白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

剥がれ落ちるこころの化粧

2006-05-27 | 音について、思うこと
曇り日の朝、障子越しにぼくの目蓋をそっと 微温とともに一撫でする光の、 そのわずかの重さのせいで ぼくの心臓はどくん、と大きく打ち震えて 巨大な破裂音が眠れる脳髄の奥に轟いた 驚いて飛び起きたぼくは即座に左手首に右手を添え 脈を取った 周期を保ち 落ち着き払っている自分の脈動を確かめてから やっと深く息をする方法を思い出し 大きく伸びをしてゆったりと息を吸いながら 身体のこわばりをストレ . . . 本文を読む