[旧作を観る]
4日前に「ファンタジア」のことを書いたが、
その時、ディズニープラスで検索したら、
「ファンタジア2000」という作品が
並んで表示された。
おや、こんなものがあったとは。
そこで、ディズニープラスで視聴。
「ファンタジア2000」は、
「ファンタジア」(1940)の続編、とされている。
題名からして、そうだね。
ウォルト・ディズニーの甥ロイ・エドワード・ディズニー製作総指揮、
ジェームズ・レヴァイン指揮、シカゴ交響楽団演奏による、
IMAXシアター向けに製作されたアニメーションで、
日本では2000年1月1日から、
全国4館のIMAXシアターで公開され、
IMAX映画としては驚異的な興行記録を樹立した。
構成は、次のとおり。
1 .ベートーヴェン「交響曲第5番・運命」(2分54秒)
「ファンタジア」の冒頭の「トッカータとフーガ」同様、
音楽から触発されたアニメーターのイメージ。
第1楽章中間部を丸まるカット。
2.レスピーギ「交響詩ローマの松」(10分14秒)
海と空を舞うクジラの群れを描いた極地の情景。
第2部「カタコンブ」をカット。
3.ガーシュイン「ラプソディ・イン・ブルー」(12分34秒)
ニューヨークのとある一日を描いた物語。
曲は短縮版。
4.ショスタコヴィッチ「ピアノ協奏曲第2番」(7分26秒)
アンデルセンの童話「錫(すず)の兵隊」。
8曲中、最も曲の編集が少ない。
5.サン=サーンス「動物の謝肉祭より終曲」(1分57秒)
「フラミンゴにヨーヨーを与えたらどうなるか?」というアニメーション。
6.デュカス「魔法使いの弟子」(9分17秒)
旧作「ファンタジア」の一篇をデジタルリマスター版で復活。
7.エルガー「威風堂々」第4番・第2番・第3番・第1番(6分22秒)
旧約聖書の中のノアの方舟をもとにした物語。
ドナルドダックが主役。
曲の並べ替えがある。
合唱とキャスリーン・バトルの独唱を追加。
8.ストラヴィンスキー「火の鳥」(9分13秒)
自然の誕生、滅び、復活を描いた壮大な作品。
各曲を編集、短縮。
王女達のロンド→カスチェイの魔の踊り→子守唄→終曲
1940年オリジナル公開版は126分。
アニメーションとしては長すぎる、
という前作への批判をうけてか、
2000年版の上映時間は75分と短くまとめられている。
なので、えっ、もう終わり、という感じ。
ところで、「おや、こんな作品があったとは」と書いたが、
私の映画観賞記録を調べると、
2000年1月9日に、
東京アイマックスシアターで観た、とある。
しかし、記憶がない。
再見したが、
ひとかけらも憶えていなかった。
1940年版の「ファンタジア」が
全場面鮮明に憶えているのと比べると、
それだけ出来が浅かった、ということか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます