巻頭の写真は、昨年上野の地下道で撮った、
ショーウィンドウの中の芸術的な「やもりの大群」(表題は不明でした)。
左上では、金で作られたハエを囲んでいる。
上野の地下道ということから作者は芸大生かその彫金一派であろうと思われる。
様々なヤモリの形態を見ると、ヤモリをよく研究している人か、
ヤモリを飼っている人であろう。
今年はベランダのプランターで大葉を育てている。
昨年は、葉が大きくなると食べていたから大きく育たなかったので再挑戦中なのである。
で・・・、
その大葉が所々虫に食われている。
それも葉の根元付近の柔らかな部分だけを少しだけで、
葉一枚すべてを食べるほどには大きくない虫のようである。
放って置いても良かったのだが、
とりあえずベランダの周辺を綺麗に掃除しようと・・・
ところが掃除を始めたとたん「珍客」が慌てふためいて逃げた。
逃げたといっても、小さいので到底人の動く早さには勝てない。
最初は逃げていたがそのうち観念したかのように、
逃げることを止めたので捕まえてみるとヤモリの子だった。
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ヤモリといえば「ヤモリの住む家は悪いことはおきない」という、
俗諺が古式日本家屋の多い田舎では伝わっているらしい。
名前の通り家を守っているから「家守」である。
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古くから親しまれて、人に対しては臆病で攻撃性が低く、
食害や咬害を与えることもなく、有益な動物であるため、
縁起物として大切にする風習もあるようである(ウィキペデア・部分省略)。
ということで、
掃除することを中止し、気の済むまで住んで貰うこととした。
それにしてもなぜ8階までわざわざやってきたのだろうか?
数年前、親の家守を確認しているが、その頃は明かりの漏れるカーテンだったため、
虫が寄ってきていたため、地表から登ってくる可能性はあったが、
今は、光の漏れないカーテンを使用しているので虫も余り来ないはずなのだが・・・
もしかすると
あの時の親のDNAを持った子なのかもしれない。
そんなことを思うと、可愛く見えてくるから不思議である。
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