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先日の五山の送り火の夜、
京都御所で突然カミナリと大雨に
襲われた、、、ということは
このブログに書いたが、
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その際、雷鳴を轟かせながら
カミナリが
黒い闇に沈んでいた御所の杜を
何度も何度も閃光で
浮かびあがらせる様を見ながら
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陰謀により太宰府に追放され
非業の死をとげた道真公が
怨霊(雷神)となり
清涼殿にカミナリを落とし
多数の死傷者を出したとされる
「清涼殿落雷事件」
を思い起こしていた。
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カミナリに関する科学的知見が
まったくなかった当時、
この事件で多数の死傷者を出した
藤原一族の恐怖はいかばかりだったろう、、、
と痛感したわけだ。
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この「清涼殿落雷事件」がキッカケとなり
道真公は人臣としては
異例の中の異例の規模・広がりで
神格化されることとなるのたが
これは藤原一族の恐怖が
如何に大きかったかを物語っている。
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この夜は結局
中立売御門の前で拾った
タクシーで早々帰宅し、
その後奇跡的に雨が止んで
予定どおり決行された
五山の送り火自体は
自宅のテレビで観るハメになったが、
カミナリで浮かび上がる
夜の京都御所の杜、、、、
をあのようなかたちで見る機会というのも
そうそうあるものではないだろうと
自ら納得したりもしている。
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冒頭に掲げたのは、
北野天神縁起絵巻の中の
「清涼殿落雷事件」
のシーンを表紙にした
「北野天神縁起を読む」。
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