徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

それでもボクはやってない

2008年03月06日 | ★★★★



それでもボクはやってない
おすすめ度
製作:亀山千広 関口大輔 佐々木芳野
監督・脚本:周防正行
出演:加瀬亮 瀬戸朝香 役所広司 もたいまさこ 山本耕史 鈴木蘭々

「青い部屋の女」の次がこれって・・・・。我ながらこの節操のないセレクトにどきどきです。さてさて、今日は周防監督の10年ぶりの意欲作「それでもボクはやってない」です。2007年の映画賞総なめでしたねー。

金子徹平は、ある会社の面接試験に向かうため、朝の通勤ラッシュで大混雑する通勤電車に乗りました。徹平が目的の駅で降りると、女子中学生から身に覚えのない痴漢容疑を掛けられ、周囲の乗客から取り押さえられて駅員に引き渡さてしまいます。訳もわからないまま駅の事務室へ連れて行かれますが・・・。

加瀬亮さんのフツーぶり。
すごいなあ、この俳優さん。
まるで水のような人です。
最近ちょいちょい友人と話題になるんですが、彼は男前かそうでないか。私は「普通っぽいけど男前」だと思うのですが、友人は「ギリでなし」だそうです(笑)・・・あ。話が反れました。

3年間にわたり日本の裁判について徹底的に取材し製作されたというだけあって、すごくリアリティのある作品でした。刑事、裁判官、弁護士、傍聴マニア、別の痴漢冤罪事件の被告人・・・・本当にこんな感じなんだろうなあ。リアルすぎて怖い。

この作品のモデルとなった方(確かその方は冤罪を勝ち取ったような記憶があるんですが・・・)のドキュメンタリーを見たことがあるんですが、裁判って本当に大変なんですね。しかも痴漢に対しての有罪率は99.9%!恐ろしや~(大汗)駅で捕まった段階でほぼアウトなんだそうです。

こういう不幸に出くわさないよう世の男性の方、お気をつけ下さい。そして、女性の方も同じくお気をつけください。(でもまあ、実際に痴漢するヤツが一番最低なんですけどね・・・)

判決が出たあとの主人公の最後の言葉が印象的でした。

それでもボクはやってない@映画生活
前田有一の超映画批評



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