「シロアム――『遣わされた者』という
意味――の池に行って洗いなさい」
と言われた。
そこで、彼は行って洗い、
目が見えるようになって、帰って来た。
彼は答えた。
「イエスという方が、
土をこねてわたしの目に塗り、
『シロアムに行って洗いなさい』と
言われました。
そこで、行って洗ったら、
見えるようになったのです。」
「ヨハネによる福音書」/ 9章 7、11節
新約聖書 新共同訳
すべての人は良心をもっていて
みんなそれに
従わなくてはならないのです
マザーテレサ
(マザーテレサ『日々のことば』より)
▼【動画】
元ヤクザの牧師・鈴木啓之さん
=関根和弘撮影
http://digital.asahi.com/sp/video/ASG633TWLG63IIPE008.html
★北海道)昔ヤクザ、いま牧師
札幌・ススキノに教会
◆朝日新聞デジタル 2014年06月14日
03時00分
かつてヤクザ。今は牧師。異色の経歴を持つ鈴木啓之さん(58)=千葉県柏市=が、札幌・ススキノに教会を開いた。宗教を超えて、あらゆる人たちの悩み相談に乗りたいという思いがある。
「息子が麻薬をやっているようなんです。警察に捕まるかも……」。「一度ここに連れていらっしゃい。もし逮捕されたら私、面会に行きますよ」。5月下旬の日曜の夜。ススキノにあるビルの5階で、鈴木さんが女性の悩みに耳を傾ける。
札幌市中央区に4月にできた札幌シロアムキリスト教会。鈴木さんが主任牧師を務めるプロテスタントの教会で、シロアムは新約聖書に出てくる池の名前だ。
イエス・キリストが池の水を使って盲目の人の目を見えるようにした言い伝えがあり、困難な状況でも視野を広げて新たな可能性を切り開けるようにとの思いを込めて名付けた。鈴木さんは柏市にある教会と行き来しながら教えを説いたり、悩み相談に乗ったりしている。
札幌に教会を開くきっかけは昨年11月。ススキノで不動産会社を経営している知人から「気軽に悩みを打ち明けられるような場所をつくりたい」と提案された。
20年以上前の記憶がよみがえった。
1992年。暴力団組員から更生して牧師を目指し、神学校で学んでいた。キリスト教の活性化と各地での伝道という目標を掲げて、重さ40キロ、長さ3メートルある十字架を背負っての日本縦断を仲間の牧師らと計画した。沖縄から5カ月以上かけて歩き、最北の地、北海道・宗谷岬にたどりついた。「到着したとき、目の前には広大なオホーツク海が広がっていた。言葉にできない感動でした。疲れ果ててぼろぼろでしたが、とても癒やされました」と鈴木さんは振り返る。雄大な自然を抱える北海道こそ人生をやり直す環境としてふさわしいと感じたという。
知人の会社が所有するビルの一室を提供してくれ、提案から約5カ月で開設にこぎ着けた。鈴木さんは毎週日曜日に札幌入りし、夜に礼拝を開く。キリスト教に関心がない人でも入りやすいように講話は私服で。道内の音楽家を招いてミニコンサートも開く。礼拝の合間をぬって来訪者の相談にも応じている。「都道府県別で自殺者も生活保護を受給する人も上位にある北海道。どんな悩みでもいい。とにかく一度連絡をして欲しい」と鈴木さんは言う。
鈴木さんは大阪市出身。高校を中退して暴力団組員となり、2度の服役を経験した。賭博を繰り返して借金が膨らみ、妻と娘を置き去りにして愛人と東京へ逃亡。わらにもすがる思いで新宿の教会を訪れたことがきっかけで立ち直り、牧師に転身した。布教活動だけでなく、幅広く人々の悩み相談を受け付ける事業を進めている。相談や問い合わせは同教会(札幌市中央区南7条西8丁目、011・206・4925)へ。礼拝は毎週日曜午後7時から。
(関根和弘)
★「マフィアは破門する」と法王、
3歳児犠牲のイタリア南部を訪問
◆時事ドットコム2014年6月23日
【カッサーノアッロイオニオAFP=時事】
ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王(77)は21日、犯罪組織「ンドランゲタ」が拠点とするイタリア南部カラブリア州を訪問し、マフィアのメンバーは全員「破門する」と宣言して組織犯罪を厳しく批判した。
(写真はカラブリア州シバリで、信者らを前に説教を行うフランシスコ法王)
フランシスコ法王は信者らを前に、マフィアは「悪魔を崇拝し、公益をさげすむ者たちだ。このような悪は叩きのめし、追放せねばならない」と糾弾。「マフィアのように悪の道を歩む者たちは、神に属すことはない。彼らは破門される」と述べた。
破門された人間は、カトリック教会から追放され、悔い改めない限り、死後に地獄で責め苦にあうと考えられている。
カラブリア州では1月、3歳の男児がマフィアの報復に巻き込まれて殺害される事件が起きている。この男児「ココ」ちゃんは、祖父が麻薬の代金を支払えなかったことを理由に、祖父とそのパートナーのモロッコ人女性と共にンドランゲタに頭部を撃たれて殺害された。ココちゃんの遺体は焼け焦げた車の中から縛られた状態で見つかり、イタリア全土に衝撃を与えた。
その2か月後には近郊のプーリア州でも、やはり3歳児が殺害される事件が起きている。
バチカン広報当局によると、フランシスコ法王はココちゃんの父親と祖母に会い、慰めの言葉をかけるとともに「このような形で子供が犠牲になることが2度とあってはならない」と語ったという。
法王のカラブリア州訪問をめぐっては、ンドランゲタを挑発するのではないかとの危惧があった。フランシスコ法王はマフィアと決別するよう熱心に呼び掛けており、法王を標的にするとの警告も受けている。
カラブリア州はイタリアで2番目に貧しい地域とされる。法王の訪問には、子どもたちがマフィアの犠牲となっている問題に加え、貧しい若者たちが経済力のあるンドランゲタに取り込まれがちな現状に注目を集める目的もあった。
同州では25歳未満の失業率が56・1%にもなり、イタリア全土で最も高い。職のない若者たちは地元の犯罪組織が提供する仕事を引き受けて組織に取り込まれ、組織犯罪が活発化する構造がある。
【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕
(2014/06/23-14:27)
▲『マフィアの仕事術』マイケル・フランゼーゼ (写真)
http://www.rakuten.ne.jp/gold/booxstore/feature/past_pop/12jun.html
アメリカのベストセラー。
権謀術数のマフィアの世界に
生きた著者。
足を洗った今だからこそ言える、
成功の秘訣は「マキャベリ」ではなく、
「ソロモン(聖書)」が説く、
「誠実」であると教える。