鴨川市に住む個人のお客様からの相談をいただきました。
========ご相談内容========
毎日必ず仕事&趣味でホームページ閲覧をしている。
だが下記がかなり悩みどころ。
・大量の迷惑メール
・個人情報流出
・フィッシング詐欺
6年以上前に購入したパソコン。
その時、知り合いに無料ウィルス対策ソフトAvastを入れてもらったけど、使い方もわからない。
エラーでてもどうしたらいいかわからない。
わからないから、わからないままに放置している。
Avastを入れてくれた人はこのように言ったらしい。
「無料Avastがあれば十分!
セキュリティソフトにお金なんて払う必要ない。」
だが、正体不明サイトのURLが記載された迷惑メールは毎日大量に届いているし、通販などの際に個人情報が洩れたらと考えると不安で仕方ない。
特にここ最近ニュースになった、
・なりすましによる銀行口座からの不正振込
・国会議員のウィルス感染による情報流出事件
このような事件を考えると怖い。
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まず無料セキュリティソフト全てが悪いとは言いません。
無料といってもAvast,AVGなどは、ウィルスの高い検出力をもちます。
ですが、その多くはあくまでも「ウイルス対策のみ」などの機能限定なのです。
余計な不安を煽る訳ではないのですが、お客様が不安を感じる「迷惑メール対処」や「フィッシング詐欺対策」などは、無料版には搭載されていない製品がほとんど。
とにかく無料セキュリティソフトの多くは、
・使う人自身に知識が必要
・基本的に自己責任
なのです。
お客様は個人情報をかなり扱うようなネット利用をしていますが、パソコンのセキュリティにはご堪能ではありません。
それを思うと、ちょっと、いやかなり危険ですね。
・1本で多くの面の危険に対処できる総合性
・機能の無難さ
・画面のわかりやすさ
・いざというときに相談できる窓口がしっかりあること。
これらを踏まえ、お客様には総合セキュリティ対策ソフト「ウイルスバスター2012 クラウド」をお勧めしました。
ですがお客様はWindows Updateの意味もご存じありませんでした。
当然やったことがありません。
これでは単純にウイルスバスター2012のパッケージを販売したところでお客様にインストールできるとは思えません。
そこで出張作業にてインストールまでを行うことになりました。
さて、作業開始です。
1.パソコンの状況確認
WindowsXPとだけは聞いておりましたが、さてどうでしょう?
パソコン機種
日立製 Prius Airシリーズ(デスクトップ) 2004年冬モデルでした。
・WindowsXP HomeEdition ServicePack2(以後SP2と表記)
・搭載メモリ 512MB(OS認識は 504MB) ※多分256MB増設
仕方ない事ではありますが、メモリ不足により終始HDDアクセスで動作はもっさり。
Avastはかなり旧バージョン。OS起動時にはエラー画面がでます。
(写真を撮っておけばよかった)
過去WindowsUpdateを行った形跡無し。
XP SP2自体がMicrosoftがサポートをやめているほどですからかなり危険ですね。
2.微調整
とりあえず、不要ソフトをアンインストールすることに。
一応LANケーブルを抜いてからAvastをアンインストール。
エラーがでていたので心配でしたが、幸いにもあっさり成功できました。
さてもうちょい調整の為にアンインストール。
・メモリ不足で使い物にならなかったATOK
・経験上かなり怪しいと思われる英語のツールバー
・お話を聞き、これは今後も使わないだろうというソフト類
デスクトップのテーマを「Windowsクラシック」に変更。
ディスククリーンアップを軽く実行。
仮想メモリの確保先を、ほとんど利用されていないローカルディスク(D:)に移動。
デスクトップに大量に作成されたショートカットもサブフォルダを作成し格納することで整理。
これにより、幾分は動作に改善がみられました。
3.XP ServicePack3(以後SP3と表記)適用
XP SP2は昨年にMicrosoftのサポート終了しております。
SP2ではウイルスバスター2012のインストールもできません。
SP3にする必要があるのですが、暢気にWindowsUpdateなどを行っては、いったい何時間かかるものやら。
さて!こんなこともあろうかと!
XP SP3と、ある程度のHotFixを格納したDVD-Rディスクを持参しておりました。
それでもパソコンの性能上仕方ないことではありますが、約1時間かかりましたが。
4.ウイルスバスター2012インストール
抜いてあったLANケーブルを接続し、ウイルスバスター2012をインストール開始。
20分ほどでインストール完了。
特にエラーなどはでませんでした。
ユーザ登録内容の画面ハードコピーを取り印刷し、ウイルスバスターのパッケージに納めます。
地味ですが堪能ではないお客様にはコレが重要なのです。
利用者はセキュリティにご堪能ではない方ですので、標準ではOffとなっている機能もいくつかOnにします。
・検索設定 - ZIPなどの圧縮ファイルのリアルタイム検索
・Web脅威対策 - 危険さWebサイトをブロック
・迷惑メール対策 - 迷惑/詐欺メールを判定
・迷惑メール対策 - メール添付ファイルの安全性を確認
・ネットワーク対策 - ファイアウォールチューナー
・例外設定 - Webサイト
(Uniblue等、初心者にとってトラブルになりやすいサイトを禁止)
参考記事
2011.09.08 ウイルスバスター2012 クラウド を、インストールしてみました
これらのチューニングは、パソコンの性能(特に搭載メモリ)が低いのでちょっと不安でした。
ですが不要ソフトアンインストールなどの前よりは体感動作が軽く済み、問題ない範囲で動作してくれました。
5.WindowsUpdate続き
再起動後、WindowsUpdateを手動実行。
設定でWindowsUpdate自動で重要な更新を自動で行うように調整。
最新の更新になるまで適用。
これでひと段落です。
6.動作チェック
OutlookExpressを起動したところ、大量に受信されるメールの山。
ほとんどはタイトルを見ただけでわかる迷惑メール、それが1日に100件以上送られてくるようです。
ウイルスバスターの迷惑メール判別が正常に働き、どんんどん「迷惑メールフォルダ」に分類されていきます。
これはお客さんはかなり関心されていました。
ブラウザ(IE8)にて、例外設定-WEBサイトで禁止指定したUniblue社のサイトを開いてみました。
ウィルスバスターがブロック成功。
これならRegistry Boosterなどに騙される可能性が減るはず。
7.更に調整
画面右下には、プラグインソフト類のアップデートお勧めバルーン表示が溜まっていました。
・Flash Playerのアップデート
・Adobe Readerのアップデート
・JAVA Runtimeのアップデート
これらを最新にしてやります。
質疑応答を受け作業は完了。
計2時間半もの長時間作業となってしまいました。
8.さいごに
今回、幸いウィルス類の感染は見つからず、時間はかかったとはいえ無難なセキュリティ環境の構築ができました。
(怪しいツールバーなどはありましたが)
ウィルスその他の被害はいつ自分にふりかかるかもわかりません。
皆さん、他人ごとではありませんよ。
重要なことは総合的なセキュリティ環境構築という”予防”です。
もしも必要であれば弊社にご用命ください。
南房総一帯の地域であれば出張対応可能です。