暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

逆行

2022年11月20日 | 古民家
 偽りの世界に嘘の時間・・・ほんとの所どこまでが自分でいられるのだろう・・・
みんなで肩寄せ合い歩いてきた道に謎を残して・・・姿を変えて・・・
自分で解って・・・自分で判断して、レールに乗ってユラユラ過ごす長い旅は・・・
この先の暮らしに必要な言葉を教えてくれる、息の長い宿題を背負っているのかも知れない・・・。

自信は、経験から学んだ宝物で・・・持ちすぎると勘違いして、謙虚や素直さが押しつぶされて・・・
誰もが見える姿が見えなくなって・・・大切な姿を見落とし、森の中に紛れてしまう・・・。
一生勉強と・・・徳の高い人は言うけれど、弱い人の心は惑わされやすく・・・
すぐに有頂天な心持になり・・・気付き、をおいてきぼりにしてしまう・・・。

丁稚奉公から手元まで・・・職人の世界は厳しく長く・・・
学ぶ事に年齢は関係無くても・・・時間が邪魔をして、どうしても素直になれない自分がいる・・・
時代と逆行して、自分の考えを押し付けて・・・奇異な目で見られても、自分を信じれば・・・
時代が後からついて来る事もあるようで・・・
いつの間にやら最先端を歩いている事もあるみたい・・・。
自分でいられる足元を・・・どこまで広げられるのかは、無くしそうな気付きをどこで手に入れられるか、なのかも知れない。

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おしまい

2022年11月19日 | 古民家
 どこでお終いかを決めるのは・・・誰のモノでも無く、自分が決めるモノでもないような・・・
決められているのか・・・ジクリジクリと決まってしまうのだろうか・・・
どこまでが自分で決められて・・・どこまでが最初から決まってしまっているのか・・・。
生れると行き先が決まっている方が楽なのか、窮屈なのか・・・
どこまでもワガママな暮らしばかりでは、行き先が後ろ向きで・・・
考える事も曖昧に・・・何かを守る事も叶わなくなってしまうのかも知れない・・・。

100種類から仕事を選ぶよりも・・・1000種類から選べた方が楽しいのかも・・・
でも、多すぎると迷ってしまうので・・・もう少し絞ってもらうか・・・
はたまた、誰かに選んでもらうか・・・あみだくじで決めてしまうのか・・・。
農家の子は農家・・・大工の子は大工と決まっていて・・・
親戚や友達関係・・・近所のお付き合い・・・仕事の関係まで・・・
嫁ぎ先や・・・お嫁さんが決められていた頃合いでは・・・
恋愛結婚も少なく・・・独身貴族も少なかったけれど・・・
子供が少なくなり・・・独身が増え、人口減少が進むと・・・
決められていた風潮が・・・暮らしの基盤を支えていたような気もする・・・。

いつでも自由が一番不自由で・・・何にでもなれる世の中が、一番何者にもなれないようで・・・
無いものねだりは・・・裕福で贅沢な悩みになってしまい・・・
不自由が・・・生み出す力を支えて、ずいぶん以前から暮らしに見え隠れしていた気がします・・・。
古くなった母屋を解体して納屋に再生する・・・土壁を壊して、また違う壁に使い廻す・・・。
古民家の造りは・・・どこがお終いなのか、あきれるほど解らなくなり、生まれ変わりをく繰り返す・・・
お終いの見えなくなる住まい方なんだと思います。







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しつらえ

2022年11月18日 | 古民家
 幾何学模様のデザインに・・・目を回して頭を悩まして、ひっくり返って考えて見るけれど・・・
待てど暮らせど言葉は見つかる様子も無く・・・絡み合う模様が行ったり来たりと続いている・・・。

伝統の技術に意味が生まれるのを待っていても・・・
口下手な職人さんからは、素直に言葉が出て来なくて・・・
見て覚える・・・盗んで覚えるなどと、乱暴な言葉にならない言葉が飛んで来て・・・
やさしくも素直でも無い・・・堅物でまじめで、不器用な時代の足跡は・・・
マイペースで歩いて行くには・・・追い立てられてるみたいで、悲しくなって来る・・・。
あくせく働く修行をする・・・努力や根性が画面や本の中でしか経験出来なくて・・・
上下関係に男女の違い・・・どこにでもあった境界線は見えない方が幸せな暮らしが増えて・・・
伝統文化にも・・・師弟関係にも、絡み合う厳しさは変化して行くんだと思う・・・。

ユラユラと交わす言葉に紛れる言葉・・・惚れ惚れ佇む造りの技に・・・
どんな言葉も煩わしさが浮かんで・・・こだわりの世界観は暮らしの中にも、チラホラ顔を覗かし・・・
どうでも良い空間に残されて来た設えが・・・暮らす人のこだわりと、プライドに育ち、譲れない住まい方になる。
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素の姿

2022年11月17日 | 古民家
 素の美しさは・・・ずいぶん主張していそうなのに、嫌味な感じが無く・・・
どこまでも愛想笑いしているのに・・・嫌味でなく・・・
ただ立っているだけなのに・・・威圧されること無く・・・
ただそこにいるだけなのに・・・落ち着いて話しが出来るような気がする・・・。
人が建てた住まいにも・・・そんな、存在感ありそうで無さそうな友達のような住まいがあって・・・
町の景色を連ねていました・・・。

誰でもどこでも調子が良い時は、飛ぶように進めて・・・廻りの全部も引っ張られてしまい・・・
いつしか足元が見えないくらい高く昇ってしまうと・・・
引き返せない場所まで登り詰めてしまう・・・。
世界の七不思議くらい謎の文化はあったようで・・・消滅の理由が解らなければ・・・
同じことがこの先も続いて・・・ほどほどを知らない子供のように・・・
時代の大人達も・・・子供と大人のはざまで行ったり来たりと、時代を繰り返してしまう・・・。

住みやすい町造りとは・・・
理想の町とは、どんな町なのか・・・
考えもしないまま過ぎてしまえば・・・派手な時と今の差に落ち込んでしまい・・・
気付かぬ間に人は通り抜け・・・顔が見えない町になってしまうような気がします・・・。
魅力ある人や町が生まれる場所に・・・素顔の暮らしが浮かんでいて・・・
薄くなった白黒の写真の中には・・・生き生きとした人達の、素の姿が映っているんだと思います。

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うた

2022年11月16日 | 古民家
 聞き覚えのある歌が聞こえてくる・・・
歌詞も・・・続くメロディーもおぼつかないけれど・・・
遠い昔なのか・・・つい最近の空耳なのか解らない音色が、どこか懐かしく入り込んで来る・・・。
演歌を聞くほどの世代でも無く・・・ハードロックを愛するほど洒落ても無く・・・
流行りの跡に、何となく歩幅を合わせていただけなのに・・・
帰り道に鼻をもてあそぶ、夕飯の香りみたいに・・・耳に残る懐かしい音は・・・
確かに記憶の薄れた頭の中に残る・・・忘れられない歌みたいだ・・・。

野良仕事を紛らわす歌もあれば・・・些細な偶然を喜ぶ鼻歌もあって・・・
悲しい時に鞭を打たれるような歌もある・・・。
元気をもらったり泣いたり笑ったり・・・聞いても意味さえ解らない古い歌でも・・・
記憶にしがみついて離れない・・・無くてはならない文化だと思う・・・。

人が集まれば・・・踊りや歌がある・・・
祈りを込めて集うと・・・詩や踊りが生まれる・・・・
暖かい場所も・・・寒い場所でも・・・伝統になる唄は生まれて・・・
地域で育まれた暮らしの中から・・・うたは伝わって行くもの・・・。
言葉遊びのように変わって行く暮らしの中で・・・近頃、歌が生まれていないような気がするのは・・・
家族や地域・・・人の集まりが少なくなって、分かち合う時間が無いからなのかも知れません。


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