MAICOの 「 あ ら か る と 」

写真と文で綴る森羅万象と「逍遥の記(只管不歩)」など。

生まれて初めて見るもの・・・

2012年06月25日 | 大町公園(市川市動植物園)にて

公園を歩いていると、
老人に声をかけられた。

「今日、カワセミを見ましたか?」と・・・
カメラにつけている100-300mm(35mm換算150-450mm)レンズのせいだった。

散歩していた公園はカワセミが住み着いていて、
毎日のように、
長尺レンズ仕様のカメラを据え付けた三脚が、
池の両岸に陣取っている。

老人も長尺レンズをつけていて、
狙いはカワセミのようだったが、
三脚の列が並んだ池とは別の池で待機していた。

で・・・
「私はあまり鳥は撮らないので、よく判らないのですが、
先ほど向こうの池にはいたようですよ」
と答えると、それには答えず、
「何を撮っているのですか?」と再び質問があった。

まさか「蜘蛛やバッタや蝶を撮っています」と答える訳にもいかず、
「生まれて初めて見るものを中心に撮っています」
と答えると、
「ほほうそれは面白い、生まれて初めて見るものねぇ」
と・・・・話は続いたが、
10分の話でも文章にすると大変なのでこの話はここで終わり。


ということで、
その日は「山葡萄の花」と「斑足長蝿(マダラアシナガバエ)」を初めて見た。

紋白蝶が4、5匹飛んでいる場所があった。
その場所は山葡萄の花の蕾が幾つもあって(巻頭の写真)、
蜜蜂、蜘蛛、蟷螂、蟻、花虻など様々な小動物が、
蕾を中心に集まっていた。


花も咲いてないのに可笑しい・・・
と思って山葡萄の蕾に近づいてみると、
小さな小さな花が咲いていた。

子供の頃、秋になると山葡萄を採りに山に入ったものだが、
花を見るのはこれが初めてだった。


蟷螂の子が小さな花虻のようなものを狙っていた。
花虻は小さすぎて写真には写らないと諦めていたが、
小さい割(体長5mm位)にはきらきらと金緑色の光沢があり美しい。
肉眼では見えなかったが初めて見るものなので撮った。


すると・・・
「何でこんな小さな虫がこれほどの輝きが必要なのか?」
そう思わせるほどの美しい虫だった。
調べたところ、虫の名は「マダラアシナガバエ」で、
名前だけでは金緑色であることは判らない。

小さい上に逃げ足も速いので、
普通に歩いていては見つけることが難しいかもしれません。
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