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「「ねえねえ知ってる?
京都人が『ぶぶ漬けどうどす?』って言ったら
『帰れ』って意味らしいわよ!」
「京都人が『先の大戦』って言ったら、
それは応仁の乱のことらしいわ」
「京都人は裏表があって腹黒いんだって」
等々、まことしやかに取り沙汰される京都人。
「ぶぶ漬け」「先の大戦は応仁の乱」「京都人の裏表」
は、京都人の三大都市伝説ですよね。
京都生まれで京都育ちの作家
村川久夢(むらかわくむ)が、
三大都市伝説が生まれた背景や
戦乱や政争の絶えない王城の地京都で生き抜いて来た
京都人の知恵について本書に書いています。
「何やら堅苦しい本…」と感じられましたか?
いえいえ、実はこの本では、観光ガイドには載っていない、
地元の人に愛されているおすすめのお店や
観光スポット等も紹介しています。
それに、「優しく柔らかく響いて可愛い!」と人気の
「京ことば」についても紹介しています。
「京ことば」で遊んで頂けるように
「京ことばクイズ」も用意しています。
インターネットで調べても出てこない、
コアな京ことばの意味やニュアンス
についても書いているんです。
この本に書かれた京都の食べ物や京ことば、
京都人の暮らしの知恵は、
京都庶民の時代を生き抜く知恵です。
それは、何かと生きづらい現代を生き抜く知恵になると思います。
本書で、京都好きな方はもっと深く京都を好きになり、
今まで京都と縁がなかった方は京都を身近に感じて頂けると思います。
ぜひ「あなたの知らないもうひとつの京都」を見つけてください。
目次
はじめに
1章
1項:京都では長居する客に本当に「ぶぶ漬けどうどす」と言うのか?
2項:京都人が先の大戦というのは「応仁の乱」のことなのか?
3項:京都人は裏表があってつき合いにくい
ちょっと一息「1」
*東本願寺となまこ壁が美しい花屋町通
*西本願寺伝導院
*西本願寺と水吹き銀杏
*明治レトロな龍谷大学大宮キャンパス
*京都通(つう)の京都土産
2章
1項:縁起を担いだ京都の白みそ雑煮
2項:初午(はつうま)に食べる「畑菜の辛子和え」
3項:和菓子「水無月」
4項:京都の朝はあっさりのお茶漬けや!
5項:粕汁は大人の味
6項:残したい京都庶民の家庭料理
7項:大根葉の炊いたん
ちょっと一息「2」
3章
1項:京ことばクイズ
2項:なぜ京都人は豆、芋に「お」や「さん」をつけるのか?
3項:消えゆく京ことば「しょうびんな」
4項:消えゆく京ことば「けんずい」
5項:消えゆく京ことば「冥加が悪い」
ちょっと一息「3」
4章
1項:政変絶え間ない京都で生き抜く知恵
~司馬遼太郎『燃えよ剣』~
2項:京都人は良くも悪くも公家の影響を深く受けている
~有吉佐和子『和宮様御留』~
3項:美しい京女の幻
~川端康成『古都』~
4項:京都の深い深い闇
~水上勉『五番町夕霧楼』~
5項:京都が育んだ美意識
~宮尾登美子『序の舞』~
ちょっと一息「4」
5章
1項:気が利く
2項:京女の攻防
3項:銘仙着物のリメイク
4項:京都人気質
5項:京都人~奥深い魅力~ 」(内容)
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