まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「ワイルド・ライフ」 (# 218)

2013-08-09 15:31:36 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
ども、8月です~。
皆さま、お元気にされていますか。

世間では学生は夏休みだし、社会人も今週来週辺りでお盆休みの方が多いのでは
ないでしょうか。

お休みはどう過ごされますか。

そんなあなたに。

夏休み月間の第一回目の本日の茶菓子はこんなところで。

またお会いしましょー。


2013年8月9日ブログ直接投稿 「ワイルド・ライフ」

ヤッホーッ! ・・・
僕は心の中で 歓声上げた
氷と岩の頂きに 雲一つない空の中
僕は空と 二人きりだった

キャビネット一つ分ほどの頂きに
またがり 世界を見はるかす
右脚は絶壁 5000メートル
左脚は無限の谷底へ

血肉をぶっ飛ばす風の中
僕は 荒々しくシンプルだった
氷と岩と空と風
頂きの僕には それだけだった

下界には一体 何がある?
酒に車に女の子 応援チームを罵る舌打ち
あの頂きに 登りつめれば
全てが変わると 思ってた

もっともっとと 駆り立てる声
もっと遠くへ 高みへと
巨大な贖罪 求める叫びは
けど あの頂きの上ではちっぽけだった

全てが荒々しく清冽な極みで
僕だけがただ 生きていた
残飯をあさる 野良犬のように
そして同じ自分で今 職を探してる

下界は変わらず 猥雑で
酒に車に女の子 応援チームを罵る舌打ち
だけど ゴミ溜めの脇にも花は咲き
小鳥はせわしなく 生を歌う

僕は薄汚い生を 生きてゆく
野良犬のように 小鳥のように
ゴミ溜めに咲く 花のように
むせかえる生を 生きてゆく

僕は荒々しい生を 生きてゆく
ヤッホーと 心の中で叫ぶ
薄汚い街の中 僕の血肉はぶっ飛ばされて
明るい太陽が 丸ごと街を照らしてた


人気ブログランキング ← うんまあ、山の風はこんなんじゃないけど。


※訂正:2016年4月14日
血肉をぶっとばす風の中 → 血肉をぶっ飛ばす風の中
薄汚い街の中 僕の血肉は吹き飛ばされて → ~ 僕の血肉はぶっ飛ばされて

コメント
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