徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

トーク・トゥ・ハー

2008年03月01日 | ★★★



トーク・トゥ・ハー
原題:Hable con ella
おすすめ度
製作:2002年 スペイン
製作:アグスティン・アルモドバル エステル・ガルシア
監督。脚本:ペドロ・アルモドバル
出演:ハビエル・カマラ ダリオ・グランディネッティ レオノール・ワトリング
ロサリオ・フローリス ジェラルディン・チャップリン

昏睡状態で眠り続ける、バレリーナと女闘牛士。二人の女性をめぐる男と女の姿を描いた「トーク・トゥ・ハー」です。

アリシア(レオノ-ル・ワトリング)は事故に遭い4年間昏睡状態となり深い眠りの中にいます。看護士のベニグノ(ハビエル・カラマ)はそんな彼女を献身的に世話をしてます。彼女の髪や爪の手入れをし、体を拭き、クリームを塗り、服を替え、彼女に日々の出来事や感動的な舞台や映画について語りかけるのでした。一方、女闘牛士であるリディア(ロサリオ・フローレス)もまた、競技中の事故により昏睡状態で入院しています。彼女の恋人であるアルゼンチン人のマルコ(ダリオ・グランディネッティ)は、突然の事故に困惑し、彼女の傍らで泣き、ふさぎこんでいました。互いの境遇を語り合ったベニグノとマルコの間には、いつしか厚い友情が生まれていくのでした。

オープニングとエンディングの舞台やブラジルのミュージシャンのライブ、サイレント映画の挿入など様々な演出が作品を盛り立てています。

ペドロ・アルモドバル作品は相変わらず「濃い」ですね。

ベニグノの深すぎる愛情が怖い・・・・。
マルコのピエロぶりがかなしい・・・。
孤独な男の不思議な友情が切ないです。
全編を通しダークな雰囲気の作品ですが、ラストのほのかな恋の予感が、ちょっとほっとさせてくれます。

ベニグノ演じるハビエル・カラマのディープな演技は必見です。


トーク・トゥ・ハー@映画生活
前田有一の超映画批評



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