余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

君の顔

2020-06-21 00:28:22 | バラ色の獣の詩
行きかう人々が見え隠れ
緑の人が走っている
なにをするにも君のことばかり
いきなり君はあらわれて
僕といた
そして僕のいない
そんないくつもの君が浮かぶ
迷子センターから呼ばれる
僕の名前
ほんとは誰も呼んじゃいない
君はだれかと手をつなぐ
君はだれかの胸の中
君は照れてほほえむ
だれかを見たあとで
君の顔
君の顔
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時代からあなた

2020-06-21 00:25:10 | 天秤の詩
時代、時代におとされて
ふれられない優しさや
決別した足跡を撫でた
涙目は笑う
時代錯誤におちいって
柔らかさは遠い昔
昔々の物語
語り部は
時代を切り裂き自己演舞
恥は雨をはじいていく
時代は過ぎていくけれど
いつもそばにいる人よ
年降るごとに見詰めるのは
失う形、姿の空
もう少しそばに
私の時代はあなたと共に
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