余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

エピローグ~光~

2021-12-17 23:09:13 | 写真の扉の詩
手の平には無数の汗
唇は渇いている
光は何も教えてはくれない
でも見えているのは
その 光
光の粒子が瞳に映る
薄目の中から笑顔が見える
幻ではない
現実の色で
目の前には 波の音
立っている 砂浜
綺麗な 空色
水平線の 光
光が織り成す 追憶の輝き
可能性の模索
無限の可能性
時間を刻む 季節
人間の不完全さと
愛しく包まれる優しさの膜
今 立っている個
記憶の扉は開く
断片が溢れだす
人はそれぞれの世界を創っている
涙も
笑顔も
触れる愛しさも
愛しさの柔らかさも
見えないことは怖い
光は何も教えてはくれない
そして走っている
光の見える方へ只真っ直ぐに
デコボコを走っている
明るい方へ只真っ直ぐに

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