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まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「優しい花」 (# 236)

2016-02-04 21:51:20 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
「優しい花」

僕を見て 明るくなる眼
優しくすり寄る 温かな身体
天上の光は ここにある
だけどああ どうしてだろう
どうしてだろう
いつからか 僕は渇いて仕方がない

僕は 暗闇を目にする
暗闇の底で 君の光を仰ぐ
一瞬届く光 それは
かつては 僕の全てを満たしてた
天上の光 君はまだここにいる
なのに どうして僕は飢え渇く

君を暴いてしまいたい
君のもつ光の奥の奥まで
君を飲み干してしまいたい
僕の身体の奥の奥まで
君がくれる 最善のものを手にして
どうして僕はまだ 渇えている

天上のぬくもり 極上の信頼
君に触れるたびに 僕は
激しく満たされ 飢え渇く
どうか僕を 壊してくれ
君を壊してしまいそうな 僕を
そしてその屍に 君は優しい花を開く

君は僕を見て 微笑むだろう
その微笑みが 暴かれた僕に種をまく
君は渇いた僕を 飲み干して
優しい 優しい花を咲かせる
そうして僕らは 優しい君の中
ひとつとなって 永遠をみるんだ




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