう少し後に出てくるのかな???

そこそこ田舎でも・・・そんなはずは・・・?と思いながらも、その場を後にしました・・・。

都内では学校の閉鎖・統合は一時期流行りのように行われ・・・

子供の減少は益々増えて・・・子供の虐待も、それ以上の悲しい事件も多く・・・

子供は宝・・・と思われていた時代とは、考え方も・・・意識の低下もあるように思えます・・・。

貧困の国で子供が売られる・・・商売の道具にされている・・・海外での悲惨な現状があって・・・

それは世界で行われていた富裕層の商売として・・・労働力の確保として・・・・

奴隷制度が商売として行われていた悲しい現実があります・・・。

日本の貧困な生活の中で・・・子供を手放す時代もありました・・・

7人も8人もいる子供の食いぶち減らしで・・・丁稚奉公に出す場面もあったようです・・・。

今では・・・1人のこどもですら持て余し・・・大人のわがままで子育てを放棄しています・・・。

住環境や・・・食育・・・住育・・・・廻りの環境で子供の成長は大きく変わり・・・・

両親・・・学校の先生・・・近所のおじさん・・・地域で育てるのが子育て・・・・そんな風に思います・・・。

子育てが初心者のお母さん・・・悩んで、苦労するのは当たり前・・・その手助けは・・・

裏に住むおばちゃんで・・・気難しそうな隣のおじいさんで・・・当然自分の親もいます・・・。

近所のお兄さんもお姉さんも・・・・一緒に遊んでいる少し上のお姉ちゃんも・・・

立派な手助けの出来るご近所さんです・・・。

煩わしさが先に出て・・・面倒だからとお付き合いもそこそこの生活が、今の当たり前なら・・・

それは・・・この先、自分達の子供が暮らす世界を・・・狭い場所に閉じ込めているような気がします・・・。

助け・助けられ・・・・お互いさまの暮らしが出来る世の中であってほしいと想います。

 

 

 

 

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必要

2019年10月07日 | 古民家

 こんな道具があれば作業が楽になるかも・・・・絵は描いてみたけど・・・

自分では造れないなので・・・・あいつなら造れるかも・・・?

もの造りが出来ない人は・・・器用な方にお願いして造ってもらいました・・・。

その対価に・・・自分の所で育てたお米や野菜をその方にあげました・・・。

持ちつ持たれつの関係・・・・それぞれ必要とされる役割のような仕組みが造られ・・・

それが、その方の商売になったり・・・屋号になってみたり・・・

物々交換ではありませんが、必要とする人がいて・・・必要とされる人がいる・・・

地域が元気な理由は、そんな所にあるように思います・・・。

楽しくない仕事の中にも・・・目標ややりがいを見つけるのが理想ですが・・・

なかなか簡単にはいきません・・・。

生活する・・・家族を養う最低限の収入は必要で・・・出来れば安定した毎月の収入がほしいものです・・・。

職人さんが少なくなっているのは・・・・体を酷使する仕事の内容だけでは無く・・・

そんな生活の不安定さがあるのかもしれません・・・。

建売やマンションの仕事を請け負う会社さんからの依頼は、途切れる事なく続く安定的な仕事で・・・

今でもその流れは続いていますが・・・支給された部材を組立・・・プラモデルのように作り上げる建物では・・・

職人さんとしての楽しさや・・・目標やりがいを持つ事が出来るのでしょうか・・・?

偉そうな事を語りながら・・・自分に自問自答しているようなものなのですが・・・

必要としてくれるモノを造る以上に・・・造り上げたものを大切にいつまでも使ってほしい・・・

出来れば孫やひ孫の代まで使い続けてほしい・・・そんなモノ造が理想です・・・。

その為には・・・自分で工夫した納まりの柱や梁・・・床の組み方・・・使い勝手を考えた間取り・・・

地震や台風でも・・・住む方の安心安全を考えた手仕事でいられたらと思います・・・。

文化財を残す為の技術や工法は残ったとしても・・・

それを手掛ける一部の職人さんだけ・・・安定的な生活が出来てもしょうがなくて・・・

多くの人が暮らす住まい造りに・・・その技術を取り入れた手仕事を残し・継承して行ければ・・・。

必要とする人がいる地域も残り・・・必要とされる人も暮らせる地域になるような気がします。

 

 

 

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