①トイレの水が止まらないので見て欲しいと連絡がありました。築30年以上の一戸建てです。 便器もINAXの古いタイプです。ボールタップも上がりきって水を止め切れていません。ゴムフロートも劣化していました。オーバーフロー管もお客様でガイドを破損させたということでフラッシュレバー以外すべて新しい部品に交換することにしました。
②ゴムフロートも劣化し、手で触ると手が真っ黒になります。ガイドというのは、丸いゴムフロートの上に見えるプラスチック製の丸い部分です。ご自分でタイヤのチューブらしきものを使用して縛ってありますが、歪んでいます。チェーンで傷もついているため時々そこにチェーンが引っかかり、水が止まらないという現象が起きているようでした。
③ボールタップを外しました。 トイレの節水ということで写真のように瓶やペットボトルをロータンク内部に入れてあるのをよく見かけますが、あまりお勧めできません。トイレのすぐ裏に浄化槽があればまだいいですが、遠くはなれている場合、途中で糞や紙が流れきらず止まり、詰まる原因になることがあります。
トイレの便器自体の詰まりではなく、汚水管内部が詰まっている場合こうしているケースが多いです。
④取り外したボールタップです。
⑤ロータンクを取り外しました。
⑥床に降ろします。
⑦オーバーフロー管の固定ナットが全く外れません。仕方が無いので、切断することにしました。
⑧ロータンクと便器の間にある密着パッキンです。右が新しいもの、左が劣化したものです。
⑨ボールタップ、オーバーフロー管を交換しました。
⑩部品交換後は、問題が全く無くなりました。トイレの部品は、交換できるときにできるだけ主要部品は、同時に交換することをお勧めしています。何故なら、後から後から交換せざるを得なくなるからです。一度に変えたほうが余計な作業代がかからず、割安になるのも別な理由です。