バリエーション 其の1
水浴びをしている天女を見つけた若者が、
羽衣を隠して天女を妻にします。
やがて子供が生まれますが、
天女が羽衣を見つけ、
一人で(もしくは子供を連れて)
天に帰ってしまいます。
(ここで話が終わってしまえば、離別型)
バリエーション 其の2
夫は竹や瓜などによじ登って
または、牛やイヌの助けを借りて
天に昇ります。
(このパターンは 再会型)
バリエーション 其の3
夫は天女の父から難題を出されますが、
天女のアドバイスによってそれを遂行し、
二人は再び夫婦になります。
(難題型)
バリエーション 其の4
夫は最後に失敗して、
大水が2人を隔てて天の川になります。
二人は星になって、
1年に1度、
7月7日の夜に会うようになります。
(七夕型)
世界中に広く伝えられている天人女房譚は、
ほとんどの場合
1 2 3のパターンで
3までに結末を迎えるようですが。
パターン4の七夕型は
東アジアに特有の伝承で、
本来の天人女房譚に
中国の星伝説が合体して
形成されたものの様であります。