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「 1945年の敗戦で戦後がはじまったのではなく、
1952年の講和条約発効までは休戦期であり、
戦争状態はつづいていた―
国は忘却に躍起となり、人々は故意に忘れたいと願った
占領の事実から戦争そのものの構造を問う。
10年をこえるフィールドワークを行い、
虫の目と鳥の目をもって、
小さな歴史(地方行政文書・住民証言)と
大文字の歴史(政府行政文書・GHQ/SCAP文書)とを
最新のデジタル地図技術ではり合わせた、
世代をつなぐ戦後史絵巻。
路地裏のかそけき記憶。地面下の消えない歴史。
著者略歴
西川祐子
1937年東京生まれ、京都育ち。
同志社中学校・高等学校卒業。
京都大学大学院博士課程修了。
パリ大学・大学博士。
日本とフランスの近・現代文学研究、
女性史、ジェンダー論専攻。
帝塚山学院大学と中部大学では
「文学」「フランス語」を、
京都文教大学では2008年の定年退職まで
「ジェンダーと文化」を担当 」(内容)