健康診断ブログ

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LAP検査

2017-11-30 14:19:51 | 肝機能検査
東京都江戸川区の医療法人財団京映会の健康診断ブログです。

今日は、LAP検査についてです。

ロイシンなどの蛋白質を分解する働きを持つ酵素の一つです。

腎臓、肝臓、腸管、膵臓、子宮、睾丸などの組織細胞に含まれています。

肝臓、胆道系の組織の障害などで胆汁のうっ滞(胆道がつまって胆汁がうまく流れなくなること)が起こると、胆汁が逆流してLAPが血液中に流れ込み、血中のLAP値が著しく上昇します。

その他の組織の障害ではほとんど増加しません。

胆道系酵素とも呼ばれ、肝臓、胆道系の組織に障害が起きると増加するので、肝臓・胆道系の病気を診断する指標として利用されています。

ただし、この検査だけでは診断しきれないので、普通はほかの肝機能検査と組み合わせて行われます。

高値の場合は、胆汁うっ滞、肝疾患、黄疸、妊娠などを疑います。


▲肝機能検査 LAP検査



巡回健診の京映会 
医療法人財団京映会 京橋クリニック
〒133-0065 東京都江戸川区南篠崎町2-40-3 03-3677-8121(代表)

Ch-E検査

2017-11-25 10:27:22 | 肝機能検査
東京都江戸川区の医療法人財団京映会の健康診断ブログです。

今日は、Ch-E検査についてです。

コリンエステラーゼと読みます。

コリンエステルをコリンと有機酸に加水分解してたんぱく質を作る酵素です。

主に肝臓や血液中に存在し、肝疾患や有機リン中毒を調べる検査です。

高い場合は、脂肪肝、肥満、糖尿病、ネフローゼ症候群、甲状腺機能亢進症などを疑います。

低い場合は、肝炎、肝硬変、肝がん、有機リン系中毒、栄養失調などを疑います。


▲肝機能検査 Ch-E検査


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LDH検査

2017-11-24 14:48:05 | 肝機能検査
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今日は、LDH検査についてです。

体内のブドウ糖を燃焼させるときに働く酵素の一つです。

ほとんどあらゆる細胞に含まれていますが、肝臓や腎臓、心筋、骨格筋、赤血球などに特に多く含まれています。

したがって、これらの臓器などに異常があって細胞が壊死すると、細胞中のLDHが血液の中へ大量に流れ出します。

その量を測定するのがLDHの検査です。

LDHが含まれている上記の組織に障害が起こると、血液中にLDHが流れ出して高値を示すようになります。

特に急性肝炎や肝臓がん、あるいは心筋梗塞のときに著しく増加します。

そのほか、慢性肝炎などの肝疾患、溶血性貧血などの血液疾患、心疾患や筋肉疾患などで増加します。


▲肝機能検査 LDH


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ALP検査

2017-11-22 09:48:21 | 肝機能検査
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今日は、ALP検査についてです。

ALPは、アルカリ性の状況下でリン酸化合物を分解する酵素です。

肝臓や骨、小腸、胎盤などに多く含まれ、これらの臓器がダメージを受けると血液中に流れ出してきます。

多くの場合、肝臓と骨の異常により血液中で上昇します。

ALPは肝臓から胆汁中に流れ出します。胆汁とは肝臓がつくる液体で胆管という管を経て十二指腸に流れていきます。

この経路に石や腫瘍ができると胆汁は流れにくくなり、ついには逆流して血液中に漏れ出るようになります。

このような胆道の閉塞や狭窄と呼ばれる状態のときにALPが血液中で高値となります。

血液型がBまたはO型の人は、脂肪食などの影響で高値を示す場合もあります。


▲肝機能検査 ALP


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ビリルビン検査

2017-11-14 13:44:27 | 肝機能検査
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今日は、ビリルビン検査についてです。

ビリルビンは、古くなった赤血球が破壊されるときに生成される黄色い色素です。

肝臓障害などで黄疸の症状が出たときに体が黄色くなるのは、このビリルビンが増加するからです。

赤血球中のヘモグロビンが寿命で破壊されるとき、ヘムとグロビンに分解され、酵素の働きでヘムとビリルビンに変化します。このビリルビンが肝臓に運ばれ、直接ビリルビンに変化し、胆汁で排泄されます。

肝臓で処理される前のビリルビンを間接ビリルビン、処理された後のビリルビンを直接ビリルビンと呼び、二つを合わせたものが総ビリルビンです。

高値では、黄疸や肝・胆のう疾患などを疑います。


▲肝機能検査 ビリルビン


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TTT検査、ZTT検査

2017-11-13 14:49:48 | 肝機能検査
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今日は、TTT検査とZTT検査についてです。

血清蛋白の中の一つであり、血清膠質反応とも呼ばれ、肝臓のダメージを知る指標として調べます。

TTTはチモール混濁試験、ZTTは硫酸亜鉛混濁試験のことで、いずれも血清中のたんぱく成分の割合を調べる検査です。

血清たんぱくはその70%が肝臓で作られているため、肝機能に異常が生じた場合、TTTとZTTの数値に変化が現れます。

ZTT値が高い場合は、肝疾患、膠原病、サルコイドーシス、肺結核などが疑われます。

ZTT値が低い場合は、悪性高血圧症、糖尿病、転移性がんなどが疑われます。

TTT値が高い場合は、ウィルス性肝炎などの肝疾患、高脂血症、関節炎などを疑います。


▲肝機能検査 TTT検査 ZTT検査


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アルブミン検査

2017-11-11 11:40:55 | 血液一般検査
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今日は、血液検査のアルブミン検査についてです。

アルブミンは一群の蛋白質の総称で、血液検査では血液中の血清アルブミンのことをいいます。

血清中には多くの蛋白質が存在しますが、アルブミンは血液中の蛋白質の約60%を占めています。

血液の浸透圧の調整の役目を担い、血管中の血液の量や体内の水分の量を調整する重要な働きをしています。

また、アルブミンはアミノ酸、脂肪酸やホルモン、薬物などの色々な物質と結合して、体内の必要な部位に運搬する働きもしています。毒素などとも結合しやすく、アルブミンと結合することによって、その毒素の血液中の濃度を低下させ中和する作用があります。

アルブミンは肝臓で合成されるため、血液検査では肝機能の指標として利用されます。

アルブミン濃度が低下している場合は、浸透圧の調整機能がうまく働かなくなるので、むくみや浮腫といった症状が出て、肝疾患やネフローゼまたは栄養失調などがが疑われます。

高値では、脱水症が疑われます。

低値では、急性肝炎、肝硬変、ネフローゼ症候群、栄養摂取不足などが疑われます。

▲血液検査 肝機能検査


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特定健康診査・がん検診を受けましょう!

2017-11-10 15:42:09 | 健康診断の日々
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▲特定健康診査・がん検診を受けましょう!



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総蛋白検査

2017-11-10 12:00:53 | 健康診断の日々
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今日は、血液検査の中の総蛋白検査です。

総蛋白とは血液中にあるタンパク質の量を計る検査項目です。

栄養状態、肝機能、腎機能を知る指標となります。

食事に含まれるタンパク質は、十二指腸でアミノ酸に分解されてから、小腸で吸収されます。

アミノ酸が肝臓に運ばれると、主にアルブミンとグロブリンというタンパク質に再合成され、血液中に流れます。

総蛋白は、栄養を維持するアルブミンと免疫防御に働くグロブリンを合わせた数値を意味しています。

基準値より高い場合は、体調による影響、脱水症、高タンパク血症、多発性骨髄腫などが疑われます。

基準値より低い場合は、体調による影響、遺伝による影響、栄養不足、低タンパク血症、ネフローゼ症候群、肝臓疾患(肝炎や肝硬変など)、蛋白喪失性胃腸症、悪性腫瘍などが疑われます。

▲健康診断 総蛋白検査

肝機能検査 γ-GTP

2017-11-02 11:57:27 | 肝機能検査
医療法人財団京映会の健康診断ブログです。

今日は、肝機能検査のγ-GTPについてです。

肝臓や腎臓で作られる酵素で、肝臓では通常肝細胞や胆管細胞、胆汁中にあります。

γ-GTPは、酒の飲み過ぎや肥満、ある種の薬などにより、たくさん作られ血液中に漏れ出し数値が上がります。

ですからアルコールに敏感に反応しますが、肝臓や胆道に異常があっても血液中の数値が上昇します。

この数値だけが高く、他の肝機能に異常がない場合は飲酒の影響が考えられます。

他にも薬剤性肝障害などの可能性もあるので、アルコール、睡眠薬、精神安定剤をやめた上での再検査が必要です。

他の肝機能にも異常がある場合は、他の肝臓の病気が疑われます。

▲肝機能検査 γ-GTP



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