健康診断ブログ

みなさん健康診断受けていますか?

HCV抗体検査

2017-12-05 10:42:19 | 肝機能検査
東京都江戸川区の医療法人財団京映会の健康診断ブログです。

今日は、HCV抗体検査についてです。

HCVとは、C型肝炎ウイルスのことです。

HCVに感染しても、C型慢性肝炎や肝硬変の初期では自覚症状がなく、肝機能も正常のことがほとんどですが、血液中にHCV抗体がつくられます。

スクリーニング検査では、HCV抗原は測定せず、採血をして血清中のHCV抗体を測定して感染の有無をチェックします。

HCV抗体が陽性の場合は、現在または過去のウイルス感染を示しており、精密検査でキャリアかどうかを調べます。

近年では新しい治療法の選択肢が増え、これまで治療を受けることができなかった患者さんも治療を受けられる可能性がでてきました。

C型肝炎ウイルス抗体陽性と判定されたら、肝炎に詳しい医師による精密検査を受けることからはじめて下さい。


▲肝機能検査 HCV検査



巡回健診の京映会 
医療法人財団京映会 京橋クリニック
〒133-0065 東京都江戸川区南篠崎町2-40-3 03-3677-8121(代表)

HBs抗原、HBs抗体

2017-12-04 12:05:18 | 肝機能検査
東京都江戸川区の医療法人財団京映会の健康診断ブログです。

今日は、HBs抗原、HBs抗体についてです。

急性肝炎や、肝硬変、肝臓がんへと進展する慢性肝炎を引き起こすB型肝炎ウイルス(HBV)に感染しているかどうかを調べる検査です。

細菌やウイルスなどの異物(抗原)が体内に侵入したとき、これを攻撃する物質(抗体)が人の体内でつくられます。

HBs抗原、HBs抗体は、B型肝炎ウィルスの感染状況を検査します。

HBs抗原(+)は、現在B型肝炎ウイルスが存在していること。すなわち、感染中であることを示します。

HBs抗体(+)は、過去にB型肝炎ウイルスに感染したことを示します。また、B型ウイルスが体内に入っても、これを殺す能力もあることを示しています。


▲肝機能検査 HBs抗原 HBs抗体


巡回健診の京映会 
医療法人財団京映会 京橋クリニック
〒133-0065 東京都江戸川区南篠崎町2-40-3 03-3677-8121(代表)

LAP検査

2017-11-30 14:19:51 | 肝機能検査
東京都江戸川区の医療法人財団京映会の健康診断ブログです。

今日は、LAP検査についてです。

ロイシンなどの蛋白質を分解する働きを持つ酵素の一つです。

腎臓、肝臓、腸管、膵臓、子宮、睾丸などの組織細胞に含まれています。

肝臓、胆道系の組織の障害などで胆汁のうっ滞(胆道がつまって胆汁がうまく流れなくなること)が起こると、胆汁が逆流してLAPが血液中に流れ込み、血中のLAP値が著しく上昇します。

その他の組織の障害ではほとんど増加しません。

胆道系酵素とも呼ばれ、肝臓、胆道系の組織に障害が起きると増加するので、肝臓・胆道系の病気を診断する指標として利用されています。

ただし、この検査だけでは診断しきれないので、普通はほかの肝機能検査と組み合わせて行われます。

高値の場合は、胆汁うっ滞、肝疾患、黄疸、妊娠などを疑います。


▲肝機能検査 LAP検査



巡回健診の京映会 
医療法人財団京映会 京橋クリニック
〒133-0065 東京都江戸川区南篠崎町2-40-3 03-3677-8121(代表)

Ch-E検査

2017-11-25 10:27:22 | 肝機能検査
東京都江戸川区の医療法人財団京映会の健康診断ブログです。

今日は、Ch-E検査についてです。

コリンエステラーゼと読みます。

コリンエステルをコリンと有機酸に加水分解してたんぱく質を作る酵素です。

主に肝臓や血液中に存在し、肝疾患や有機リン中毒を調べる検査です。

高い場合は、脂肪肝、肥満、糖尿病、ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症などを疑います。

低い場合は、肝炎、肝硬変、肝がん、有機リン系中毒、栄養失調などを疑います。


▲肝機能検査 Ch-E検査


巡回健診の京映会 
医療法人財団京映会 京橋クリニック
〒133-0065 東京都江戸川区南篠崎町2-40-3 03-3677-8121(代表)

LDH検査

2017-11-24 14:48:05 | 肝機能検査
東京都江戸川区の医療法人財団京映会の健康診断ブログです。

今日は、LDH検査についてです。

体内のブドウ糖を燃焼させるときに働く酵素の一つです。

ほとんどあらゆる細胞に含まれていますが、肝臓や腎臓、心筋、骨格筋、赤血球などに特に多く含まれています。

したがって、これらの臓器などに異常があって細胞が壊死すると、細胞中のLDHが血液の中へ大量に流れ出します。

その量を測定するのがLDHの検査です。

LDHが含まれている上記の組織に障害が起こると、血液中にLDHが流れ出して高値を示すようになります。

特に急性肝炎や肝臓がん、あるいは心筋梗塞のときに著しく増加します。

そのほか、慢性肝炎などの肝疾患、溶血性貧血などの血液疾患、心疾患や筋肉疾患などで増加します。


▲肝機能検査 LDH


巡回健診の京映会 
医療法人財団京映会 京橋クリニック
〒133-0065 東京都江戸川区南篠崎町2-40-3 03-3677-8121(代表)

ALP検査

2017-11-22 09:48:21 | 肝機能検査
東京都江戸川区の医療法人財団京映会の健康診断ブログです。

今日は、ALP検査についてです。

ALPは、アルカリ性の状況下でリン酸化合物を分解する酵素です。

肝臓や骨、小腸、胎盤などに多く含まれ、これらの臓器がダメージを受けると血液中に流れ出してきます。

多くの場合、肝臓と骨の異常により血液中で上昇します。

ALPは肝臓から胆汁中に流れ出します。胆汁とは肝臓がつくる液体で胆管という管を経て十二指腸に流れていきます。

この経路に石や腫瘍ができると胆汁は流れにくくなり、ついには逆流して血液中に漏れ出るようになります。

このような胆道の閉塞や狭窄と呼ばれる状態のときにALPが血液中で高値となります。

血液型がBまたはO型の人は、脂肪食などの影響で高値を示す場合もあります。


▲肝機能検査 ALP


巡回健診の京映会 
医療法人財団京映会 京橋クリニック
〒133-0065 東京都江戸川区南篠崎町2-40-3 03-3677-8121(代表)

ビリルビン検査

2017-11-14 13:44:27 | 肝機能検査
東京都江戸川区の医療法人財団京映会の健康診断ブログです。

今日は、ビリルビン検査についてです。

ビリルビンは、古くなった赤血球が破壊されるときに生成される黄色い色素です。

肝臓障害などで黄疸の症状が出たときに体が黄色くなるのは、このビリルビンが増加するからです。

赤血球中のヘモグロビンが寿命で破壊されるとき、ヘムとグロビンに分解され、酵素の働きでヘムとビリルビンに変化します。このビリルビンが肝臓に運ばれ、直接ビリルビンに変化し、胆汁で排泄されます。

肝臓で処理される前のビリルビンを間接ビリルビン、処理された後のビリルビンを直接ビリルビンと呼び、二つを合わせたものが総ビリルビンです。

高値では、黄疸や肝・胆のう疾患などを疑います。


▲肝機能検査 ビリルビン


巡回健診の京映会 
医療法人財団京映会 京橋クリニック
〒133-0065 東京都江戸川区南篠崎町2-40-3 03-3677-8121(代表)

TTT検査、ZTT検査

2017-11-13 14:49:48 | 肝機能検査
東京都江戸川区の医療法人財団京映会の健康診断ブログです。

今日は、TTT検査とZTT検査についてです。

血清蛋白の中の一つであり、血清膠質反応とも呼ばれ、肝臓のダメージを知る指標として調べます。

TTTはチモール混濁試験、ZTTは硫酸亜鉛混濁試験のことで、いずれも血清中のたんぱく成分の割合を調べる検査です。

血清たんぱくはその70%が肝臓で作られているため、肝機能に異常が生じた場合、TTTとZTTの数値に変化が現れます。

ZTT値が高い場合は、肝疾患、膠原病、サルコイドーシス、肺結核などが疑われます。

ZTT値が低い場合は、悪性高血圧症、糖尿病、転移性がんなどが疑われます。

TTT値が高い場合は、ウィルス性肝炎などの肝疾患、高脂血症、関節炎などを疑います。


▲肝機能検査 TTT検査 ZTT検査


巡回健診の京映会 
医療法人財団京映会 京橋クリニック
〒133-0065 東京都江戸川区南篠崎町2-40-3 03-3677-8121(代表)

肝機能検査 γ-GTP

2017-11-02 11:57:27 | 肝機能検査
医療法人財団京映会の健康診断ブログです。

今日は、肝機能検査のγ-GTPについてです。

肝臓や腎臓で作られる酵素で、肝臓では通常肝細胞や胆管細胞、胆汁中にあります。

γ-GTPは、酒の飲み過ぎや肥満、ある種の薬などにより、たくさん作られ血液中に漏れ出し数値が上がります。

ですからアルコールに敏感に反応しますが、肝臓や胆道に異常があっても血液中の数値が上昇します。

この数値だけが高く、他の肝機能に異常がない場合は飲酒の影響が考えられます。

他にも薬剤性肝障害などの可能性もあるので、アルコール、睡眠薬、精神安定剤をやめた上での再検査が必要です。

他の肝機能にも異常がある場合は、他の肝臓の病気が疑われます。

▲肝機能検査 γ-GTP



巡回健診の京映会 
医療法人財団京映会 京橋クリニック
〒133-0065 東京都江戸川区南篠崎町2-40-3 03-3677-8121(代表)

肝機能検査 AST(GOT)、ALT(GPT)

2017-10-31 13:46:26 | 肝機能検査
医療法人財団京映会の健康診断ブログです。

今日は、AST(GOT)、ALT(GPT)についてです。

ASTもALTも、血液検査の中の肝機能検査です。

以前は、GOT・GPTと呼ばれていました。

ASTは心臓、筋肉、肝臓に多く存在する酵素であり、ALTは肝臓に多く存在する酵素です。

これらの数値が高い場合は、急性肝炎、慢性肝炎、脂肪肝、肝臓がん、アルコール性肝炎などが疑われます。

また、ASTのみが高い場合は、心筋梗塞や筋肉疾患などを疑います。

巡回健診の京映会 
医療法人財団京映会 京橋クリニック
〒133-0065 東京都江戸川区南篠崎町2-40-3 03-3677-8121(代表)