徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

オーシャンズ13

2008年03月16日 | ★★★




オーシャンズ13
おすすめ度
原題:Ocean's Thirteen
製作:2007年 アメリカ
製作:ジェリー・ワイントローブ
監督:スティーブン・ソダーバーグ
脚本:ブライアン・コペルマン デビッド・レビーン
出演:ジョージ・クルーニー ブラッド・ピット マット・デイモン


オーシャンズ13@映画生活
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ナイトミュージアム

2008年03月15日 | ★★





ナイトミュージアム
おすすめ度
原題:Night at the Museum
製作:2006年 アメリカ
製作:ショーン・レヴィ クリス・コロンバス 他
監督:ショーン・レヴィ
脚本:ロバート・ベン・ガラント トーマス・レノン
出演:ベン・スティラー ディック・ヴァン・ダイク ミッキー・ルーニー カーラ・グギノ カーラ・グギノ リッキー・ジャーヴェイス



ナイト・ミュージアム@映画生活
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彼氏がステキになったワケ

2008年03月14日 | 




おすすめ度
原題:The Shape of Things
製作:2003年 アメリカ イギリス フランス
製作:ニール・ラビュート ゲイル・マトラックス フィリップ・ステュアー レイチェル・ワイズ
監督・脚本:ニール・ラビュート
出演: レイチェル・ワイズ ポール・ラッド グレッチェン・モル フレデリック・ウェラー
ほかの作品について書こうと思っていましたが、今回はテレビで見た「彼氏がステキになったワケ」です。あまりのダメダメぶりに時間の無駄だった・・・。と脱力してしまいました。

美大生イヴリンはある日、美術館でメガネをかけ小太りで冴えない容姿をしたアダムという男子学生と出会います。間もなく2人は付き合うことに。彼女と付き合っていく中でダイエットに励み、鼻の整形手術まで施すアダム。彼はやがて、別人のようにスマートでカッコイイ男へ変貌を遂げますが…。

今日は時間の無駄撲滅キャンペーンということでラストも書きます。

アダムは恋する力でどんどん素敵になります。
彼には婚約中のフィルとジェニーという親友がいます。
でもふたりは、ちょっとだけしっくりしていない様子。ある日ジェニーはフィルの様子がおかしい、とアダムに相談します。アダムとジェニー。実はこの二人、昔からお互いに少しだけ意識しあっていました。マリッジ・ブルーな彼女は素敵になったアダムに相談しているうちに自分の秘めていた気持ちを告白し彼に突然キスします。
(ふんふん。よくある展開ですね)

場面は美容クリニックに移ります。アダムは、イヴリンのすすめで鼻の整形をしようと待合室に来ています。「自分もかつては鉤鼻だったが整形をした。なんてことない。」という言葉に励まされ思い切って施術を受けます。

術後、大学にて。フィルは、ジェニーとのキスについて、それから「鼻の怪我」について、アダムに詰め寄ります。フィルはイヴリンから「鼻の事」を聞いていたのです。

もうわかりましたね。

ジェニーが悩んでいたフィルの浮気相手はイヴリンだったんです。二人は喧嘩になり、アダムはその場を逃げるように去ります。

とあるコーヒーショップで、イヴリンとジェニーがコーヒーを飲んでいます。そこへジェニーが居ることを知らないアダムが登場。ここで例のキス事件が発覚。怒るイヴリン。何とか関係を修復したいアダムは「何でも言うことを聞くから」と言います。親友2人か自分かどちらか取れという条件を出された彼は、イヴリンを選びます。

そしてイヴリンの卒業制作の発表の日。アダム、フィル、ジェニーの3人は久しぶりに顔をあわせます。いよいよイヴリンの挨拶が始まりました。彼女の作品は「人間彫刻」ようは「アダムの変貌」そのものだったのです。
(ナルホド。そういうことか。ふんふん。)



でも、ここからがひどい。

イヴリンは彼(アダム)から求婚された。と指輪を見せます。
でも彼女は、すべて作品のためにアダムに近づき、彼に対して全く愛情はなかった。と、どえらい事を言い出します。公の場で。
そして彼女は続けます。容姿が美しくなるにつれ彼は変わっていった。と。
「まったく強制していない」のに美容整形をし、親友とも絶交した。と。

この「作品」について意見のある人も居るかもしれないが、全く後悔していない。とばっさり。たまりかねて、当人である3人は会場を後にします。

そしてラストシーン。
アダムのかつてのトレードマークだったコーデュロイの茶色いジャケット。昔のアダムの写真、二人のベッドでの映像。などなど、二人だけの時間だと信じていた事が全部「展示」されていました。
イヴリンに詰め寄るアダム。
「全部が嘘だった。」と言う彼女。
「でも、ベッドで囁いたあの言葉だけは真実よ」
それを聞いた彼の顔で唐突に物語りは終わります。

なんじゃああああああ!!!
この夢オチみたいなラスト!!!
びっくりさせようとしたの?
作品のテイストが途中から変わってんじゃん!!
バランス悪いよ。
原題は「The Shape of Things 」直訳で「ものの形」。
人間の本質や、容姿の変貌で変わっていく人の心理は「前衛芸術」と絡めなくても描けますよ~。絡めるならもっとうまくお願いします。これじゃまるで「芸術」そのものまでが「すべってる」みたいです。最後のイヴリンの「作品」への言葉は、まるでこの映画そのもののことのように感じます。でも全く楽しくありません。感動もしません。
約100分、時間の無駄でした。

もし、テレビでこの作品見かけたら、見ない方が賢明です。

彼氏がステキになったワケ@映画生活
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タイムトラベラー きのうから来た恋人

2008年03月13日 | ★★★



タイムトラベラー きのうから来た恋人
おすすめ度
原題:Blast from the Past
製作:1999年 アメリカ
製作:ヒュー・ウィルソン レニー・ハーリン
監督:ヒュー・ウィルソン
原案:ビル・ケリー ヒュー・ウィルソン
脚本:ヒュー・ウィルソン
出演:ブレンダン・フレイザー アリシア・シルヴァーストーン クリストファー・ウォーケン シシー・スペイセク デイヴ・フォーリー

久しぶりのコメディ作品です。「ポリス・アカデミー」でお馴染みのヒュー・ウィルソン監督の「タイムトラベラー きのうから来た恋人」です。邦題のセンスが残念です・・・(笑)。

1962年10月、L.A.。キューバ危機の最中、事故で落下した飛行機をソ連のミサイル攻撃と勘違いした天才発明家のカルヴィン(クリストファー・ウォーケン)は、臨月を迎えたの妻ヘレン(シシー・スペイセク)と共に、自らが地下につくりあげた核シェルターで暮らしはじめます。シェルターで生まれたアダム(ブレンダン・フレイザー)は両親の愛情を一身に受け礼儀正しい紳士にに成長しました。35年後の1997年。シェルターの自動ロックが解除され、ようやく地上に出たカルヴィンは銃をもった若者やオカマに遭遇、ショックで寝込んでしまいます。食料や日用品の補充の為、彼の代わりに地上に出たアダムは初めてみる世界に感激します。店を探し歩き回った結果、道に迷ってしまいます。古い紙幣しか持っていなかった彼は現金を手に入れるため野球カードを売ろうと専門店に入店します。そこで店主に騙されそうになりますが、店員のイヴ(アリシア・シルヴァーストーン)に救われます。

設定が良いです!地下の核シェルターで暮らし、60年代の世界で止まってしまった一家。そんな3人きりの世界で育った男が地上で巻き起こす騒動とラブロマンス。シェルターの中の生活は、まるで60年代のファミリードラマのような世界です。

ブレンダン・フレイザーが演じたアダム。癒しキャラです。礼儀正しくて、愛らしくて、純粋で、とっても魅力的です。ヒロインがアリシア・シルヴァーストーンってのに時代を感じますね~。

風変わりな科学者の父親。
優しく大らかな母親。
親孝行な息子。
男運の悪い女。
気のいいゲイ。

キャラクターが魅力的な作品は観ていて本当に気持ちの良いものですね。
ファミリーで、お友達同士で観るのにぴったりな楽しい作品です。


タイムトラベラー/きのうから来た恋人@映画生活
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殺人の追憶

2008年03月12日 | ★★★★



殺人の追憶
おすすめ度
製作:韓国 2003年
製作:チャ・スンジェ ノ・ジョンユン
監督:ポン・ジュノ
脚本:ポン・ジュノ シム・ソンボ
出演者 ソン・ガンホ キム・サンギョン パク・ヘ

1986年から1991年に掛けて華城市近辺の小さな村で起こった10件の連続強姦殺人事件をモデルに製作された「殺人の追憶」です。

1986年、ソウル近郊の小さな村で手足を縛られた女性の変死体が発見されます。地元刑事のパク(ソン・ガンホ)が捜査に当たりますが、手がかりのないまま、新たな犠牲者を出してしまいます。ソウル市警からソ刑事(キム・サンギョン)が派遣されるも、パクとソは、捜査方法の違い、容疑者を特定できない焦りから衝突ばかりです。その間にも犠牲者は増え続け、やがてパクたちは有力な容疑者が浮上します。

この作品、映画と暮らす、日々に暮らす。の管理人、vivajijiさんにオススメしていただき、早速鑑賞させていただきました。

うーん。スゴイ。同じ未解決事件でもゾディアックブラック・ダリアとは大違い。実に人間臭~い、湿度の高~い作品でした。

村中を走りまわし容疑者を拘束し強引な尋問を繰り返すパク。
現場の状況を分析し、犯人像に迫る冷静なソ。
全く性質の異なるふたりの刑事は衝突しながら犯人を逮捕する糸口を探し続けます。
そんな努力を嘲笑うかのように繰り返される殺人。
心身ともに刑事たちは追い詰められていきます。

じりじりと迫る緊張感は一度も途切れることがありませんでした。
最後までハラハラさせられっぱなしの130分。
観終わったころには、思いっきり肩がこっていました。

唯一の「和みキャラ」だったキャンホを演じたパク・ノシク。
インパクト大でした~。
(次長課長の河本さんに見えて仕方なかったです ぷぷっ。)

書きたいことは山盛りありますが、サスペンスものなのでこの辺で。

殺人の追憶@映画生活
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ヴィタール

2008年03月11日 | ★★



ヴィタール
おすすめ度
製作:日本 2004年
監督・脚本・製作:塚本晋也
出演:浅野忠信 柄本奈美 KIKI 串田和美 りりィ

10年以上にわたり参考文献等を読破し、その後解剖学者、医学生への取材、大学病院での解剖実習見学を経て製作された作品「ヴィタール」です。

医学生の高木博史(浅野忠信)は、交通事故で一命を取り留めますが、すべての記憶を失ってしまいます。自分が一体誰なのか、どこにいるのか……。居場所のない自分を抱えてさまよい始める博史ですが、なぜか医学書にだけは興味を示し、大学の医学部に入学します。2年生の必須科目である解剖実習が始まり、博史の班に若い女性の遺体が割りあてられました。記憶の空白を埋めるかのように解剖にのめり込んでいく博史は、解剖を続けるにつれ、現実とは異なる世界へとフラッシュしていくようになります。

なんだかわくわくしませんか?
めちゃくちゃ期待して手にした作品でした。

臓器のデッサンや解剖のシーンがリアル。

残念ながらそれ以外は眠くて眠くて・・・・・。
浅野忠信って存在感ありますねえ。
いるだけで絵になる役者さんって貴重ですよね。

雰囲気のあるストーリー。
独特な映像。
叙情的で美しいです。
でも眠かったんです~。
いい作品なんだと思いますが、私には眠かったです。

ヴィタール@映画生活
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バスキア

2008年03月10日 | ★★


バスキア
おすすめ度
原題:Basquiat
製作:1996年 アメリカ
製作:ジョン・キリク ランディ・オストロウ シガージョン・サイヴァッツォン
監督:ジュリアン・シュナーベル
脚本:マイケル・トーマス・ホルマン ジュリアン・シュナーベル
出演:ジェフリー・ライト クレア・フォラーニ マイケル・ウィンコット デニス・ホッパー ゲイリー・オールドマン デヴィッド・ボウイ パーカー・ポージー コートニー・ラヴ

27歳で亡くなったアーティスト、ジャン・ミッシェル・バスキアの伝記映画「バスキア」です。

79年、NY。アーティスト志望の若者バスキア(ジェフリー・ライト)は友達のベニー(ベニチオ・デル・トロ)と会ったカフェのウェイトレス、ジーナ(クレア・フォーラニ)にひと目惚れします。彼はジーナを自分のバンドのライブに誘い、その夜、2人は結ばれます。ある日、バスキアがメアリーの画廊の電気工事を手伝っていると、人気アーティストのマイロ(ゲイリー・オールドマン)が現れました。彼をじっと見つめるバスキアに気づいた電気技師グレッグ(ウィレム・デフォー)は自分もアーティストだと告白し、「いつか君もああなれる」と言います。レストランに入るアート界の大物アンディ・ウォーホル(デイヴィッド・ボウイ)と彼の作品を扱う画商ブルーノ・ビショップバーガー(デニス・ホッパー)に出くわしたバスキアは、彼らに自分のポストカードを売ることに成功。そんな時、あるパーティで彼の絵を見た美術評論家ルネ(マイケル・ウィンコット)は彼に心底惚れ込み、「必ずスターにしてみせる」と宣言するのです。

昔テレビで見ていたのに、レンタルしてもう一度見てしまいました。

アホだー。

「観ていなかった」ような気になってもう一度借りてしまう。
そんな感じの作品です。(20分くらいみて初見でないことにようやく気付く間抜けな私も私ですね。)

感想は、「デヴィット・ボウイがウォーホールに激似でびっくり。」です。
どうも私はバスキアに興味がないみたいです。



バスキア@映画生活
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ミトン

2008年03月09日 | ★★★★★




ミトン
おすすめ度
原題:Varezhka,Рукавичка、英題:Mitten
製作:1967年 ロシア
監督:ロマン・カチャーノフ
原作・脚本:セルゲイ・ミハルコフ
脚本:ジャンナ・ヴィッテンゾン
美術:レオニード・シュワルツマン

「ロリータ&バイオレンス」と言われる私のDVDのラインナップ。(せめてファンシーと言ってほしい・・・。)その「ロリータ」部担当。1967年のロシアの人形アニメーション「ミトン」です。

ある冬の日のこと。女の子が窓の外を見ていると、子供たちが犬と遊んでいます。羨ましくなった女の子は、友達のライカ犬の子犬を貰ってきます。ところが、お母さんは大反対。いったん連れてきた子犬ですが、友達の家に返されることになります。女の子はしょんぼりして、手袋を子犬に見立てて遊び始めます。すると、手袋は子犬に変身して…。

なーんてかわいらしいんでしょう。
癒されますよ~。
思い切り疲れたときに観ると、ぽろりと涙が出そうになります。手作り感満載な素朴で暖かい人形やセットがそれはそれはキュートです。
DVDには「ママ」(1972年製作)「レター」(1970年製作)も収録されています。3作品すべて観ても1時間に満たない作品なので気軽に観れます。
うんちく関係なくリラックスしたいときにおすすめの名作です!


ミトン@映画生活
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ヴァージン・スーサイズ

2008年03月08日 | ★★★



ヴァージン・スーサイズ
おすすめ度
原題:The Virgin Suicides
製作:1999年 アメリカ
監督:ソフィア・コッポラ
製作:フランシス・フォード・コッポラ ジュリー・コスタンゾ ダン・ハルステッド クリス・ハンレイ
脚本:ソフィア・コッポラ
出演:キルスティン・ダンスト ジェームズ・ウッズ キャスリーン・ターナー キルスティン・ダンスト チェルシー・スウェイン A・J・クック ハンナ・ホール レスリー・ヘイマン

音楽素敵つながりで。ソフィア・コッポラ処女作「ヴォージン・スーサイズ」です。お父さんも製作でお手伝いされてますね。原作はジェフリー・ユージェニデス「ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹」。

1970年代のミシガン州。リスボン家にはテレーズ(レスリー・ヘイマン)、メアリー(A・J・クック )、ボニー(チェルシー・スウェイン )、ラックス(キルスティン・ダンスト)、セシリア(ハンナ・ホール)という美しい5人姉妹がいます。彼女たちは近隣の少年たちの憧れの的。ある日、末っ子のセシリアが手首を切ってしまいます。 理由を聞かれた彼女は「死にたかったわけではない。自分を消したかった。」と言うのです。 一命をとりとめたセシリアですが、家に戻ってから何日もしないうちに2階から身を投げて外の柵に刺さり死んでしまいます。

作品全編を通して流れるアンニュイな空気感。透明感のある映像。かわいらしい女の子たちの衣装。いかにも女性が好む雰囲気の作品です。

私が何より心引かれたのは音楽のセレクト!いいとこついてきます。
トッド・ラングレン)の「Hello,It’s Me」、10ccの「I’m Not In Love」、ギルバート・オサリヴァンの「 Alone Again,Naturally」70年代のヒット作が随所に盛り込まれふわあっとなります。DVDは持っていませんが、サントラは買いました。ソフィア・コッポラの作品は音楽のセンスが好きなんですよね・・・・。なのでついつい観ちゃいます。

こういうの作品って観る世代によって感じ方が全然違う気がします。出来れば主人公の女の子たちと同じくらいの歳のときに観たかったなあ。と思いました。


ヴァージン・スーサイズ@映画生活
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ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ

2008年03月07日 | ★★★★★





ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ
おすすめ度
原題:Hedwig and the Angry Inch
監督:ジョン・キャメロン・ミッチェル
製作:2001年 アメリカ
製作:クリスティン・ヴェイコン ケイティ・ルーメル パメラ・コフラー
脚本:ジョン・キャメロン・ミッチェル スティーヴン・トラスク
出演:ジョン・キャメロン・ミッチェル スティーヴン・トラスク ミリアム・ショア マイケル・ピット アンドレア・マーティン セオドア・リスチンスキー ロブ・キャンベル マイケル・アラノフ ベン・メイヤー=グッドマン アルバータ・ワトソン ジーン・ピルツ 

オフ・ブロードウェイで上演されたミュージカルを映画化したロック・ミュージカル「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」です。プラトンの「愛の起源」になぞらえて「自分のかたわれ」を探し求めるロックシンガーの半生を描いた作品です。

売れないロック・シンガー、ヘドウィグ(ジョン・キャメロン・ミッチェル)は全米各地を旅して巡っています。ヘドウィグは共産主義体制下の東ドイツで男の子ハンセルとして生まれますが、米兵の男性と結婚するため性転換手術を受け、その不手際で股間に男性器が残ってしまいます。しかし、渡米した途端その男性にも去られてしまったヘドウィグ。かつての夢を思い出した彼女は、韓国軍兵士の妻たちとバンドを結成します。そんなある日、同じくロック・スターを夢見る17歳の少年トミー(マイケル・ピット)に出会います。

今更いうまでもない名作ですね。
とにかくパワーのある作品です。
音楽が好きな方にはたまらない一作だと思います。
もともとは、ジョン・キャメロン・ミッチェルと作曲家のスティーヴン・トラスクが、ニューヨークの ナイトクラブでヘドウィグを登場させたのがこの作品の始まりなんだそうです。

音楽には詳しくない私でも、一瞬で引き込まれました。ジョン・キャメロン・ミッチェルたちの圧倒的なパフォーマンスがかっこいい!それでいて妙に切ないんですよね。

サントラほしいな・・・。

ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ@映画生活
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それでもボクはやってない

2008年03月06日 | ★★★★



それでもボクはやってない
おすすめ度
製作:亀山千広 関口大輔 佐々木芳野
監督・脚本:周防正行
出演:加瀬亮 瀬戸朝香 役所広司 もたいまさこ 山本耕史 鈴木蘭々

「青い部屋の女」の次がこれって・・・・。我ながらこの節操のないセレクトにどきどきです。さてさて、今日は周防監督の10年ぶりの意欲作「それでもボクはやってない」です。2007年の映画賞総なめでしたねー。

金子徹平は、ある会社の面接試験に向かうため、朝の通勤ラッシュで大混雑する通勤電車に乗りました。徹平が目的の駅で降りると、女子中学生から身に覚えのない痴漢容疑を掛けられ、周囲の乗客から取り押さえられて駅員に引き渡さてしまいます。訳もわからないまま駅の事務室へ連れて行かれますが・・・。

加瀬亮さんのフツーぶり。
すごいなあ、この俳優さん。
まるで水のような人です。
最近ちょいちょい友人と話題になるんですが、彼は男前かそうでないか。私は「普通っぽいけど男前」だと思うのですが、友人は「ギリでなし」だそうです(笑)・・・あ。話が反れました。

3年間にわたり日本の裁判について徹底的に取材し製作されたというだけあって、すごくリアリティのある作品でした。刑事、裁判官、弁護士、傍聴マニア、別の痴漢冤罪事件の被告人・・・・本当にこんな感じなんだろうなあ。リアルすぎて怖い。

この作品のモデルとなった方(確かその方は冤罪を勝ち取ったような記憶があるんですが・・・)のドキュメンタリーを見たことがあるんですが、裁判って本当に大変なんですね。しかも痴漢に対しての有罪率は99.9%!恐ろしや~(大汗)駅で捕まった段階でほぼアウトなんだそうです。

こういう不幸に出くわさないよう世の男性の方、お気をつけ下さい。そして、女性の方も同じくお気をつけください。(でもまあ、実際に痴漢するヤツが一番最低なんですけどね・・・)

判決が出たあとの主人公の最後の言葉が印象的でした。

それでもボクはやってない@映画生活
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青い部屋の女

2008年03月05日 | ★★★





青い部屋の女
おすすめ度
原題:LA HABITACION AZUL/The Blue Room
製作:2002年 メキシコ(日本未公開)
制作:カルロス・パヤン
監督:ワルテル・ドエネル
原作:ジョルジュ・シムノン
脚本:ビンセント・レニェロ
出演:ホアン・マヌエル・ベルナル パトリシア・ジャカ エレナ・アナヤ  マリオ・イヴァン・マルティネス

お互いに家庭を持つ男女の不倫の末の事件を描いた官能サスペンス「青い部屋の女」です。ジャケットもなかなかシェクシーです(笑)

家族を連れメキシコの小さな町に戻ってきたトーニョ(ホアン・マヌエル・ベルナル)は、彼の幼馴染みであるニコラス(マリオ・イヴァン・マルティネス)と妻アンドレア(パトリシア・ジャカ)と出逢い、再会を喜びます。ある日仕事の帰りにパンクで困っているアンドレアに出会います。トーニョはつい魅力的なアンドレアに惹かれ、関係を持ってしまいます。やがて弟が働くホテルの“青い部屋”で幾度となく互いを求め合うように。家庭を壊す気のないトーニョはアンドレアとの別れを考え始めていました。そんなある日、ニコラスの訃報を知ります。

女ってこ・わーい。

刑務所の取調を受けるトーニョの回想シーンから事件の全貌が明らかになっていくというつくり。シンプルなストーリーですが、最後まで適度な緊張感が保たれています。ラストにかけてちょっとしたどんでん返しも準備されてますし。

トーニョの奥さ役のエレナ・アナヤが可愛らしかったです~。
かわいい奥さんと娘。
仕事は順調。
幸せな家庭そのものなのに。
何で浮気なんてするんですかね(謎)
しかも、あんないかにも粘着質なめんどくさそうな女性と・・・(汗)
確かに魅力的な女性ですが。
男って・・・・。
私には理解できません。
彼には最後の最後まで呆れちゃいました。

女ってこ・わーい。


青い部屋の女@映画生活
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トリコロールに燃えて

2008年03月04日 | ★★★




トリコロールに燃えて
おすすめ度
原題:Head in the Clouds
製作:2004年 イギリス カナダ
製作:マイケル・コーワン ベルティル・オルソン ジョナサン・オルスバーグ
ジェイソン・ピエット アンドレ・ルーロー マキシム・レミラール
監督:ジョン・ダイガン
脚本:ジョン・ダイガン
出演:シャーリーズ・セロン ペネロペ・クルス スチュアート・タウンゼント


トリコロールに燃えて@映画生活
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ミス・ポター

2008年03月03日 | ★★★



ミス・ポター
おすすめ度
原題:Miss Potter
製作:2006年 イギリス アメリカ
製作 アーニー・メッサー
監督:クリス・ヌーナン
脚本 リチャード・モルトビー・ジュニア
出演者 レネー・ゼルウィガー ユアン・マクレガー ビル・パタソン エミリー・ワトソン

ピーター・ラビットの生みの親ヘレン・ビアトリクス・ポターの半生を描いた「ミス・ポター」です。

1902年、ロンドン。良家に育ったビアトリクス・ポター(レニー・ゼルウィガー)は、30歳を超えても嫁に行かず自分の作品を出版社へ持ち込む日々を続けています。服を着たうさぎの物語はどこからもなかなか受け入れてもらえませんでしたが、ある日ウォーン社が出版を承諾してくれました。実は経営者のウォーン兄弟の目論見は別のところにありました。母親のお守をさせられていた末の弟・ノーマン(ユアン・マクレガー)が働き出したいと言い出した為、失敗しても構わない仕事をあてがうためのものだったのです。ノーマンはそんな兄たちを尻目に、ピーターラビットの物語に心を奪われ、成功させようと懸命です。やがて出版された『ピーターラビットのおはなし』はすぐにベストセラーになり、シリーズ化が決定。ノーマンという今まで最高の理解者を得たビアトリクスは次々と作品を描き上げていいます。


ほのぼのとした良いお話でした。
監督さんは「ベイブ」を撮った方だったんですね~。何となく納得です。

キャストは、派手さはないですが、個性派揃いでいい感じ。
レネー・ゼルウィガー 芯の強い女性が似合いますね。
ユアン・マクレガー 久々に見ました。元気そうで何よりです。
男勝りでちょっぴり無骨なキャラクターを好演していたエミリー・ワトソン 大好きです。

ビアトリクス・ポターさんって意外と波乱万丈な人生だったんですね~。それに、スゴイええとこの子!でもまあ、階級が高いほどあの時代にあのように自由に生きるのって難しい事なんだろうなあ。偉業を成しえる人はやっぱり視野も広いし、着眼点が違うんだな~・・としみじみ感じます。

20世紀初頭のイギリスの貴族階級の人たちの生活、衣装、インテリアがとても素敵です。農場の景色や山小屋など、まさに童話のような映像も心和みます。また、彼女の描いたキャラクターが生き生きと動き出すアニメーションは夢がありとても素敵ですね。まさにファミリー向けの作品です。



ミス・ポター@映画生活
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ハイジ

2008年03月02日 | ★★


ハイジ
おすすめ度
製作:2005年 イギリス
製作:マーティン・オーティ クリストファー・フィッグ
監督:ポール・マーカス
脚本:ブライアン・フィンチ
出演:エマ・ボルジャー マックス・フォン・シドー ジェラルディン・チャップリン ポーリン・マクリン ダイアナ・リグ

ずっと敬遠してきた実写版「ハイジ」。観ました。

両親を亡くし母親の妹デーテ(ポーリン・マクリン)に育てられてきたハイジ(エマ・ボルジャー)。ある日父方の祖父アルムおんじ(マックス・フォン・シドー)の住むアルプスの山頂にある山小屋へつれてこられます。おんじは、若いころ賭け事やお酒で財産を無くした過去を持っていました。その上、人を殺したことがあると噂され、村人から恐れられています。最初は迷惑そうなおんじですが、いつしかハイジに愛情を感じはじめ、おんじにとってかけがえのない存在となっていきます。そんなある日、デーテが再び山を訪れます。そして、「フランクフルトのお金持ちの家に住む少女の遊び相手にハイジを斡旋することにした」と無理やり彼女を連れ出してしまいます。

うーん。
微妙。
「アルプスの少女ハイジ」を観続けてきたモノとしては。
すんごい駆け足の104分。
でも、よくまとまってるんだろうな。きっと。
アニメの方に思い入れがありすぎてあんまりニュートラルな目で観れないです(笑)
多分、原作により近いんでしょうね。
おんじの人殺し疑惑は全くオブラートに包んでいないし、ペーターも、全然子供らしくないし。

アルプスの山頂の景色は、そんなにキレイじゃないし(笑)
(あれがリアルなのかもしれないけど)
そして何より、食べ物が美味くなさそう!
(アニメの観すぎ 殴)

あと、英訳。
日本語吹き替えバージョンと両方観ましたが、吹き替えのが断然いい!字幕はものすごいぶっきらぼうなんですもん。
(まあ、文字数の制約で仕方ないのでしょうが。)

頭では分かるんですが(笑)

やっぱりハイジは、アニメに限ります。

ハイジ@映画生活
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