暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

農村

2019年10月16日 | 古民家

 狭い国土に・・・険しい山・・・南と北で環境が大きく変化して・・・

地震も津波もある自然災害の宝庫・・・・そんな土地に暮らす宿命・・・と・軽々しく言えませんが・・・

そんな環境と立地で生活するには・・・数多くの苦労と・・・そこに暮らしてきた人達の礎がありました・・・。

日本家屋は段差があって・・・家事の動線も悪く・・・

高齢者が住むには、まことに住みづらいたてものである・・・と言われ・・・

バリアフリーが謳われ・・・ユニバーサルデザインがジャンルを問わず浸透してきたのに・・・

人の住まいは・・・上に上にと、神を目指すが如く・・・天空へと、更に高い場所を目指しています・・・。

停電になれば・・・どれだけの段差を越えなければ住まいにたどり着く事が出来ないのか・・・?

実際の住空間は段差もなく・・・空調管理されていれば、快適この上ない暮らしでも・・・

いざ電気・・・水道・・・ガスが使えなくなれば・・・その苦労は、古民家生活の比ではありません・・・。

井戸水があれば・・・災害時どれだけ助かるか・・・

広い庭があれば・・・地震の避難・・・穴を掘って便所にも使え、生ゴミの処理も出来ます・・・。

・・・食事の用意や煮炊きも、土間や庭が広ければ少しの注意で出来た上に・・たき火も出来ます・・・。

戦後、食を求め地方の農家に買い出しに行き・・・

物々交換にヤミ米・・・闇市に出す為の食材を求めました・・・。

地方の暮らし・・・農村の暮らし・・・・

普段の生活は質素で・・・派手で無く・・・お洒落ではありませんが・・・いざとなれば・・・

一番大切で・・・皆で守らなければいけない食を支える大切な暮らしの一部です・・・。

都市部を守る為の河川工事計画があり・・・どこか田舎の地域は、ある程度犠牲になる・・・

そんな考え方が・・・行政や国にはあるようです・・・。(個人的な見解です。)

空き家が増える一方・・・止まる事のない建売や・・・マンション建設・・・

どんな暮らしが人として・・・これから生活する人にとって重要なのか・・・

守るべきは・・・どんな暮らし方なのか・・・真剣に議論する時だと想います。

 

 

 

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都会

2019年10月15日 | 古民家

 戦争で・・・東京などの大都市が焼け野原になり・・・そこから這い上がってこれたのは・・・

先人の努力や、夢や目標を持って、がむしゃらに進んでこれたからなのでしょう・・・。

戦後すぐ・・・新宿に建てられた平屋の木造住宅に伺った事があります・・・。

100坪近い土地に・・・雑然と立つ木立や・・・植木に鉢植え・・・

こじんまりとした玄関にはモザイクのタイルが張られ・・・

丁寧な造りの下駄箱の横にある扉を開ければ・・・洋風の応接間へと続き・・

高い天井には・・・漆喰の飾りが・・・・

小さい暖炉には、玄関土間で使われていたモザイクタイルがアクセントで使われ・・・

上げ下げ窓には・・・存在感のあるビロードのカーテン・・・

小窓の付いた扉を開ければ・・・その先はプライベートな空間になり・・・

広縁から・・・続き間の和室へと続いて行きます・・・。

大都会に残る戦後の建物として・・・奇跡と思える状態で残る古民家は・・・

物資の無い当時・・・田舎から材料を取り寄せ・・・職人さんも住み込みで仕事をして頂いたそうです・・・。

当時の写真も見せて頂くと・・・・廻りには高層ビルも何も無く・・・門構えが当時と変わっていましたが・・・

ほぼ・・・当時の姿が残されていて・・・

大切に住み継ぐお施主様の思いが伝わってくるようでした・・・。

景気が良くて・・・どの会社も・・・そこそこのサラリーマンも、何か勘違いしていた時代・・・

古民家はゴミの如く扱われ・・・・農村漁村からは・・・若者がいなくなりました・・・

今では・・・何も無い場所で過ごす体験に人が集まり・・・

・・・田植えや、木の伐採・・・畜産に関わるイベントが予約で一杯になる・・・。

実際の生活としての大変さは理解できなくても・・・

きっかけ作りとして・・・多くの方が関心を持って来ています・・・。

各地に古民家を再生する取り組みも増えて来ましたが・・・・

どこに相談していいのか解らない・・・多くの費用がかかりすぎて維持できない・・・。

こんな古いモノに価値は無いので、解体した方が良い・・・・

まだまだ・・・そんな感覚から離れられないでいるようです・・・。

価値を再認識するのでは無く・・・本来ある暮らしを取り戻す・・・

都会でさまよい・・・ようやく見つけたオアシスのように、感じてほしいと想います。

 

 

 

 

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タネ

2019年10月14日 | 古民家

 植物のタネをあらためて見てみると・・・形や色、その仕組みまで・・・・

長い時間を掛けて進化し・・・順応して来たのが良く解ります・・・。

植物学者でも無いので・・・科学的な根拠はありませんし、信憑性もありませんが・・・

種を残す為の工夫には驚いてしまいます・・・。

庭の雑草を取ろうと、手で掴むと・・・芽のような部分が爆弾のようにはじけて・・・

良く見れば・・・小さな種が飛び散っていました・・・。

クローバーのようなヒョロ長い雑草を抜くと・・・手ごたえもなくスルッと抜けて・・・

その地面を掘ると、白い種のような根っこが残っていました・・・。

甘い実は・・・鳥などの動物に食べてもらい・・・その種は、離れた場所のどこかで・・・・

糞に混じって落とされ・・・そこで育ち、種を増やす工夫です・・・。

先に話した草花も・・・危険が迫ったら種をばらまく・・・・

トカゲのしっぽのように、葉っぱが取れ易くして大切な部分を守る・・・

種に羽根のような突起が付いていて・・・・種に綿毛が付いていて・・・・

どちらも遠くに種が飛んで行ってもらう工夫です・・・。

動物でも・・・植物でも・・・地球に生きるすべての生物は・・・長い時間の中で・・・

どうしたら生き残り・・・自分の種を次の世代に残せるかを本能的に考え・・・

進化の過程を生きて来ました・・・その中には、環境に順応出来なくて・・・

進化の方向がうまくいかなかったのか、絶滅した種も少なくはありませんが・・・

自然淘汰では無く・・・人間社会の影響で絶滅向かっている現実がある事も無視はできません・・・。

安心して暮らせる場所では無い地域に・・・生活の基盤を造ってしまったり・・・

自分達を守ってくれる場所を、簡単に破壊してしまったり・・・

人は・・・・種を残す大切な部分を自らの手で無くしているようにも思えます・・・。

便利で豊かな暮らしにはなりましたが・・・これから向けるべき工夫や変化は・・・

環境に合わせた変化が必要になるのかも知れません。

 

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いましめ

2019年10月13日 | 古民家

 天災は忘れた頃にやって来る・・・・

戒めの言葉です・・・。

この所の災害は・・・立て続けに来るので、忘れる余裕も無く・・・

備えをしたり・・・心の準備をしたりも出来ますし・・・天気予報で言えば・・・

かなりの精度で先が見通せるので、対策も出来そうですが・・・(地震は難しいようですね。)

神頼みの時代・・・自然が見せてくれる変化や合図を敏感に感じ取り・・・

伝えられ・・・教えられた経験を頼りに・・・・農作物や家畜の育て方・・・

日々の暮らしの中で、自然に対する畏敬の念を忘れない・・・そんな暮らし方がありました・・・。

50年周期・・・100年周期で来る災害は・・・

護岸工事が進んで川の形が変わって・・・造成工事で土地の形が変わってしまって・・・

合併などで土地の名前が変わってしまい・・・

言葉で伝えた石碑が・・・道路の下に埋もれてしまったり・・・。

先人が残してくれた、自然に対する戒めの痕跡が無くなってしまい・・・

忘れ去りたい悲しい思いはあっても・・・

次の世代に受け渡さなければいけない教訓を無くしてしまうような事はあってはいけません・・・。

・・・厳しく生き残る為の暮らし・・・野生で育つ動物達の感覚は研ぎ澄まされ・・・・

人が感じられない自然からの信号を察知します・・・。

人が自然と共に、細々と生活して来た頃とは違い・・・

大量に・・・安定的に農作物を育てられる仕組み造りになって来ましたが・・・・

自然の理に無理があるような仕組みでは・・・次の世代に大切なモノが残せないような気がします・・・。

天災なのか・・・人災なのか・・・時間の流れなのかは解りませんが・・・

教え伝える事・・・経験を糧にする事は出来ます・・・。

古くさくて・・・迷信のような話の中にも・・・真実があり・・・歴史があります・・・。

歴史は繰り返す・・・・戒めの言葉です。

 

 

 

 

 

 

 

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無邪気に

2019年10月12日 | 古民家

  ある頃から・・・幼稚園・小学校では、裸足で子供を遊ばせる時間があって・・・

足の裏に刺激を与えて・・・健康に良いとか・・・?脳に良いとか・・・?

足つぼマッサージが体に良いと言われれば・・・納得いく行動なのですが・・・

裸足で田んぼに入ってドジョウを取ったり・・・草原を駆け回ったりは、子供の遊びで・・・

足を怪我する・・・危ない・・・ここはやめておこう・・・自分達で分別付けて遊んでいたように思います・・・。

時間と場所を決められないと出来ない・・・遊べない・・・そんな子供が増える環境を・・・

大人たちと、社会が作っているようです・・・。

竹とんぼ・・・竹馬・・・笹船・・・弓矢・・・小学校で教えてもらいながら作るそうです・・・。

モノが無い時代・・・遊びは外で、鬼ごっこ・・・縄跳び・・・かくれんぼ・・・

毎日何して遊ぶか、みんなで考えていれば・・・自然と生まれる、アイデアに・・・いたずらの数々・・・

コンプライアンスも関係なく・・・いじめ・・・?かもしれないけど節度ある部分で楽しむ関係・・・

本気で怒る近所のおじさんにも・・・愛嬌あるいたずらとして受け入れられていたのか・・・?

真相は解かりませんが・・・・携帯やゲームが無くても結構楽しく・・・・

身近にあるモノを・・・子供ながらに駆使しながら・・・精一杯遊んでいました・・・。

世界のすべての人がそうでは無くても・・・・余暇となれば、体を・心を和ませ・・・癒しの日々を楽しむ旅に出ます・・・。

ここぞとばかりに駆け巡る旅は・・・一昔前の日本の方々がそうであったように・・・・

今では・・・一生懸命世界を巡る・・・どこかのお国の方々が大挙していますが・・・・

非日常や・・・特別な時間を過ごすコトに時間を費やす人が増えて・・・その国の歴史・文化に興味をもって頂いて・・・。

古民家だけが日本の文化ではありませんが・・・気候風土を象徴する暮らし・・・・

暮らしを表現する農村の原風景は・・・忘れ去られた日本の心の風景そのもの・・・・

何故だか・・・安らぐ気持ちになれる風景でもあります・・・・。

日本の各地に・・・棚田や、里山が残ってはいますが・・・その良さを再認識してくれて・・・

広く発信してくれたのは・・・海外からの旅行者さん・・・・外からの目でした・・・。

屈託無く・・・無邪気に楽しめる人は・・・仕事も楽しめます・・・。

無いモノねだりでは無く・・・身近で大切な何かに・・・気付く心でいたいと想います。

 

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