この人生、なかなか大変だぁ

日々の人生雑感をつれづれに綴り、時に、人生を哲学していきます。

中国と30年戦争だ(番外編)

2023-09-04 12:13:50 | 意見がありますけど
羽鳥慎一モーニングショーでコメンテーターの玉川徹元記者が最近、処理水の海洋放出に対し、果たしてこの方法しかなかったのかと繰り返している。燃やして空中放出とかモルタルで固めて埋めるとかの方法もあったのではないかと言い出している。
一年ほど前から、処理水問題がメディアで取りざたされていた頃、処理方法で議論があったという記憶はないし、また、彼の口から聞いた覚えもない。(記憶違いもあるかもしれないが)
放出が始まった今になってそんな話を蒸し返されても困る。無益な議論でしかない。
Alpsによってほぼトリチウムだけになった福島原発の処理水は、世界各国が原発の冷却水(トリチウム)を海に流しているように、日本も海に流すのが自然の帰着である。

福島大学の林薫平准教授は、福島の処理水の放出に対して「地上で保管するシナリオとか、セメントで固めるシナリオ、あとは空気中に蒸発させる、水蒸気、いろいろなシナリオがありましたけれど、すべて却下されました」と言っている。(その残滓はどうするのか?)
「国民の利益を犠牲にすることを選んだものだ」と。
その意見は処理水を「放射能汚染水を海へ放出する」と言っており、「トリチウム」とは表現していない。まるで中国政府の言い方だ。
その科学的根拠は何でしょうか?

また、福島第一原発の元技術者の小倉志郎氏はこのほど、中央広播電視総台(チャイナ・メディア・グループ、CMG)の取材に対し、「海洋を汚してそれを元通りにできない。できるだけ早く中止すべきだ」と述べている。(日本のメディアではなく中国メディアというところが胡散臭い)
小倉氏は、「海洋放出は大変な人類に対する犯罪だ。放射性物質が含まれている汚染水を環境に放出することは、一般の工業廃水を出すのと全く性質が違うことだ。汚染水が私たちの子孫にどのような影響が出てくるかは予測できないので、早く中止しなければならない」と述べた。

ふたりともトリチウムの問題を「汚染水」にすり替えている。
もし、彼らが「トリチウム」を「汚染水」と言って福島原発の処理水に反対しているのなら、日本の処理水だけではなく、中国をはじめ韓国やフランス、世界各国の原発の冷却水の放出に反対しなければおかしい。そして、今頃言い出すのは作為があると疑われても仕方ない。
後ろから鉄砲を撃つようなことはしないで欲しい。

福島原発の事故は東北沖大震災の大津波による事故だった。誰かのミスでも、誰かのせいでもなかった。
津波の高さの想定が甘かったと言われたが、30メートルの大津波なんて誰が想定できただろうか?後付けの感がある。
不可避の事故だったと言えるだろう。
被害を最小限に食い止めようと東電も政府も頑張ったと思う。当時の現場責任者であった吉田昌郎所長も現場に最後までとどまり戦った。そのため被ばくしてガンを発症し亡くなった。
そこで出た汚染水をAlpsで放射能を取り除いた処理水である。

不幸によって生じたものに対して中国は政治的に付け込んでいる。
心ある人なら、また国なら、支援の手を差しのべて然るべきではないだろうか?
それを中国は逆に叩きのめし、踏みつけにしようとしている。
中国のこの行為は科学的にも、道徳的にも非難されるものではないだろうか。
決して忘れてはならないと思う。

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