花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

思い出の登山・思い出の花・尾瀬その二

2009年12月28日 | 登山
2009年6月8日 御池駐車場→燧裏林道→段吉新道→平滑の滝→三条の滝
→うさぎ田代→燧裏林道→御池駐車場と廻って見て来た戸隠ショウマと尾瀬の花々の記録その二

燧裏林道には、数多くの湿原が連続する。
惜しむらくは、いくつかの湿原に名前を示す案内板が無くて、地図にも名前が
載ってないものもある。
山渓の尾瀬ブック2009年版でも、地図には西田代の名前がない。
いくつか資料を調べて判明した湿原の名前を記載すると次のようになる。
御池田代→姫田代→上田代→横田代→ノメリ田代→西田代→天神田代である。


御池田代の古い木道の脇にショウジョウバカマの花がひっそりと咲いていた。
廻りの草の葉が雪解けの泥に汚れて、何となくみすぼらしく見える。


これはエンレイソウの花であるが、場所によって花の色が微妙に違うので、後で比べてみると面白い。


この花、サンカヨウは私の大好きな花である。数年前、信州の小谷村の栂池湿原で
撮影して以来、再び撮影したいと日光や那須の山を探し回ったが、時期が合わず
撮影出来なかった花である。こんな事ならもっと早く尾瀬に来るのだった。
この花は、面白いことに大小二つの葉っぱが有るのに、何故か小さい葉っぱの上に花が咲く。考えると眠れなくなりそうだ


この花、イワナシも私の大好きな花で、前日に尾瀬の田代山に登ったのも、この花を撮りたいからであった。
田代山ではすでにピークを過ぎていたが、尾瀬では今がピークである。
乙女の恥じらいのようなピンクの花の可憐さはどうだ。

階段状の木道を緩やかに登ると、次の湿原「姫田代」についた。

ここには「姫田代」と書かれた標柱が立っている。


ここは小さい湿原だが、秋の草もみじが美しいという。


湿原と林の境目に水芭蕉の群落が続いている。
小振りな水芭蕉のなかには、まだまだ見頃の花も沢山有った。


三脚を据えて撮った水芭蕉、汚れのない白さが目にしみる。

ここでかなり高齢の男性カメラマンに出逢い、色々尾瀬のお話を伺った。
尾瀬の道は、全て歩き尽くしたという。
戸隠ショウマの咲き具合はどうかと尋ねると、今が丁度見頃だよという。
何でも山小屋の一つが、ホームページで花情報を発信しているらしい。
それからおもむろにザックから交換レンズを取り出して、このレンズは二つの
絞りがついていて、ボケのおもしろい写真が撮れるという解説を始めるのだった。

そのカメラマンによると、この先に上田代のシンボルと言える様な「クロベ」の
木が有り、そこが上田代の入り口だよと教えてくれた。


どうやらこの「クロベ」の木が上田代の入り口らしい。木の向こうに小さく
写っている人がそのカメラマンである。
その人と比べれば、このクロベの大きさが判るであろう。

その三に続く

その1はこちら

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