昔から、キツネやたぬきにばかされたお話が多数あります。
おとぎ話の中だけの事、と思っていました。
あれは、23歳のときのことです。
就職して2回目のお盆休みまえの土曜日の夜のこと。
お盆休みに、大阪から友人が日光見物に来るという事で、渋滞する街道を避け、山道で日光市内を迂回しようという事になりました。
まあ、何度も使用している道なのですが、男4人が集まり、することも無いので、「下調べ」というか、「道の確認」をという事になりました。
使用する道は、
宇都宮~鹿沼市~小来川(日光市)から林道~清滝(日光市)~いろは坂
順調に、小来川まで進み、林道に向かうのですが未舗装の道路になってしまうのです。
日光清滝までは、林道とはいえ、全面舗装なのは何度も走っていますので分かっています。
小来川温泉の清流園まで下がってきて、自動販売機で缶コーヒーを飲み気分を新たに進むのですが、また、未舗装路に。
4~5回行ったり来たりしたでしょうか?
また、清流園に下がってくる途中の事、
気がつくと、お囃子が、流れてきました。
今まで、気がつきませんでした。
分岐点で、清流園に向かわず、お囃子の聞こえる方角へ車で入って行くと、盆踊りの真っ最中。
浴衣姿の年のころ20ぐらいの女性に声をかけ、清滝にはこの道で間違いないのか尋ねると、間違いないとのこと。
清滝方面に車を走らせると、ガードレールの向こう側に、しゃがみこんでいる少女(10歳ぐらい)4人がこちらに振り返り、薄気味悪い笑顔。
その時、背筋が「ぞ~っと」したのは、私だけではありませんでした。
今度は、道を間違えることなく日光にたどり着きました。
あの時の「盆踊りと女性」「少女4人」は何だったのか?
考えてみれば、夜中11時過ぎに「盆踊り」なんて聞いたこと無いし、あんな人気のない所に女性1人、いくら治安が良い日本とはいえ、物騒ですよ。
あれから、何年も経ちますが、今でも時折友人たちと話題になります。