地上を旅する教会

私たちのすることは大海のたった一滴の水にすぎないかもしれません。
でもその一滴の水があつまって大海となるのです。

剣を鋤に【カラシニコフ氏「懺悔の書簡」  昨年、露正教会に「痛み耐え難い」 】

2014-01-16 20:07:04 | 今日の御言葉



主は国々の争いを裁き、
多くの民を戒められる。

彼らは剣を打ち直して鋤とし/
槍を打ち直して鎌とする。

国は国に向かって剣を上げず/
もはや戦うことを学ばない。


「イザヤ書」/ 2章 4節
旧約聖書 新共同訳



大切なことは、
人よりもっと多くの仕事をすることです。

人に与えられた人生が六十年であれ七十年であれ、
時間が限られていることに変わりはありません。

その時間をどのように使うかによって、
普通の人の二倍にも三倍にもなる
豊かな人生を生きることができます。

時間を必要度に応じて細かく刻み、
一瞬でも無駄に使わずに一生懸命働けば、
その人生は本当に貴いものになります。

人が一本の木を植えるとき、
自分は二本、三本の木を植えるのだ、
という勤勉で誠実な姿勢を持って
生きるべきです。




★カラシニコフ氏「懺悔の書簡」 
昨年、露正教会に「痛み耐え難い」

◆産経新聞 2014年1月13日 20:03 【ロシア】

▲2007年7月、モスクワの中央軍事博物館でAK47自動小銃の第1号モデルを手にするカラシニコフ氏(AP=共同)



 【モスクワ=遠藤良介】ロシアの有力紙イズベスチヤは13日、旧ソ連製カラシニコフ自動小銃(AK)の設計者で昨年12月に死去したミハイル・カラシニコフ氏が同年4月、露正教会のトップであるキリル総主教に「懺悔(ざんげ)の書簡」を送っていたと伝えた。

 書簡を入手した同紙によると、カラシニコフ氏は自らの開発した小銃で多数の人命が奪われたことについて、「心の痛みは耐え難い」と告白。「私には、たとえ敵のものであっても、人々の死に罪があるのか」「神は光と影、善と悪を不可分のものとして創りたまったのか」と問うている。

 正教会関係者は「祖国防衛を目的とした武器の開発や使用は支持される」との立場を同紙に説明し、「カラシニコフ氏は愛国主義の模範だ」とする返信をキリル総主教が出したことを明らかにした。

 カラシニコフ氏が第二次大戦での経験から開発したAKは信頼性と使いやすさから普及し、模造品も含めて世界に1億丁が存在すると推定されている。「世界で最も人を殺した武器」と評されることについて、生前の同氏は「和平合意できず、暴力に訴える政治家の責任だ」と語っていた。

(産経新聞 2014年1月13日)



▲メドベージェフ露大統領(左)から
ロシア最高位勲章「ロシアの英雄」を
授与されたミハイル・カラシニコフ氏
=2009年11月10日、モスクワ 


★自動小銃AK47生みの親、
M・カラシニコフ氏死去 94歳

◆産経新聞2013年12月24日 07:59



 旧ソ連の銃器設計者で自動小銃AK47の生みの親であるミハイル・カラシニコフ氏が23日、ロシア中部ウドムルト共和国イジェフスク市で死去した。94歳だった。同共和国大統領報道部が発表した。胃の出血のため11月中旬から同市で入院していた。同報道部は「傑出した銃器設計者」が「長く続いた重体の末に死亡した」と伝えた。

1919年、西シベリア・アルタイ地方生まれ。中等教育を終えた後、農業機械や鉄道関連の仕事を経て38年に徴兵され、第2次大戦の独ソ戦では戦車長に。負傷を機に銃の設計に取り組み、45~47年に行われた開発コンテストで評価されカラシニコフ自動小銃の初期モデルAK47を開発。49年にソ連軍に採用された。

AK47は使いやすく丈夫で価格も安かったためライセンス生産、模造品も含めて全世界の紛争地で今日まで使われ「人類史上、最も多くの人を殺した武器」とされる。生涯で150以上の武器を開発、2009年、ロシアで最高位の勲章「ロシア連邦英雄」を受章した。

(共同)






★プーチン大統領
「カラシニコフ銃、勝利の象徴」 
功績たたえる

◆産経新聞 2013年12月24日 17:59 【ロシア】



 ロシアのプーチン大統領は24日、AK47自動小銃設計者ミハイル・カラシニコフ氏の死去を受けて声明を発表し「彼が創造した兵器は、わが軍の勝利の象徴として永遠に残るだろう」とたたえた。

 タス通信によると、プーチン氏は23日に「深い哀悼の意」を表明。メドベージェフ首相も「傑出した銃器設計者は生涯をかけて、祖国とその安全に貢献した」と功績をたたえた。

 ロシア通信によると、同氏を治療した医師は、この半年で3回目の入院だったと語り、病院で死去したことを明らかにした。(共同)

【今日の御言葉】

光の中【お好み焼き・千房の「経世済民」 元受刑者らを雇用する企業理念】

2014-01-16 12:03:54 | Weblog



兄弟を愛する人は、
いつも光の中におり、
その人にはつまずきがありません。

「ヨハネの手紙一」/ 2章 10節
新約聖書 新共同訳




渇いている人に
一ぱいの水を
飲ませてあげるなら、

それはイエス様に飲ませて
差し上げることです。


これは小さな、単純な教えです。

でも、よく考えてみるならば、
それは、いちばん大切なことなのです。


マザーテレサ

(『マザーテレサ100の言葉』より)



★お好み焼き・千房の「経世済民」
元受刑者らを雇用する企業理念

◆産経新聞 2013年1月15日 6時0分配信



▲刑務所や少年院に服役した元受刑者たちを雇用し、社会復帰を応援するお好み焼きチェーン・千房の中井政嗣社長(左)。ユニークなCMなどを通じ知名度の高い会社だ=大阪市浪速区(写真:産経新聞)

 関西のお好み焼きチェーン、千房(大阪市)が日本の社会に一石を投じている。刑務所や少年院で服役した元受刑者らを雇い始めたところ賛同企業が増え、昨年、日本財団の支援を受けた「職親(しょくしん)プロジェクト」という事業に発展した。被害者にとって犯罪は許せないものだが、中井政嗣社長は加害者側の元受刑者らに社会復帰の道を提供し、「経世済民」の精神で道を切り開こうとしている。

 元受刑者たちの雇用のきっかけは約5~6年前、山口県内の刑務所からあった就労支援の依頼だった。社内からは「うちは人気商売。お客さんが怖がって、店に来なくなる」という反対意見も出た。中井社長は悩みに悩んだが、自身を「7人兄弟は成績が優秀だが、私は落ちこぼれやった」(中井社長)と振り返り、こんな確信を持った。

 「人間には無限の可能性がある」。千房は昭和48(1973)年12月、大阪・千日前に第1号店を開業。ラジオ大阪の深夜番組「ぬかるみの世界」のスポンサーを務め、落語家の笑福亭鶴瓶さんが「君はぬかるみ焼きを食べたことがあるか?」などと広め、同社の知名度は一気に広まった。今や国内外に店舗網を広げる。「いろんな人に目をかけてもらって、今がある」という思いが強い中井社長。刑務所や少年院を出所した後、再犯者が述べる理由の中で、「職に就くのが難しい」が多いと耳にした。

 元受刑者らの採用は「企業として善悪を考えれば、善。社会に役立つ人間になってもらうことも償いの一つだ。再犯率を下げる社会貢献の意味でも、ぜひやってみたい」(中井社長)と思うようになった。世を経(おさ)め、民を済(すく)う「経世済民」と、企業はお金もうけだけではないという強い信念が決断に踏み切らせた。元受刑者らを採用した当初、「お客さんが来なくなり、会社がつぶれるかも」(中井社長)という不安が脳裏をよぎり、「元受刑者ばっかり雇って」という批判もあったという。しかし「ようやった」「勇気ある」という、より強い賛同に励まされてきた。

 これまでの約5年で9人を採用。途中でやめてしまう若者もいるが、5人が社員として頑張っている。また、アルバイトとして新たに3人が店頭で修行し、将来の社員昇格を目指している。採用活動は社長自らが面接することが多い。中井社長は「いかにも罪を犯したという顔が、時間がたつとそうとは思えない顔つきに変わる」と成長を喜ぶ。社内恋愛の末、過去の犯罪を相手の両親に理解してもらい家庭を持つ人もいるという。

 その一方で裏切りも。平成24年12月、主任に昇格したある社員が急きょ会社を辞めることになった。「レジの売上金を盗み、個人的に貸したお金がパチスロにつぎ込まれていた」(中井社長)という。しかし中井社長は電子メールなどで「人の情けにこたえろ」「金は返せ」と説得し、昨年9月から返金が始まった。

 会社を辞める元受刑者らの大半は「昔の仲間とのつきあいが始まったからでは」と中井社長はみる。しかし千房に残って働く人に「過去を断ち切ろうと知人にも消息を知らせず、頑張っているものも多い」と希望を感じている。昨年2月、千房をはじめとした関西の中堅中小企業7社が集まり、日本財団の資金サポートを得る形で、「職親プロジェクト」が発足した。情報交換しながら、元受刑者らを積極的に雇う事業だ。

 さらに輪は広がる。作詞家のもず唱平さんから「ぜひ歌を作りたい」という申し出があり、同8月、歌手で保護司の鳥羽一郎さんの新曲「一厘のブルース」が全国発売された。歌い出しは「ドブに落ちたら面(つら)を出せ…」。社会復帰を目指す人たちへのエールだ。昨年12月4日には東京で同様のプロジェクトが発足し、千房の取り組みに賛同する参加企業は今や約20社に。これらの企業には自身に犯罪歴がある経営者や、かつて妹を殺されたという人も。

 千房が社会に一石を投じたプロジェクトは大きくふくらむ。中井社長は「東西で今後5年間、250人程度を雇いたい」と期待を込め、「元受刑者らの雇用をオープンにすることが、かえってのびのびと働ける環境を生む」と話す。そして「元受刑者たちが店長になり、後輩を育ててほしい。元受刑者の雇用がニュースにならないような社会が、一日も早く実現することを願う」とも語った。

 静かな言葉に強い信念を感じた。罪を憎んで人を憎まず-。(西川博明)

(産経新聞 2013年1月15日)



【今日の御言葉】