白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

春の雪

2006-03-13 | 日常、思うこと
雪降る一日、何をする気力も起きず、
横になってすごした。
不信感と無力感、虚脱感、取り残される感覚、
おきざられる感覚。
拒絶と途絶、隔絶を受ける感覚。
他人の幸福ばかりが、聞こえてくる。
過去の記憶にうなされ、現状の惨めさにうなされ、
未来には闇しか見えず、生きるということへの
意欲が、時折、ぼんやりする。
属していた社会、ひとびと、財産、地位、
あらゆるものがもうぼやけている。
すべてが遠くなってしまった気がする。
故郷に戻っても誰一人僕を覚えていないとなると、
もうどこにも居場所がないように思える。




このところ、鬱状態のようなので、
季節柄、セルフメンテナンスに留意しないと。
春先には、いろいろ聞くから。




いままで、何一つ、やりたいことも出来なかったし、
望んだものも得られなかったし、
好きなことも出来なかっただけではなく、
願ったものも叶わず、何も残っていない。
気がつけば、もう、あきらめる、という選択しか
残っていないような気にすらなる。
さようなら、みたいな。



僕にはもう、ピアノを弾ける指しかないのだが、
でも、この指は、願った音を弾くことが出来ない。

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