まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「朝四時に」 (# 156)

2012-06-28 22:08:59 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
ども、お今晩は。
6月も終わりに近づいていますが、皆さま、今週はいかがでしたでしょうか。

夏至が過ぎたばかりで、朝が大変早いです。
日の出前の、夜でもないけど朝ともつかないぼんやりとした薄白い時間が好きです。

ほとんど人も動いてなくて、そんな時、世界はわたしだけのもので、
一瞬一瞬が痛いほど薄く静かに、わたしの前に横たわるのです。

その神秘さをあなたにも届けられますように。

また来月お会いしましょう。



2010年8月29日ついったー投稿 <加筆> 「朝四時に」

全くの無音の中 
目が覚めた朝の四時 
何もない静寂は 
痛い程の圧力をもって 
私を注視する 

私が手を持ち上げる それは形となる 
私が身じろぎをする それも形となる

全ての動きは 
踏まれたことのない雪原に 
足を踏み出すにも似て 
一つ一つが冒険であり 
生の証だった 
全くの静寂の中 
己だけが確かな生として 
私はあった

つかの間の永遠 
朝の四時



人気ブログランキング ← 私が水まんじゅうをかじる、それは歯形となる。
コメント (4)
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