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「 東日本大震災の被災地を何度も訪れ、
調査を今も続けている気鋭の地震学者による
「次のための一冊」
人々が畑を作るのは、水を利用しやすい、
断層に沿って形成された川や泉の近くだ。
火山によって作られた傾斜地には
肥沃な土壌があり、
海岸線は漁業や交易に便利である。
だが、そうした土地はおそろしい
自然災害の危険を伴っている。
危険な自然現象は
地球の物理的な変化によってもたらされる、
避けられない現象である。
それが自然「災害」になるのは、
人間の構造物内あるいはその付近で発生して、
構造物が突然の変化に耐えられなかった場合だけだ。
【目次】
序章 アメリカから
ロサンゼルスがなくなる日
第1章 天から降り注いだ硫黄と火の粉
——ローマ帝国/ ポンペイ /79年
第2章 死者を葬り生存者に食べものを
——ポルトガル、リスボン、1755 年
第3章 最大の惨事
——アイスランド、1783 年
第4章 記憶に残らないこと
——アメリカ、カリフォルニア州、1861~62年
第5章 「震源」を探して
——日本、東京~横浜、1923 年
第6章 堤防が決壊するとき
——アメリカ、ミシシッピ州、1927 年
第7章 天の不調和
——中国、唐山、1976 年
第8章 国境なき災害
——インド洋、2004 年
第9章 失敗の検証
——アメリカ、ルイジアナ州、ニューオーリンズ、2005 年
第10章 災いを招く
——イタリア、ラクイラ、2009 年
第11章 不運の列島
——日本、東北地方、2011 年
第12章 計画的な防災・減災
——アメリカ、カリフォルニア州、ロサンゼルス、未来
謝辞
原注および参考文献
【著者】
ルーシー・ジョーンズ(Dr. Lucy Jones)
1955 年生まれ。地震学者。
33 年にわたり米地質調査所の研究員を務め、
近年はリスク低減のための科学顧問として活動。
カリフォルニア工科大学助教。
ブラウン大学で中国語・文学の学士号、
マサチューセッツ工科大学で
地球物理学の博士号を取得。
カリフォルニア州南部在住。
災害リスクと公共サービスについて
複数の賞を受賞している。 」(内容)
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