
“The Apples”で外に気が向いたのか、「どっか行きたい」と急に思い立ち、
格安な直近宿泊プランなるものを朝10時に予約して行ったのが 、
西伊豆の土肥(とい)温泉。
お宿は玉樟園 新井さん。
こちらのお宿、ドラマやCMに度々登場しているそうです。
かの『細うで繁盛記』が執筆されたのもこの旅館の一室だそうな。
旅館のご厚意かご都合か、お部屋は一番高い棟へグレードアップ。
掘りごたつがある広~いお部屋は、手入れが行き届いてとても綺麗です。
窓からは土肥の街並みと駿河湾、花いっぱいの木々が見えます。
緑がたっぷり楽しめる内風呂もゴージャス。
女性用大浴場と露天。
こちらは男性用。といっても時間交替なのでどちらのお風呂も楽しめます。
古い旅館はたいてい男性用のお風呂の方が凝ってたりするんですよね。
今は逆な気がする(笑)
庭園旅館というこのお宿は、山の斜面にいくつかの宿泊棟が建ち、
その間に手入れの行き届いたお庭が配してあるというつくり。
上の写真、「何故ここに臼?」と思ったら、灰皿ですと。
どんだけヘビースモーカー(笑)
夕食も朝食もちゃんと美味しかったです。
特にメダイの味噌焼きと、手長海老のお作りがとっても美味♪
だけど一番は桜エビの炊き込みご飯と蟹の味噌汁かな。
これとお新香だけでもOKなくらい(笑)
このお部屋とお料理と温泉で、
1泊2食付き税サービス料込、一人10,500円也!
もちろん直前ならではの格安料金ですが、
これでやっていけるのか心配になる金額です。
「地震後(の人出)は、もうパッタリです。
でも被災した人たちの大変さを思えば、そんなこと言ってられません」
と仲居さん。
お客さんは少なくても、食材を揃えて、温泉や部屋を整え、
ある程度従業員も配置しなければならない旅館業とすれば、
ギリギリまで安くしても、一人でも多くのお客さんに来てもらいたいという
ことなんですよね。
客室の灯りがほとんど付いていない夜の温泉街を見ると、
本当に切実だなって思いました。
で、
西伊豆の風景はといえば、
山も海沿いの道も、休耕田も川沿いも、春爛漫。
そして、小さな漁港も春の風景。
あの日が無ければ、どこの港もみんなこうした景色が見られたはずなのにって、
ついつい思ってしまいます。
気持ちを切り替えて、
こちらは駿河湾を一望できる恋人岬。
左に土肥温泉、右に行くと結婚(笑)
むず痒くなるようなモニュメント満載の場所だけど(笑)、
富士山が遠くに浮かぶ景色は本当に素晴らしいです。
っていうか、私も結婚前だったら真剣に愛の鐘を鳴らしてたかもぉ(汗)
堂ヶ島です。
海の色が美しいったらないです。
この風景を見て、またいろいろ考えてしまったけど、
でも、来て良かった。
この伊豆に限らず、美しい風景と、寛ぎのお部屋を用意して
人の訪れを待っている場所がたくさんあると思います。
また出かけたいです。
でも、そのためには働かねば(汗)
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