5月中ごろに携帯電話で見たニュース。2040年の日本人の成人女性の人口が、現在の半分以下になる見込みだというのだ。それもそうだろう、2050年には日本の人口が1億人を切り人口の4分の1が減少する。次世紀からは単に少子高齢化の不安どころか、日本民族の存続が危ぶまれていくことだろう。経済状況が良い方向に向かってきているとは聞くものの、会社運営側が徐々に困り始めているのが、働き手の不足だ。ましてや、2000年生まれの現在中学2年生の子ども達が、いざ社会人となったとき、格段に不足しているに違いない。お役所では男女共同参画を前面に押し出しているが、確かに日本は他の先進国に比べ、それは低い数値である。が、それも民族性とまではいかないが、適材適所であるなら、女性が多い少ないというだけで、職場の善し悪しの判断をされるものではないだろう。今後加速される働き手不足は、否が応でも女性を働き手として、社会の歯車に組み込むことだろう。それによって婚期が遅くなるか、或いは自立する女性が増加していくことに繋がり、まさに日本民族の存亡にかかわってくるかもしれない。
話は変わって、最近の会社の新入社員への対応が昨今変わってきているらしいのだ。会社がせっかく新人を入れたはいいが、上司や先輩が一度叱っただけで新人が辞めてしまう。なので、注意を促すやり方で、退社させないように対応しているというのだ。このような現象に対して強く反応するのは、バブル時代を経験した人たちだ。すぐに辞めてしまい、叱られ慣れていない新人などもってのほかと。だが、はたして叱る行為そのものを肯定してきた自分達こそに欠陥があったから今に至るのではとも考えられる。いつの時代も、世相を表す一つの方法に、「今年の新人はこのような特徴がある」として話題になり非難されること多々ある。さもあらん新人たるものの心構えは、学生時代にある程度欲しいものだ。がしかしだ。社会とは新人だけで成り立つものでなし。新社会人が減少し始め、代わりの人間もすぐに見つかることが無くなっていくなら、会社として、上司として、新人にどう対応し、立派な社会人に成長させてくれるのか。また女性が家庭を持ちながら働きやすい職場としてどうあるのか。新人質よりも会社質が問われ始めていくことは決して悪いことではないだろう。私が20年以上も前に入社した会社はすでに叱らず育てる会社であったが、やっと社会もそこに気付き、成長しはじめていくのだろう。