まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「秋の樹々」 (# 187)

2012-11-29 21:44:16 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
ども、お今晩は~。

11月最後のお茶会です。
寒いですねぇ、皆さま温かくされてますか?


本日のお茶菓子はついったーに出していた時の物から。

あの頃のまかろんには世界がこう見えていたんですね。

心ひとつで世界は変わります。

いつか世界が無色透明になることを、
けれどその前に、
世界が赦しと光に満ちたものになることを願って、
皆さまにご挨拶をお送りいたします。


2010年11月30日ついったー投稿 <加筆・変更> 「秋の樹々」

秋 切りつけるほど透明な陽光の下 
樹々たちは血の叫びを上げる 
濡れるほど鮮やかな血の色に 
その総身を染めて

春のあの日 初々しい若葉で誇らしげに 
我々を迎えてくれた あの姿はもうない 
樹々たちは 各々の痛みに沈黙し 
ただ己の中に閉じこもる

痛みの色の葉を散り敷いて
樹々たちは 切りつける秋の日差しの中 
流れる今の刻に 身を委ね
ただ黙って ひたすらに立っている



人気ブログランキング ← 明後日から冬ですね。
コメント
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