日本人として25年ぶりのノーベル医学生理学賞
京都大iPS細胞研究所の山中伸弥・教授が受賞することが決まり、
日本の科学技術力の高さが改めて証明された。
「従来の常識を覆した」と言われる
英ケンブリッジ大のジョン・ガードン博士の
カエルの細胞初期化から半世紀。
世界中の研究者を驚かせた山中氏の成果の大きさは、
国内外で急速に進む研究の広がりからも。
マウスiPS細胞の作成からわずか6年、
異例のスピード受賞。
受賞理由は
「成熟した細胞を、多能性を持つ状態に初期化できることの発見」と
あらゆる組織や臓器に分化する能力と
高い繁殖能力をもつ
「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」を作り出すことに成功
人工多能性幹細胞(iPS細胞)は、
あらゆる組織や細胞に変化。
患者の細胞からiPS細胞を作れば、
病気やけがでだめになった組織や臓器に、
拒絶反応なく正常な組織を移植する再生医療が実現できる。
動物実験では
脊髄(せきずい)損傷で歩けなくなったマーモセットに
ヒトiPS細胞由来の細胞を移植し、
跳びはねるまで回復させた。
iPS細胞は難病患者にとって希望の光。
一日も早く治療に使えるよう期待したいものです。
現実的に活用が期待されているのは、
治療法が見つかっていない病気の原因解明や
新薬の効果を試す役割だ。
京都大の井上准教授は今年8月、
患者のiPS細胞を使い、
筋萎縮性側索硬化症(ALS)の治療薬につながる物質を見つけたと発表。
ヒトiPS細胞から作った心筋細胞の販売を始めているという。
iPS細胞の研究は、再生医療への期待は大きい。
iPS細胞とは?・induced pluripotent stem cell
この記事を読んでいたら・・・
脳みそが真っ白に初期化してしまった??