危機的状況は目前だ

政府の新型コロナウイルス対策の無策には呆れてしまっている。ブログにする気もなくなっていたのだが、昨日またやらかした。やっぱり物申したい。

菅総理と小池東京都知事が会談を行い、東京都のGoToトラベルの発着利用について65歳以上や基礎疾患をもった人に自粛を求めるという結論が出た。
またまた愚策だね。まったく真逆の対策だ。
65歳以上はとっくに自粛している。基礎疾患がある人はなおさらだ。よしんば自覚のない人がいたとしても、感染すれば必ず症状が出る。そうすれば自制するだろう。また、受け入れ先のチェックに引っかかるだろう。
移動をさせていけないのは50代以下である。特に症状の出ない若者だ。発熱や症状が出たら自制する。何も症状がないから出歩くのだ。
自粛というのも腰砕け策だ。総理も都知事もアンボンタンか。

経済を動かしたいからGoToキャンペーンを止めきれないのだろうが、中途半端な状況でのキャンペーンは効果が薄い。さらに感染は止まらない。虻蜂取らずである。
本当ならGoToキャンペーンを始めるときＰCR検査をセットすべきだったのである。旅行に行く人、キャンペーンに加入した旅館・ホテル土産品店などの従業員の定期的な検査を国が持つのだ。
芸能界もスポーツ界において検査を負担しているからポツリポツリと感染者が出てくる。
GoToキャンベーンで動く人をすべて検査していたら、こんなに急激な感染者は現れなかったと思う。
金を惜しんだのか何かわからないが、こんなに感染拡大したらその手は使えない。もう手がつけられる段階ではない。

今、一日の感染者が2000人程度だが、いずれ3000人、5000人という数字になるだろう。その時に政府は何をしようというのだろうか？
医療は崩壊して入院できない人が市中に溢れていくだろう。
そこから体育館や空き施設を利用して受け入れ病院をつくっても医療従事者は集まらない。
悲惨な状況になることは目に見えている。

現在感染者数は15万人を超えている。12万6千人は退院しているが、2,206人は亡くなっており、493人が重症で苦しんでいる。軽症・中等症などで入院または自宅待機している数は逆算したら22,914人である。（1日現在）
政府はワクチン待ちの対策でいくつもりなのか。
それもいつ頃から受けられるようになるか分からない。それまでの間、ただ死ぬに任せるのだろうか？
必ず近いうちに政府が大慌てせざるを得ない状況になる。本当に困ったものだ。