まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「奈落へのエスカレーター」 (# 160)

2012-07-12 21:28:15 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
ども、お今晩は~。

今度の月曜は祭日です。

ということは、(カレンダー通りの仕事の人なら)はい、三・連・休♪

ですね~。


連休は皆さま、どう過ごされるご予定ですか。
素敵なお休みを過ごされることを願っています。

お仕事、大変ですよね。
毎日、毎日、機械のように、昨日できたことは今日もできるはずで、
明日も明後日もできて「当たり前」。って、期待されて。

ホントは、毎日刻一刻と老化しているわけだし、
毎日気候だって変わっていって、
環境だって、世情だって、変わっていって、しかも読めない。
そうそう「同じ自分」じゃいられないのに。

だからね。

このお休みで、もっと自分に「好きなこと」を奢ってやってくださいね。

「こうであるべき自分」になり切ることで見失っていた、「本当の自分」。

その小さな感覚を嘘にしないでおく、その鍵はきっと、
「やったことないけどホントはやってみたかったこと」。

なのでこの連休は、何か小さな「やってみたかったこと」を
やってみられてはいかがですか。

貴方の奥の大きな自由を貴方が思い出せますように。


また来週、お会いしましょう。


2012年7月12日ブログ直接投稿 「奈落へのエスカレーター」

今日も一日 仕事三昧
やる「べき」だらけで 肩が凝る
仕事仕事の その意味は
人さまの都合 社会の歯車
昨日と今日のオレは違う
そんなこと言ってちゃ
社会の部品にゃ使えない

毎日 僕ら死に向かう
流れ続ける ベルトコンベアー
昨日と同じ自分でいるために
どれだけ 走ってきたんだろう

今日も一日 仕事三昧
お愛想笑いで 肩が凝る
ずっと同じ自分でいたら
そりゃ 心バキバキ固まるよ
昨日と今日のオレは違う
そんなこと言ってちゃ
生きてくことも許されない(ホントウに?)

奈落へのエスカレーター
嘲笑 拒絶 非難の声
社会の承認 ぶっとばせば
代って降りる 天国からの誘い(いざない)

毎日 僕ら死に向かう
流れ続ける ベルトコンベアー
昨日と今日のオレは違う
それが 天国への第一歩


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※変更:2016年9月5日
やる「べき」だらけで 肩が凝っちゃう → ~ 肩が凝る
部品にゃ使えない →社会の部品~
天国からの誘い(いざない)→ 代って降りる 天国からの誘い(いざない)
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「紫陽花の咲く街」 (# 159)

2012-07-09 21:18:21 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
あ、ども、お今晩は~。


天気が、良かったです。

すっごく、良かったです。

あのー、まだ梅雨だったはずですよね、
どこ行っちゃったんですか、梅雨さんは。

こんなに天気良いと、せっかく作った梅雨関係の茶菓子が無駄に!
そしてまかろんのお肌は日差しで曲がり切ってしまうことに!

梅雨さん、カムバック~!


いやいや、幸せなら、もうそれでいいですよね。


というわけで、さっそく茶菓子に参りましょうか。

またお会いしましょう。


2012年7月9日ブログ直接投稿 「紫陽花の咲く街」

雲のしかかる 曇天の
底に広がる 海の色
天から集めた雨水たたえて
地上に 紫陽花の花開く

抜ける青空 青い海
見るはずもない 梅雨の花
終わらぬ曇天の憧れを
映して地に咲く 海の夢

ぽつりぽつりと 雨が降る
にわかに広がる 傘の花
水の匂いが強まって
わたしは地上の魚になる

青い紫陽花のサンゴ礁
傘はひらひら 尾びれとなって
水に沈んだ街の中
ひらひらふわふわ 泳いでく

いつまで続く この雨の空
いつまで続く 海の夢
ひらひらふわふわ 魚は泳ぐ
人押し黙る 梅雨の街

抜ける青空 青い海
見るはずもない 梅雨の花
晴れ始めた日差しの下
紫陽花は色あせ枯れていく

もうすぐ夏がやってくる・・・



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「七月四日に死んだ人」 (# 158)

2012-07-05 21:47:48 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
ども、お今晩は~。


もうすぐ七夕です。

七夕と言えば、織姫・彦星の話と、後は笹の葉さ~らさら、ですね。

例によって日本古来の祭りごとって、正月以外どうも盛り上がりが薄いなぁ、
と思って考えてましたら。

織姫彦星の話と、願い事しましょーのさ~らさらって、
あれ、なんでどうつながりがあるんだっけ?

そう思ってウィキってみたんですが、機織り上手の織姫にちなんで、
針仕事(すでに織姫と微妙に違ってきてる)の上達を願うまじないをしたのが
今日のさ~らさらの由来だそうで。

いや、織姫は機織りが仕事で、針仕事は専門じゃないし。
そもそもそうなると、彦星関係ないし。

現代風に言うと、
キャリアばりばりの女性が男にはまって仕事しなくなっちゃったんで、
社長が単身赴任を命じて、その女性はキャリアを真っ当しました、
って感じ?

そういう女性にあやかっ・・・あやかっていいのか?これ?

織姫さまにあやかっちゃった日には、
良縁とかまるで望めないはずだけど(だって天帝の怒り買ってるし)、
古来の行事として、それは良かったのでしょうか?

考えれば考えるほど、どうしてこんな行事になったんだ、という日でした、七夕は。

いや、好きなんですけどね、七夕。
お星さまとか、願い事とか、さ~らさらもこの時期涼やかで良いですし、
織姫彦星の話もロマンティック、・・・かな?えーと。


それに比べると、さすが歴史が新しいせいか、目的が一直線な
某大国の独立記念日です。

もちろん純正日本人のまかろんには、何の関係もありません。

なんですが。

昨年も書いたんですが、
ホントに偶然この日に亡くなった知人がおりまして、
特に親しい仲でもなかったのですが、
温厚で誠実で英語に堪能だった紳士の方が若くして、
某大国が国を挙げて寿ぐ日に逝ってしまわれたことが
どうにも哀しく思われて仕方ないんですよね。

なんて思って詩を書いてたら、肝心の自国の祭りには何一つ詩を
思いつかないまま、今日の日を迎えてしまいました!

七夕、ほんと、好きなのにー。
なので言い訳がてら、未練たっぷりぐだぐだの塩コンブでした。


また来週、お会いしましょう。


2012年7月5日ブログ直接投稿 「七月四日に死んだ人」

また あの日がやってくる
白い百合の花弁から
その香りを移した澄んだ雫が
眠る故人の額に垂れる
海の向こうで赤と青の
自由の旗が誇らかに翻る日
彼の人は永遠の憩いに旅立った

毎日 誰かが生まれ死んでゆく
寄せては返す波のように
七月四日に人は生まれ
七月四日に人は死んでゆく
生まれてくる子らは何を背負い
去り行く者たちは
何を残していくのだろう

もう彼の苦しみはない
彼の闘いは終わってしまったんだ
今 海の向こうで
赤と青の自由の旗が翻る
誇らかに 伸びやかに
どこまでも 飛んでいけ
雄々しく誠実で豊かだった心のままに

誇らかに 伸びやかに
どこまでも 飛んでいこう
この地上の空を
七月四日に死んだ人たちの
志を共に携えて
七月四日に生まれる者たちの
希望を共に胸に抱いて



人気ブログランキング ← 織姫さまもただの金魚だったらねぇ。
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「またやってくる朝」 (# 157)

2012-07-02 21:21:03 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
ども、お今晩は~。


7月になりました!
今年も半分が過ぎました。

イッエーイ。

今年の後半は何があるのでしょう。

また新しい何かが。
また新しい物の見方が。

曲がり角の向こうに待ってるんじゃないか、って気がします。


というわけで、本日はこんな茶菓子を。

年の後半戦、かもーん。 ひーぃあうぃごっ。


2012年7月2日ブログ直接投稿 「またやってくる朝」

また朝がやってくる
何度そう思ったことだろう
新しい朝は新しい責務を連れて
灰色の虚無に伸し掛かる
生きている ただそれだけの中にある
押しつぶされそうな重圧に
喘ぎながら見る 灰色の朝

また朝がやってくる
何度そう思ったことだろう
眠れない夜を苦しんで
けど 辛いのは明けるとき
否応なしに白黒を迫る朝の光
何者かを問う鮮烈な光に
応える答えのない惨めさ

だけど今
朝は新しい冒険の始まり
一日はまだ書き込まれていない
ノートの頁にも似て
今日一日 何ができるか
見えない頁に胸躍らせる

また朝がやってくる
何度そう思ったことだろう
新しい朝は新しい自分を連れて
明るい空虚を軽やかに満たす
生きている ただそれだけの中にある
何も課さない無限の喜びに
穏やかに微笑む 無色の朝

また朝がやってくる
それだけの喜びと
そう思える喜びを
かみ締めて迎える
どこまでも輝く 
どこまでも広がる 無限の朝



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