カラオケ

高校時代、ステレオを親が買った事でＦＭ放送をよく聴くようになった。好きな音楽のレコードを揃えるだけの金がなかったのでオーディオというより、でかいラジオといった認識である。カセットテープが普及し始めの頃でデッキが別売りだった。土曜日に学校から帰ると昼過ぎから始まる音楽番組を聴いた。歌謡曲とポップス(洋楽）のベストテン番組が各一時間放送されていた。引き続き音楽バラエティーの番組を聞いていたら初めてカラオケという言葉を聞いた。司会のすぎやまこういち氏がコーナーを作って、毎週一曲紹介していた。邦楽ばかりだったが歌い手の有る無しで音楽の聞こえ方がこんなに違うのだなと思った。歌手の代わりに一般人が歌うようになるとはその時は思いもしなかった。