老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

「エマニュエル・トッドの思考地図」

2021年03月06日 | 読書一般

( kindle版あり )

「 数々の予測を的中させた

現代最高の知性が明かす思考の極意

日本の読者のためだけに語り下ろした

完全日本語オリジナル

これから世界はどこへ向かうのか?

危機の時代を見通す真の思考法を

世界で初めて語りつくす。

コロナ禍の不確実な時代を生き抜くための知恵

が本書には満載されている。

全ての人に手にしてほしい。

――作家・元外務省主任分析官 佐藤優

なぜ人びとは社会が視えないのか。

トッド氏は社会の真実を突きつける。

知の行き詰まりを感じたら読みなさい。

――社会学者 橋爪大三郎

分野を越えて独特の思想を生み出し続ける秘訣とは。

現代の知性が語る、

思考の楽しさを伝える珠玉のガイド。

――経済学者 安田洋祐


【目次】

日本の皆さんへ

序章 思考の出発点

困難な時代/思考を可能にする土台/

なぜ哲学は役に立たないか/

混沌から法則を見いだす/

思考とは手仕事/

考えるのではなく、学ぶ/

能力はだれもが平等/思考のフレーム/

処理能力としての知性/

記憶力という知性/創造的知性/

機能不全に注目する

1 入力 脳をデータバンク化せよ

自分のなかに図書館をつくる/

研究者とは旅人である/

仕事にヒエラルキーはない/

趣味の読書、仕事の読書/

市民としての読書/

研究は楽しくなくてはいけない/

注に注目せよ/

分野横断的に読む/

カニ歩きの読書(二つの軸の交錯点、もう一つの補助線、

準備としての読書、 新たに学んだことを掘り下げる、

元のテーマに立ち返る、

隙間を埋める読書、着地点の見当をつける)/

結論づける勇気

2 対象 社会とは人間である

社会から覆いを取り去る/

社会を維持するための幻想/文学による探求/

精神分析による観察/合理主義と経験主義/

歴史に語らせる/すべては歴史である

3 創造 着想は事実から生まれる

「発見」とは何か/

データ蓄積から着想へ/

無意識での攪拌プロセス/

アイディアにどう向き合うか/

データの意味に気づく力/

「普通である」という異常/

思いつきをかたちにする/

アイディアを妨げるもの/

グループシンクの社会/

リサーチから発見へ/自分の発見に驚く/

予想外のデータを歓迎する/

自信がなければ何も生まれない/

誰かに評価してもらうこと

4 視点 ルーティンの外に出る

虚偽意識に囚われた人々/

現実を直視する条件/

英語で読む利点/

アウトサイダーであれ/

外の世界へと出る経験/

外在性のつくり方/

古典を読む意義/

比較という方法/

別の世界を想定する/

機能しすぎる知性はいけない/

別のかたちで刺激を与える

5 分析 現実をどう切り取るか

アナール学派の弱点/

社会を観察する目/

今現在から逃れること/

分析の時間的尺度/

過去から未来を考える/

歴史学、統計学との出会い/

歴史統計学の考え方/

データの背後には人がいる/

現実にはいくつもの描き方がある/

相関係数から読み解く/

機械のように検証する/

統計学的想像力

6 出力 書くことと話すこと

社会への発言/怒りに基づく介入/

書くことは苦手/友人を説得するように/

書きながら考えない/ディクテーションという方法/

章立てはチェックリスト

7 倫理 批判にどう対峙するか

学術界からの反感/思想というバイアス/

同調圧力に抗う/価値観ではなく知性の戦いを/

学者としての私、市民としての私/

研究結果に忠実であれ/フォーマット化される知性/

複数の自己/

最悪の事態を予期できないわけ/

批判を受けるという特権

8 未来 予測とは芸術的な行為である

ウイルスが明るみに出したもの/

家族構造との関係性/現実には服従せよ/

進行中の危機を思考する/

歴史という補助線/

ポスト・コロナを予測する/

思考から予測へ――三つのフェーズ/

芸術的行為としての予測

ブックガイド 

著者について

エマニュエル・トッド
Emmanuel Todd
 
1951年フランス生まれ。歴史人口学者。
 
パリ政治学院修了、ケンブリッジ大学歴史学博士。
 
家族制度や識字率、出生率などにもとづき、
 
現代政治や国際社会を独自の視点から分析、
 
ソ連崩壊やリーマン・ショック、
 
イギリスのEU離脱などを予見したことで広く知られる。
 
おもな邦訳書に、世界的ベストセラーとなった
 
『帝国以後――アメリカ・システムの崩壊』のほか、
 
『世界の多様性――家族構造と近代性』
 
『最後の転落――ソ連崩壊のシナリオ』(以上、藤原書店)、
 
『シャルリとは誰か?――人種差別と没落する西欧』
 
(文春新書)などがある。  」(内容)

( kindle版あり )

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