エアコンが冷えない場合、
①ガスが規定量以下に抜けている。(必要なガスを補充する)
②室内機のフィルターが汚れている。空気の吸い込みが悪くなるため冷えなくなります。(フィルター清掃する)
③室内機の熱交換器が汚れている。(クリーニングが必要)
④基盤の故障(室内機のLEDが点滅する)
⑤電磁弁コイルの不良(膨張弁の開閉制御をしている部品)
⑥膨張弁自体の物理的不良
⑦コンプレッサー自体の不良。
①のガスに関しては、取り付けて間もない場合、業者の取り付け工事不良(フレア加工不良等)も考えられますので、つけた業者に診てもらうことをお勧めします。
家庭用エアコンガスには、2種類あります。旧冷媒(R22)と新冷媒(R410A)です。室外機の配管が接続されている上にラベルがありますがそこの「冷媒」という項目に記載されています。旧冷媒より新冷媒のガスが原価にして3倍高いです。
もしエアコンを取り付けて何年も経ちある日突然ガス漏れした場合、室外機からのガス漏れの可能性が高いので買い替えをお勧めいたします。
②室内機側のフィルターを清掃します。(ご自分で清掃可能です。)
③専門業者にクリーニング依頼します。エアコンスプレーは、絶対に駄目です。
理由:
a).スプレー後、熱交換部分に入り込み固まるため風の通り道を塞ぐ。
b).洗浄のみですすぎがない。(洗浄液の掛けっぱなしで錆びる、確実に目詰まりを起こす)
c).吹き出し口を洗えない。ファンが洗えないと意味が無い。
d).スプレーに芳香剤を入れて吹き出し口から来る悪臭を消して誤魔化すだけ。
e).ドレンパン(室内側排水受け)の下で固まって排水を詰まらせる。(エアコンスプレーは、ジェル上に固まります。) 行き場を失った排水は、
室内の漏水になります。
④修理依頼をします。自分では直せません。
⑤電磁弁コイルの不良 ->修理を依頼します。
⑥安い若しくは、古いエアコンであれば買い替えをお勧めします。
膨張弁を交換するには、
a).ガスをすべて入れ替えの必要があります。(最近は、新冷媒が主流なのでコストがかかります。)
b).ロウ付け溶接が必要です。
⑦コンプレッサー自体の不良は、非常に厄介です。買い替えをお勧めします。基本的にメーカーは、コンプレッサーに関しては5年間の保障があります。ただ沖縄本島と違い石垣島は離島なのでサービスマンが来ません。
また室外機からガス漏れしている場合、買い替えをお勧めします。(これはご自分では確認をする手段がありません。)
一箇所が錆びてガス漏れした場合、イタチゴッコになります。直しても直してもまた漏れる可能性もあります。数百万円もする業務用であれば導入コストを考えると熱交換部分を丸ごと交換する価値はありますが、家庭用ではコストが合いません。
基盤の故障に関しては、豊富な経験と専門的な知識がないと「室内機」か「室外機」か「連絡線の断線」や「接点不良問題」「ヒューズ切れ」かわかりません。メーカーによって「制御基盤」 「インバーター基盤」 「ノイズフィルター基盤」 「コントロール基盤」「メイン基盤」 「サブ基盤」 「IPM基盤」等々、基盤も呼び名も様々です。どれを交換したらいいか一般の人には、判断基準も切り分け手順もありません。
エアコン故障診断をご依頼ください。
補足;
三菱電機だと運転ランプが5回点滅を繰り返すことが多いです。東芝エアコンだと室内機が高速点滅を繰り返します。応急運転を作動させて自己診断モードに入る機種、試運転に切り替えて自己診断モードに入る機種。メーカーによりますが、室内機側LED (運転 ・ タイマー ・ イオン ・ プラズマ)の点灯や点滅のパターンで故障診断をする機種もあります。ダイキンエアコンは、リモコンで故障診断できる機種もあります。機種によっては、室外機のLEDの確認、電圧の有無の確認、ガス圧の確認等々原始的な方法で診断することもあります。 正直、あげればキリがありません。
目安として室内機、室外機ファンが回転していて、室外機の配管を触っても常温で冷えない場合、ガスの可能性が高いです。室内機だけ回転して、室外機ファンが回転しない場合、室外機の基盤の可能性が高いです。室外機の配管が凍結している場合、ガス不足。室内機の熱交換器が凍結している場合、クリーニングが必要な場合が多いです。