公園を歩いていると、
老人に声をかけられた。
「今日、カワセミを見ましたか?」と・・・
カメラにつけている100-300mm(35mm換算150-450mm)レンズのせいだった。
散歩していた公園はカワセミが住み着いていて、
毎日のように、
長尺レンズ仕様のカメラを据え付けた三脚が、
池の両岸に陣取っている。
老人も長尺レンズをつけていて、
狙いはカワセミのようだったが、
三脚の列が並んだ池とは別の池で待機していた。
で・・・
「私はあまり鳥は撮らないので、よく判らないのですが、
先ほど向こうの池にはいたようですよ」
と答えると、それには答えず、
「何を撮っているのですか?」と再び質問があった。
まさか「蜘蛛やバッタや蝶を撮っています」と答える訳にもいかず、
「生まれて初めて見るものを中心に撮っています」
と答えると、
「ほほうそれは面白い、生まれて初めて見るものねぇ」
と・・・・話は続いたが、
10分の話でも文章にすると大変なのでこの話はここで終わり。
ということで、
その日は「山葡萄の花」と「斑足長蝿(マダラアシナガバエ)」を初めて見た。
紋白蝶が4、5匹飛んでいる場所があった。
その場所は山葡萄の花の蕾が幾つもあって(巻頭の写真)、
蜜蜂、蜘蛛、蟷螂、蟻、花虻など様々な小動物が、
蕾を中心に集まっていた。
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花も咲いてないのに可笑しい・・・
と思って山葡萄の蕾に近づいてみると、
小さな小さな花が咲いていた。
子供の頃、秋になると山葡萄を採りに山に入ったものだが、
花を見るのはこれが初めてだった。
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蟷螂の子が小さな花虻のようなものを狙っていた。
花虻は小さすぎて写真には写らないと諦めていたが、
小さい割(体長5mm位)にはきらきらと金緑色の光沢があり美しい。
肉眼では見えなかったが初めて見るものなので撮った。
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すると・・・
「何でこんな小さな虫がこれほどの輝きが必要なのか?」
そう思わせるほどの美しい虫だった。
調べたところ、虫の名は「マダラアシナガバエ」で、
名前だけでは金緑色であることは判らない。
小さい上に逃げ足も速いので、
普通に歩いていては見つけることが難しいかもしれません。
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