ども、お今晩は~。
10月も後半に入りました。
どんな風にこの月をお過ごしでしょうか。
魔物だらけの大広間に引っ張り込まれたアビーばあさん、
無事に脱出できるのでしょうか?
2012年10月1日~10月31日ブログ直接投稿
「消えたカボチャをさがせ!」 その7
たちまち 服が真っ黒に
さあ出迎えだと 引きずられ
よたよた 広間の中すすむ
男がぴたっと足をとめ
アビーばあさんの腕 離したとき
大きな大きな 冷たい闇が
広間いっぱいに 広がった
<つづき>
頭のなかに とどろく声
よく来た悪しき 我がしもべ達よ
今宵はハロウィン 我らの日
人界に出て 思う存分騒ぐが良い
我に 人間どもの悲鳴を聞かせよ
我に 人間どもの血の海を捧げよ
まずは我が力を その身に受けよ
とたんに大きな火柱 ふきあがり
四方八方 火の粉を散らす
魔物たちは 奇声をあげて
火の粉 浴びようと押し合いへし合い
さあ この隙に帰ろうと
アビーばあさん 歩き出したら
火の粉ひゅん! 身体を直撃!
あれあれ なんだか変な気分
気持ちが小さく小さくなってく
大きな大きな闇のなか
小さな小さな無力な自分
愚かで醜く卑しい・・・ ネズミ
アビーばあさん 周りを見回す
たいへん ネズミになっちゃった!
とにかく逃げなきゃ 出口はどこ
うろたえ惑って チューチューチュー
ギャーオと鳴き声 大きな黒猫
にったり笑って 飛びかかる!
そこにふわんと 小さなテーブル
お菓子やなんやら たっぷり載せて
あちらこちらに 降りてくる
黒猫 がしゃんとテーブル激突!
飛びちる お菓子やカップやお皿!
そばの悪魔は 誰の猫だと顔しかめる
今だ アビーばあさん駆けだした
出口は出口は出口は どこ
その時 ひょいっと黒衣の腕が
アビーばあさん 逆さづり
おやおや ネズミがこんな所に
片づけとけと言うたのに
ほんに若い者は頼りにならぬ
主さまに代わって仕置きをせねば
じゃがその前に こやつの始末
アビーばあさんのしっぽをつかみ
魔女はぎょろり 辺りを見渡す
おうおう いい子じゃ可愛い猫や
ハロウィンのご馳走 くれてやろう
魔女はぽいっと 黒猫へ!
だけど黒猫 カボチャ菓子まみれ
とろんとした目で ナーゴと鳴く
ぼふっと当たったアビーばあさんを
興味なさげに ころころ転がす
ああもう そんじゃ好きにおし
もうカボチャ菓子に手をだすとは
しつけの悪い 使い魔だねぇ
ほんに近頃の者は使えない
魔女はぶつぶつ 文句を言い言い
自分もカボチャ菓子食べようと
近くの他のテーブル 向かう
アビーばあさん こっそりチューチュー
黒猫や もっと美味いの欲しかないかえ
わしは 今日の台所係ネズミ
今日の材料 なめ放題じゃ
いつもと違う材料あっての
そりゃあ 死ぬほど美味い味
一緒に台所行って 食うてはみぬか
<つづく>
人気ブログランキング ← さあ、あなたもご一緒に。
※変更:2018年7月29日
ちょうど上から 小さなテーブル → そこにふわんと ~
10月も後半に入りました。
どんな風にこの月をお過ごしでしょうか。
魔物だらけの大広間に引っ張り込まれたアビーばあさん、
無事に脱出できるのでしょうか?
2012年10月1日~10月31日ブログ直接投稿
「消えたカボチャをさがせ!」 その7
たちまち 服が真っ黒に
さあ出迎えだと 引きずられ
よたよた 広間の中すすむ
男がぴたっと足をとめ
アビーばあさんの腕 離したとき
大きな大きな 冷たい闇が
広間いっぱいに 広がった
<つづき>
頭のなかに とどろく声
よく来た悪しき 我がしもべ達よ
今宵はハロウィン 我らの日
人界に出て 思う存分騒ぐが良い
我に 人間どもの悲鳴を聞かせよ
我に 人間どもの血の海を捧げよ
まずは我が力を その身に受けよ
とたんに大きな火柱 ふきあがり
四方八方 火の粉を散らす
魔物たちは 奇声をあげて
火の粉 浴びようと押し合いへし合い
さあ この隙に帰ろうと
アビーばあさん 歩き出したら
火の粉ひゅん! 身体を直撃!
あれあれ なんだか変な気分
気持ちが小さく小さくなってく
大きな大きな闇のなか
小さな小さな無力な自分
愚かで醜く卑しい・・・ ネズミ
アビーばあさん 周りを見回す
たいへん ネズミになっちゃった!
とにかく逃げなきゃ 出口はどこ
うろたえ惑って チューチューチュー
ギャーオと鳴き声 大きな黒猫
にったり笑って 飛びかかる!
そこにふわんと 小さなテーブル
お菓子やなんやら たっぷり載せて
あちらこちらに 降りてくる
黒猫 がしゃんとテーブル激突!
飛びちる お菓子やカップやお皿!
そばの悪魔は 誰の猫だと顔しかめる
今だ アビーばあさん駆けだした
出口は出口は出口は どこ
その時 ひょいっと黒衣の腕が
アビーばあさん 逆さづり
おやおや ネズミがこんな所に
片づけとけと言うたのに
ほんに若い者は頼りにならぬ
主さまに代わって仕置きをせねば
じゃがその前に こやつの始末
アビーばあさんのしっぽをつかみ
魔女はぎょろり 辺りを見渡す
おうおう いい子じゃ可愛い猫や
ハロウィンのご馳走 くれてやろう
魔女はぽいっと 黒猫へ!
だけど黒猫 カボチャ菓子まみれ
とろんとした目で ナーゴと鳴く
ぼふっと当たったアビーばあさんを
興味なさげに ころころ転がす
ああもう そんじゃ好きにおし
もうカボチャ菓子に手をだすとは
しつけの悪い 使い魔だねぇ
ほんに近頃の者は使えない
魔女はぶつぶつ 文句を言い言い
自分もカボチャ菓子食べようと
近くの他のテーブル 向かう
アビーばあさん こっそりチューチュー
黒猫や もっと美味いの欲しかないかえ
わしは 今日の台所係ネズミ
今日の材料 なめ放題じゃ
いつもと違う材料あっての
そりゃあ 死ぬほど美味い味
一緒に台所行って 食うてはみぬか
<つづく>
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※変更:2018年7月29日
ちょうど上から 小さなテーブル → そこにふわんと ~