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老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

タワーマンション ~ 高層階の住人が難民に?

2019年09月02日 | 災害 &  サバイバル術

原子力発電所などと同じで、

どう考えても無理がある、、、、

と想うものに、

最近雨後の筍のように

次々と建設されている

タワーマンションがある。

原発が典型的だったが、

何万、何十万という技術がすべて

設計通りつくられ

想定通り機能する、、、、という 

技術神話 を前提に造られたものは

精巧なガラス細工のように脆いものだ、、、、

というのが 3・11の教訓 

だったわけだし、

いったん想定が崩れた場合の

タワマン被害の甚大さは

(原発事故同様)計り知れない。

たとえば、

耐震偽装設計の問題が

テレビで連日報道されたのは

そう昔のことではないし、

大手ゴムメーカーの免震ゴムの性能偽装事件が

起こったのはつい最近だ。

( → 自分の買うマンションだけは、

耐震構造計算にも免震設備にも問題がない、、、、

となぜ確信できるか、

正直私には不思議で仕方がない )

もちろん、耐震偽装の問題はタワマンに限らず

通常の高さのマンションにもありうるが、

いったん事故が起こった場合の被害は

居住住民の数、周囲への影響などから

まったく規模の異なるものとなるだろう。

冒頭に掲げたのは、 

災害の日(9月1日)の日本経済新聞に掲載された

「タワマン、備えの死角」という特集記事。

( 追記 )

その後、10月12〜13日にかけての

台風19号の襲来で

武蔵小杉にあるタワーマンションで停電が発生し、

エレベーターやトイレが使えず

住民が難民化する

という事態が実際に発生した( → コチラ )

下は、 タワーマンションの悲惨な未来 

を予言して

6月の出版以来話題騒然の

「限界のタワーマンション 」

とその内容紹介。

限界のタワーマンション (集英社新書)
榊 淳司
集英社

「 大規模修繕は ?

災害リスクは ?

子育て環境は ?

健康影響は ?

資産価値は ?

――あらゆる意味で、タワマンは限界にきている !

◆ 迷惑施設化するタワマン

武蔵小杉や湾岸エリアのタワマンなど、

地元の自治体や住民を取材。

実際の暮らしぶりや、

タワマン住民と非タワマン住民の間の溝、

交通・保育園・学校の整備状況などを調査。

果たして、タワマンは

人間の住み家としてふさわしいのか ?

◆「タワマンの子どもは成績が伸びない」!?

教育熱心な住民が多いと言われるタワーマンション。

しかしタワマンで子育てをすることに警鐘を鳴らす専門家もいる。

その真意は――?

◆ 2037年、いくつかのタワマンが廃墟化する

多額の費用と、合意形成の難しさで、

大規模修繕は困難を極める

なぜ、2037年なのか ?

その理由は本書で!

◆タワマン居住で失うもの

眺望の良さや豪華な共用施設に目を奪われるが、

災害時のリスクや、

子どもや健康への影響など、

見落とされている点があまりにも多すぎる !

【目次】

(抜粋) 序章 タワーマンションが大好きな日本人

イギリス人はタワーマンションをどう考えるか/

高層住宅は主に低所得者向けの住まい /

成功してタワーマンションを買う人々/

「タワマン購入者は見栄っ張り」

第1章 迷惑施設化するタワーマンション

タワマン銀座・武蔵小杉の悲惨な状況/

「繰り返される ”痛勤地獄” 」/

寒空や炎天下の中を歩かされる園児たち/

なぜ番町にはタワマンがないのか? /

「タワマン」に”NO”を突き付けた神戸市/ 

住宅の業界人は

タワーマンションに住んでいない

第2章 タワーマンション大規模修繕時代

2回目の大規模修繕はさらにハードルが上がる/ 

スーパーゼネコン5社が見積もりを辞退 /

2037年、いくつかのタワーマンションが廃墟化する /

タワマンだからこその問題点/投資目的で購入されたタワマンの末路

第3章 災害に弱いタワーマンション

長周期地震動という新たな脅威 / 

長周期パルスでタワマンが倒壊する可能性も /

電力供給が途絶えると、水も出ないのがタワマン /

不動産価値も下落する/タワマン住民で避難所が溢れる

第4章 タワーマンションで子育てをするリスク

タワマンに住むと心身の健康に支障をきたす?/

「25階以上で生存率ゼロ」 /

「タワマンの子どもは成績が伸びない」/

子どもが高層居住によって失うもの/

子どもの心を蝕む階層意識/

タワマンは「人間の業」を象徴

終章 それでもタワーマンションに住みますか ?

少なくとも、女性と子どもはタワーマンションを避けるべき/

すでにタワーマンションは必要とされていない

【著者プロフィール】

榊 淳司(さかきあつし)

住宅ジャーナリスト。

1962年、京都府生まれ。

1980年代後半から30年以上、

マンションの広告・販売戦略に携わる。

その経験を生かし、

購入者側の視点に立ちながら、

日々取材を重ねている。

著書に、『マンション格差』(講談社現代新書)他多数  」

◇ 

限界のタワーマンション (集英社新書)
榊 淳司
集英社

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