先日、「タワーレコード倒産!」という記事を載せたが、実は、まだ半信半疑で、信じられない気持ちのほうが強かった。ところが、その後、タワーレコード66丁目店に行ってみると、なんと、すでに閉店セールが始まっていたのである。
やはり、本当だったのか・・・。今さらのようにショックを受けた自分は、ぶらぶらと店内に入ってみた。気のせいか、閑古鳥の鳴いていた最近の様子に比べれば、そこそこ賑わっているように見える。自分と同じように、閉店が迫っている事実に、当惑と驚きの表情を隠せない人たちも多い。現在、すべての商品が10~30パーセント引き。「Going Out of Business」「Everything Must Go」の表示があちこちに貼られている。
実際、閉店日はいつなのだろう? 店員の1人にきいてみたところ、「クリスマス」という答えだった。NYCでは、12月上旬の2週間が「ショッピング・ウィーク」と呼ばれ、1年中で、買い物客が最も賑わう期間である。この時期をメドに、すべての在庫を売りつくしてしまおうという計画のようだ。
それにしても、タワーレコードが閉店してしまったら、今後、どこでCDを購入したらいいのだろう? ポピュラー系の音楽であれば、ヴァージン・メガストアでも、それほど困らないだろう。しかし、クラシック音楽などの分野になると、タワーレコードの在庫には、到底及ばない。おそらく、比較的手に入りやすい新譜以外は、ネット注文に頼らざるを得なくなるだろう。
時代の流れは、あまりにも速い。ドーナツ盤のレコードで育った自分にとっては、CDの登場でさえ、ごく最近の出来事に過ぎない。そのCD時代も、すでに全盛期は過ぎ去り、より便利で手軽なものに、主役の座を譲ろうとしているのである・・・。
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