★青い三角定規 「太陽がくれた季節」(EP) 1972年2月発売当時のジャケット。
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今、必死になって、34年前の記憶を呼び起こそうとしている。
あれは、中学校3年の春。新しいクラスになって初めての遠足が、5月頃にあった。
どこへ行ったのだろうか・・・。あいにく場所が思い出せないのだが、クラスでバス一台を借りきっていたので、それなりに遠くへ行ったはずだと思う。
覚えているのは、歌がとても上手な、美人のバスガイドさん。当時の最新ヒット曲、小柳ルミ子の「瀬戸の花嫁」を歌ってくれたのだが、その透き通るような美声は、年若い自分のハートを震わせるのに十分だった。
遠足が終わったあとも、友人との間で、「あのバスガイドさんは、きれいだったね」という話題ばかりが、しばらく続いた。行った場所などは、もはや、どうでもよかったのである。
その「瀬戸の花嫁」と同時期に大ヒットしていたのが、青い三角定規という新人フォークグループが歌う、「太陽がくれた季節」だった。
君は何を今 見つめているの
若い悲しみに 濡れた眸で
逃げてゆく白い鳩 それとも愛
君も今日からは ぼくらの仲間
とびだそう 青空の下へ
山川啓介作詞、いずみたく作曲の、青春のあこがれと翳りに満ちた名曲。
当時、最もナウい曲だったといってもいいだろう。
あれから34年、それぞれの青春を歩んできた、かつての青い三角定規の仲間たちが、再び活動を共にするというニュースを聞いた。
あの「太陽がくれた季節」が、帰ってくる。フォーク史上不朽の名曲が、新しいアレンジで生まれかわる、という期待を抱かせたのだが・・・。
再び、あの仲間たちが集うのは、遠い未来になってしまった・・・。
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