私が席に着くと、すでに来場していた後輩は虚ろな目で「リッチー脱退って、そりゃないっすよね~」、「うん、今朝の新聞で知ってショックだったよ」と私、「ここに来てはじめて知ったの?」と聞くと「そうです」と力なく頷く始末。まあ、仕方ないと気を取り直して観戦しましたが、やはりリッチーのいないパープルはパープルではありませんでした。
サトリアーニも卓越したテクニックでリッチーに勝るとも劣らぬギターワークを披露するのですが、違うんですよね~
お目当てのギランのボーカルも衰えが目立ち(そう思いたくはないが)、高音部のシャウトはエフェクトで長くしたり、ごまかしが見え見え。リッチーがいないせいかよけい違和感を感じたのでした。
まあ、私としては憧れのギランを生で観れたことは満足でしたが、武道館からの帰り道を歩きながらなんともいえないやるせなさを感じたことを今でも覚えております。
写真はそんな思い出のある日本武道館公演のパンフレットです。1993年も暮れようとしている12月のことでした。