昨日、いつものフィールドにいつものようにカメラを担いで出かけた。
フィールドには、
筋雲が上空に現れ、日暈ややや規模の小さい環水平アークも現れた。
雲が面白いので、
舗装されたあぜ道でいろいろ撮っていたが気がつくと12時であった。
雲の変化が面白いのでお握りを食べながら、
その変化を楽しんでいた。
すると
バイクの音とトランシーバーで何かやり取りをしているような声が聞こえて来た。
声の方向を見ると、
農道と直結した県道をバイクに乗った2人の警官が走っていて、
その二人がどこかと連絡しているようだった。
気にも留めないで昼食をとっていると、
そのうちの一台が、行き止まりの農道に入ってきて、
「こんにちは」と挨拶をしながら私の前を過ぎていった。
が、すぐに引き返してきて私の隣で停車し、
バイクを降り再び「こんにちは」と声をかけてきて、
「何をしているんですか?」等と問われた。
まあ、私も施設の警備員時代はよく使った言葉で、
施設内の挙動不審者にはよくかけた言葉である。
やましいところは何もない(今はそれほどつまらない日々と言うことにもなるが・・)、
ので、
興味本位で答え、いろいろ質問もしてみた。
警察官は柏署所属で近隣をパトロール中とのことだった。
柏の田園地帯は「不法投棄(確かにあちこちで見かける)」が多く、
また、自転車盗難も多いのだそうだ。
で・・・・・私の自転車に張ってある盗難防止登録票を見て
「あっ、自転車盗難防止登録していますね」と言いながら、
自転車の購入日などを聞かれた。
「7,8年前に近くの量販店で買った」ことを告げると、
「登録から年数がたっているのでもしかすると登録が消えているかもしれない」
と、警官。
「毎年相当数の登録があるので、
コンピュータの容量が不足して古いデータは抹消されることがある」
のだそうだ。
元プログラマーでもあり、SE(システムエンジニア)の私は・・・
「容量不足なんてありえないだろうし、
ましてや県警にとっては大切な資料でもあるので抹消なんてありえない」と思ったが・・・・
コンピューターに関しては警官も素人なので、
そのまま受け流すと
「登録が抹消されてないか調べて見ましょう」と、警官。
私は消えていようがいまいが関係のないことなので、
「あっそうですか」と答えたが・・・・・
しばらく無線で連絡していたが、レシーバーの向こうから私の名前と住所が聞こえてきた。
「あっ、大丈夫でした、まだ登録されていました」と、警官。
で、この場合「お礼の言葉」を言うのは私なのだろうか?
まあ調べて欲しいとは言ってないので、私からはお礼は言わなかった。
これって例の「職務質問なのかな」と思ったが、
警官はそうは言わず、
「こういうことは初めてですか?」
と聞かれたので「ハイ」と答えた。
私のところに来た理由を聞きたかったが、
聞いてどうなるわけでもないし、
私も「見た目や第6感や通報」で警備をしていた事があるので、
まっ、そんなことだろうと・・・・
私には不必要と強く固辞したものの、
抗しきれず仕方なく戴いたのが、
maid in Chinaの「ひったくり防止用ネット」・・・????
ここで初めて不必要なものに対する「お礼の言葉」を言った。
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それにしても農道で写真を撮っていただけなのに、
「不審者」と認識されたのだろうか?
それとも新人警官の「職質訓練」だったのか?
最初に私を越してから引き返したのは、
もう一人の警官(県道に待機)との「挟み撃ち」体制だったのだろう。
途中から合流した警官が上司のようであり、
maid in Chinaの「ひったくり防止用ネット」を手渡してきたのもその方だった。
で、
「職務質問」について調べてみると・・・・
職務質問を適法に行うことのできる要件は、
以下のとおり、警察官職務執行法2条1項に細かく定められている。
1.異常な挙動その他周囲の事情から合理的に判断して何らかの犯罪を犯し、
若しくは犯そうとしていると疑うに足りる相当な理由のある者。
2.既にに行われた犯罪について、
若しくは犯罪が行われようとしていることについて知っていると認められる者。ウィキペィデアより
ということなので、
「職務質問」ではなく、
自動車に対する一斉検問と同じ「職務質問に類似する活動」のようである。
巻頭の写真は、警官二人と談話した付近の景色であるが、
昼時とあって散歩するものは無く、
うろうろしていたのは私ぐらいでったので、
彼らの暇つぶしの犠牲となったとも言えなくはない。
ちなみに、「職務質問」には答える必要もないということなので、
私は相手にする必要もなかったわけであるが、
「職務質問の法的な裏づけ」を知らなかったために、
相手にしてしまったのである。
私も「よい被写体が見当たらず」暇をもてあましていたので、
「いい話し相手が来た」と思ってたのだが・・・・・
おかげで自宅に帰ってからも、
現状維持ではするはずの無い、
「職務質問」の勉強をすることが出来た。