紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

写楽展

2011年05月10日 | 美術館・博物館
歌舞伎役者の大首絵で華々しいデビューを飾り、寛政の世に現れた浮世絵師、東洲斎写楽。しかしそのわずか10ヶ月後に忽然と姿を消します。現在もなお人々を魅了してやまない謎の絵師、東洲斎写楽の作品がいま、上野に集結しています。
東京国立博物館の平成館で開催されている写楽展。国内外からよくぞここまで写楽の作品を集めたものです。黒雲母摺りの大首絵は必見...これぞ写楽と言わしめるだけの個性豊かな造形美です。その後の作品では表現方法が徐々に変化していき、次第に写楽たる個性は消えていきます。版元から大量生産を余儀なくされ、写楽は作品に対するこだわりを捨てざるを得なかったのでしょうか。それとも写楽の斬新な美的感覚は、江戸庶民には受け入れ難いものだったのでしょうか...。



図録は見どころ充実でおすすめ。写楽の好敵手、歌川豊国の絵はがきもあれば良かった...。
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