紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

上総國で貝拾い

2008年12月01日 | ニッポンの奥深さ (番外篇)
割れた貝殻だらけの砂浜。ここは上総國のとある海岸。ニッポンの奥深さ番外篇として、きょうはjの居城である上総國で貝拾いです。浜辺で漂流物などを手で拾うことを「ビーチコーミング」と言うのだそうで。貝殻以外にもゴミを拾い集めて、海をきれいにする環境保全活動と言っても良いビーチコーミング。今回はじめての挑戦です。
ツメタガイの貝殻が砂浜にポツン。そこの浜辺をよく見てみると、この巻貝の他には同じような二枚貝ばかり。この中から、おっ?と思うような貝殻や漂流物を探すことができるのか...。
浜辺には貝殻の他に陶器やガラス類(角は取れて丸い)も多く、ビニール袋を片手に浜辺をジロジロ探し始めました。



潮が引き始めた浜辺をウロウロしているうちに2時間も経過、ここで昼食を。いつもならばどこかのメシ屋で...しかしまわりには何もないことを事前に言われていたので、途中の千葉駅で買った「やきはま丼」が昼食です。蛤型の陶器のフタを開けると、焼蛤串と煮蛤の醤油のにおいが漂ってきます。この濃い目の味付けに、ごぼうの炊き込みご飯がよく合うこと。蛤は白焼きも入って3種類。この陶器のうつわも持って帰らねば...。



堤防の上でやきはま丼を食べながら前を見ると、何もさえぎる物がないこの風景。先に見えるはペリー来航で知られる浦賀です。大海原を望み、弁当を使うなんて最高の贅沢と言えましょう。



食後は来た道を逆戻り。防波堤を抜けて岩壁沿いを歩く歩く。上はまるでアメリカのラシュモア山の彫刻のような岩壁。午前中に行った浜辺とは違って、ほとんど人がいません。
と...赤茶色の腹と青い頭部の鳥が。ひょ?あれは何だ...カメラを向ける間に飛び立ってしまいました。この鳥は多分イソヒヨドリかと。



お次はナイアガラ瀑布に見える...水の流れでる図です。これは使われていない隧道?から流れてくる水だとか。



岸壁沿いの浜はずっと先まで続いています。いろんなモノが見つかるうきうき感を一瞬にしてふっ飛ばしたjの一言...「潮が満ちて来る」。そうだ、ふだん海の近くにいない自分には到底考えつかぬこと。潮が満ちる。どこまで岸壁に海が迫るのかも知れないことに、恐怖さえ覚えました...防波堤に戻ろう。
傾きかけた太陽。冷たくなりはじめた風を受け、きょうはもう帰ることにしました。



浜辺付近にはなぜか猫が多く、口の周りが黒い猫(V系か?)の眠そうな顔や、柿の実に囲まれた猫など多数出没。いくつかの戦利品とやきはま丼の陶器をカバンに詰め込み、上総國から電車に揺られて帰っていきました(2時間も)。



イタヤガイ(今までホタテかと思っていた)、ベッコウガサ、あとはわかりません。石が3個、ガラスのかけら1個、陶器のかけらが5個。中国っぽい文様、他に趣きがある茶色のかけら。一体なぜ陶器のかけらがこんな浜辺にあるのか...いつ作られたものか...そういうのを考えるのも良いかもしれません。貝類の図鑑も揃えて、本格的にビーチコーミングをしてみたいものです。
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