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まかろんのお茶会

日々の小さなことを詩モドキにしてます。
皆さまのお茶菓子代わりに楽しんでもらえたら嬉しいです。

「大切な君に」 (# 237)

2016-02-09 21:44:41 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
「大切な君に」

今日は 君の誕生日
君は めでたくないと迷惑そう
だけど そんな君の顔はつややかで
一日だって 年取ったように見えない

また一年が経ったね おめでとう
これは僕と君との 記念の日
大切な君が また一年素敵になった祝い
大切な君と また一年過ごせる約束の日

今日は 君の誕生日
君は めでたくないと迷惑そう
だけどどうか 祝わせて
君といられる幸せを

先のことなんて 分からない
だから僕は 君の輝く頬に
祝いのキスを そっと落とす
永遠の一瞬を 確かめるために

大切な君に
ハッピー・バースデー




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「優しい花」 (# 236)

2016-02-04 21:51:20 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
「優しい花」

僕を見て 明るくなる眼
優しくすり寄る 温かな身体
天上の光は ここにある
だけどああ どうしてだろう
どうしてだろう
いつからか 僕は渇いて仕方がない

僕は 暗闇を目にする
暗闇の底で 君の光を仰ぐ
一瞬届く光 それは
かつては 僕の全てを満たしてた
天上の光 君はまだここにいる
なのに どうして僕は飢え渇く

君を暴いてしまいたい
君のもつ光の奥の奥まで
君を飲み干してしまいたい
僕の身体の奥の奥まで
君がくれる 最善のものを手にして
どうして僕はまだ 渇えている

天上のぬくもり 極上の信頼
君に触れるたびに 僕は
激しく満たされ 飢え渇く
どうか僕を 壊してくれ
君を壊してしまいそうな 僕を
そしてその屍に 君は優しい花を開く

君は僕を見て 微笑むだろう
その微笑みが 暴かれた僕に種をまく
君は渇いた僕を 飲み干して
優しい 優しい花を咲かせる
そうして僕らは 優しい君の中
ひとつとなって 永遠をみるんだ




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「永遠が欲しいと君は言う」 (# 235)

2016-02-02 22:00:27 | お茶菓詩 (読み切りサイズ♪)
「永遠が欲しいと君は言う」

ある黄昏れた 冬の午後
永遠が欲しいと 君が言う
いつまでも続く 何かが欲しいと
確実につかめる 何かを得たいと
そう言いながら 虚空を見つめて
それからじっと 私を見た

見ているようで 見てない目
空っぽな目で 何を見る
私を通り越した その向こう
君は 閉ざされた扉の前
何かを暴きたいと 歯咬みする
そしてやっと私を見る その敵として

永遠を望む君が哀しい
何処とも分からず 歩き続ける君が
何処にもあるはずのないものを探して
君は 世界中を敵にする
何処にも行きつかない 岩の道を
君はいつまでも うがち続ける

もうやめないかと 言わせてくれ
届かないと 分かっていても
血まみれのその足を 拭わせて欲しい
そしてどうか 抱きしめさせておくれ
もう君が目を閉じて 何処にも
歩き出さないで良いように

ある黄昏れた 冬の午後
永遠が欲しいと 君は言う
私は心の中 君という永遠を抱きしめて
どうか この温かな安らぎが
君にも 伝わりますようにと
願ってそっと 目を閉じた



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コメント (2)
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