花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

筑波山麓春さがしウォーキング3

2010年03月19日 | 登山

食後の一時
区長さんが幼い女の子にプレゼントをあげたら、女の子が中味をみんなに配って歩きました。
見たら「こぶ茶」と書かれた菱形の小袋、こぶ茶だよーと言ったら「お菓子だと思って買ってきたんだよ」と区長さんが言うので、ドッと受けました。


男の子が近くの池で「オタマジャクシがいる。」というので、みんなで覗きに行きました。
「これは山アカガエルのオタマジャクシだよ。」と男の子が説明しています。
よく知っているナーと内心感心してしまいました。


ふれあいの里の本部前から少し下った所に建っているのがこの「カガイ」の碑
難しい漢文で書いてありますが、隣にちゃんと解説版が建っています。


万葉集巻九に載っている、当時、常陸の国府の役人だった高橋連虫麿が作った歌と一首

筑波山に登って嬥歌会(かがい)をした日に作った一首と短歌
鷲の住んでいる筑波山の裳羽服津(もはきつ)の、その津の上に連れ立って、若い男女が
往き集まり、歌って踊るこの嬥歌会の夜には、人妻におれも交わろう。
おれの妻に他人が言い寄ろうともかまわない。この山を治めている筑波の神が
昔から禁じていない事なのだ。
今日だけは、妻をかわいそうだと思うな、相手の男性をとがめ立てするな。

反歌
男の神のいます男体山に、雲が立ち上がって、時雨が降り、びしょ濡れになろうとも
一夜の半ばで帰ったりするものか

と言う意味だそうです。
当時、嬥歌会は一年に二回開かれていたそうで、遠く武蔵国からもやってきたと言います。
これは区長さんの解説。
いわば年二回のフリーセックスが公認された日なのか、進んでいたんだね。


そこより少し下った所に有るのが「夫女ヶ石」(ぶじょがいし)
ここも嬥歌会が行われていたと言われる場所の一つ、男女が遊んでいるように見える
ところから名付けられたとか。
昔はこの石の上に、それぞれ桜の木が有り、枝が交叉して仲むずまじく見えたという。


夫女ヶ石について説明をする区長さんと耳をかたむける参加者


林道の近くには「キブシ」の花が沢山咲いています。


林道の下にも、ふれあいの里の施設の一つアスレチックが有ります。
ただ残念な事に、老朽化して現在は閉鎖されたまま。


この展示館も閉鎖されました。


この展示館の壁に、沢山の穴が空いてますが、犯人は「キツツキ」
塞いでも塞いでもあけられるので、根負けしてそのままになってます。

展示館から林道を下っていくと

左側に河津桜の並木が有り、振り返ると筑波山とのコラボも楽しめるポイントになっています。
その先で分岐を右に下って「自然生クラブ」の有る坂へと向かいます。


左に棚田を眺めながら、自然生クラブの案内標柱通りにまっすぐ坂道を下って行くと


やがて右手に「蔵王神社」が有り、区長さんの説明によると、蔵王神社には吉野系と熊野系
が有り、この神社は吉野系だそうです。


この神社に祭られている蔵王権現像の由来が書かれています。
元々は新治村の小高にあったが、小田氏滅亡のおり、小田氏の家来の小高氏が、これを
捧持してここ立野に逃れてこれを祭ったと言う。


さらに下ってゆくと、丁字路にぶつかる直前に、右に入る道があり、そこに有るのは


四国の88箇所の霊場を全て集めて祭っている「新四国八十八ヶ所 弘法大師霊場」が有ります。
これを見ると、遠い四国まで行けなかった田井地区の人々の、弘法大師に対する深い信仰心
が偲ばれます。


そばの土手には、コスミレの花が咲いていました。

そこから丁字路を右に曲がって進んでいくと、左の田んぼの中に

まあるい古墳が見えてきます。
この辺の歴史の古さを物語る史跡ですが、保護を講じないと崩れて消滅してしまう危険が
あると心配する方もいます。
何しろ田んぼの中ですからね。


この道沿いには、石垣を組んだ家があり、石垣に花が植えて有ったり


電柱にジャマされることもなく筑波山が眺められたり


ツクシや


関東ではめずらしい「シロバナタンポポ」が咲いていたりします。


やがて右に曲がって薬師堂の前から左へ長い車道歩きになります


長い車道歩きに少々くたびれ気味の参加者達、しかし暖かい春の日差しが嬉しい。


そして垣根の間の細い道を右に入っていくと、本日の最後の訪問先「稲葉酒造」が
見えてきます。


この石橋を渡ると稲葉酒造さんの庭に抜け、大きな池には鯉とウグイが泳いでいます。
奥には筑波山のわき水か樋から流れていて、訪れた人も汲むことが出来ます。

お店には瓶詰めされたお酒が各種売られていて、杜氏でもある若女将が説明や販売をしてくれ
試飲も出来るそうです。
この日は、酒粕で作った甘酒が出されました。
酒粕やアイスクリームも販売されてますから、甘党の方でも大丈夫です。
私は、甘酒ように酒粕を買って来ました。450円也
アイスクリームは三種類有って、酒粕のアイスクリームも有るとか。

本来は、山口のバス停まで行く予定でしたが、予定時間を過ぎてしまったので
ここで解散することになり、バスで帰る人は山口のバス停まで、車で来た人は六所大仏まで
それぞれ車で送ってもらう事になりました。
皆さんお疲れ様でした。

終わり。

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古河の花桃と大柿のカタクリの花


古河市の花桃の様子を見に行って、午後は大柿のカタクリの里に行きました。
ご覧の通り、花桃はまだまだ4~5分咲きといった感じで、見頃は来週中頃かな。
下に参考の為、去年の写真を載せますね。


こちらは午後から行った栃木の都賀町にある「大柿かたくりの里」のカタクリ
咲きはじめで新鮮でした。
雨が降ったらしく、葉っぱには水玉が付いていました。




水玉の付いたカタクリ


前回、ロープ内に入った女性カメラマンを見て、取り損ねたアズマイチゲを撮りました
やっとリベンジした気分。やれやれ
それで帰ろうとしたら、同じ市内に住むカメラ仲間とばったり、アレー何でこんな所で
山さんの話によると、ここに来る前にミカモ山に寄って来たとのこと。
なんでも500円の駐車料金を取られたとこぼしていたけど、今はどこでもね、金だから
私は家内の送迎が有るので、これから撮るという彼を残して帰って来ました。
びっくりしたなーもう。

これは昨年の古河の花桃の写真です。


昨年の3月21日、午後4時過ぎに撮った写真、夕方の為、赤みがまして水鏡に写った
桃の花をねらって見ました。
追加でもう一枚、桃祭りの期間には、古河市の桃娘が来ますので、是非モデルにして
下さい。

これは2009年度の桃娘、今年はどんな可愛い娘かな(笑)