昨日の地元の気温は37度(汗)
台風はどこへやらのピーカンとなりました。
暑くて暑くて、その上、蒸し蒸しで、汗ってこんなに出るものかってくらい
汗ダーダーで、ババ様の手術の付き添いを終えて、バスの停留所で待つ私は、
ワカメを頭から被った人みたいになっていたと思われます。
ババ様の手術は無事終了となりましたが、
術後の先生の話しでは、大腿骨のヒビはどうも先月末に転んだ時よりも
以前のもののようだとのことでした。
とすると、ヒビの入った状態でずっと普通に歩いていたと、、
確かにババ様は最近は痛みの感覚が無いようで、
拘束バンドを無理矢理外そうとして、皮膚がめくれるほどの傷が出来ても平気そうだし、
かなり無理な姿勢をとっても脚に痛みを感じてなさそうだし、、
痛みを感じないって、怪我はもちろん、身体の中の危険信号にだって
気付かないわけで、すごく危険な状態ですよね(汗)
早速明日から始まるリハビリはなんとか頑張ってもらいたいけど、
痛いのに分からず無茶してしまう怖さもあり、複雑ですわ。
病院のあとは、気分転換で映画館へ。
『春を背負って』という邦画を観てきました。
監督は、『劔岳 点の記』の木村大作さん。
TVなどで拝見すると、べらんめえ調の凄い強烈な方ですよね(笑)
映画は(TVで観た)『劔岳 点の記』の骨太さはなく、
全編を通して穏やかでやさしい印象。
松山ケンイチ、蒼井優、豊川悦司、檀ふみ、小林薫といった出演者の方々、
みんな顔がナチュラルですよね~。
日本の美しい大自然が舞台ですから、こってりとかクッキリとかギラギラとかじゃなくて
ごくあっさり。これ大事だと思います。
なので救助隊の吉田栄作さんが少し浮いたかなって(笑)
『点の記』でキザっちい山岳会のリーダーを演じた仲村トオルさんは、
今回は都会のオフィスで働くケンイチくんの上司。
顔の分類的に納得です。
ちなみに、トオルさんのレンガ色のスーツ、どえらい派手だと思うんだけど、
あれって有りですかね(笑)
顔に話を戻して、
ナチュラル顔の中でも、キング、いやクイーンは蒼井優ちゃんでしょうね。
なんですかね、あのわざとらしいまでのナチュラルさは(←意味不明w)
「沖縄の人?」とよく訊かれるこってり顔の私にとっては
垂涎のナチュラル顔。
1日でいいから、あの顔で過ごしてみたいもんだわ。
あと、幼なじみのサトシくん(だっけ?)の奥さんもいい。
あっさり感が半端無い。いや、顔だけじゃなくて雰囲気もgood。
と思って、調べてみたら、奥さん役の人は安藤サクラといって
奥田瑛二さんと安藤和津さんの娘さんだそうで。
メインの登場人物は、
人の金で金をつくり出すトレーダーという仕事に嫌気がさして、
山で事故死した父の後を継ぎ山小屋の主人となる決心をする亨(ケンイチ)、
良き母、良き妻、良き女将さんである菫さん(檀ふみ)、
天真爛漫で働き者だけど、心には秘めた傷を負っている愛ちゃん(蒼井優)、
バブルが弾けてから放浪者のような生活をしているゴロさん(豊川悦司)、
といった、ちょっとありがちな人物設定で、
菫小屋の主人として成長していく亨の姿と、
それを見守る人たちを描いたストーリーも特段新鮮みはなく、
そして、なんつってもセリフがくさい(笑)
「菫小屋はみんなの心の避難小屋なんだよ」とか、
「自分で歩いた道だけが宝物になるんだ」とか
「心に背負った重い荷物をひとつひとつおろしながら人は生きていくんだな」とか
(記憶はかなりあやふやです)
くさいセリフのオンパレード。
山の上ではきっと自然に口から出るし、自然にうなづけるんだろうけど、
山から遠く離れた映画館で聞いてると、なんともこそばゆい。
ゴロさんが倒れた時、一刻を争うんだから背負ってないでヘリで運べばいいじゃん、
天気もいいんだしさぁ、というツッコミは、
まぁそれ言ったら『春を背負って』にならないから、言わないけど(←言ってるしw)
でもね、大自然の映像が素晴らしい。
雄大で厳しくて、そして美しい。
それだけでも見る価値があるっていったら失礼かもしれないけど、
本気で「立山に行ってみたい」と思わせる映像でした。
いや、映像ばかりじゃなく、松山ケンイチくんもよかった。
演技してないようで、凄くなりきってたと思います。
スーツ姿の時と、山で働いている時の姿勢、顔つきが全然違う。
しっかり山の男になってました。
いい役者さんだなと思いましたわ。
監督さんがチラッと登場してるシーンもありましたね。
高級そうなカメラがアップで写った時、「これは出るな」って(笑)
可愛いニット帽が全然似合ってないのがいい感じでした(笑)
ベタでくさくて、先が読めて、ツッコミどころ満載で、、
だけど、観終わっていい気分。
なんとも不思議な映画でした。
あ、でもでも、ラストの両手つないでグルグル回るの、あれはヒドイっ。
あれは有り得ないわ~~~(笑)